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〔カヤツリグサ亜科Cyperoideae〕《広義ホタルイ属Scirpusの細分》<08/3/30-09/1/7更新>
◇鱗片は螺旋状◇花序は茎頂◇柱基肥厚せず;鱗片は多数◇花被は刺針状

A総苞はないか鱗片状に退化し、茎頂に小穂1個のみ
   ◆B葉は葉身があり、円柱状;水中生で茎は屈曲し浮く;柱頭3;花被はない『ビャッコイ属Isolepis』
   ◆B葉は殆ど無葉身の鞘に退化し基部に集まる;柱頭3;花被は長く糸状で6個『ミネハリイ属Trichophorum』
A総苞がある
   ◆B根生葉は殆ど無葉身の鞘に退化し基部に集まる(葉身はあっても短い)
     ◇総苞は茎に連続して直立斜上し、花序は偽側生状になる『狭義ホタルイ属Schoenoplectus』
   ◆B根生葉は長い葉身がある
      ◆C小穂は8mm以上、鱗片4mm以上、果2mm以上
         ◆D鱗片は無毛;茎は基部を除き無節;刺針状花被4個;柱頭2;総苞は直立し花序は偽側生
(GOSHKT、全国、K絶滅)                      ;小穂は8〜17mm、鱗片4〜5mm、果2〜2.5mm『Malacogeton』【シズイ
(シズイは各文献で狭義ホタルイ属とされるが、シズイのみが長い葉身を持つため、分離してこの位置におく方が良いと判断する。尚、Sはホタルイ属を細分した場合に『Malacogeton』をあてている;Y)

         ◆D鱗片は細毛を密生;茎に節あり;刺針状花被3〜6個;柱頭2〜3;総苞は直立(花序は偽側生)〜葉状
                                             ;小穂は8〜20mm、鱗片5〜9mm、果3〜4mm;『ウキヤガラ属Bolboschoenus』
      ◆C小穂は7(9)mm以下、鱗片は3mm以下、果は1(1.2)mm以下
        ◇鱗片は無毛(縁毛はある);総苞は葉状:花序はよく分枝し小穂は多数;茎に節あり『クロアブラガヤ属Scirpus』

(Sにカワベホタルイ属Isolepisがあり、カワベホタルイ=フサハリイ(観賞用栽培)が所属する)
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参考検索2003『ホタルイ属Scirpus(広義に捉えているため、細分した場合のキー部分を抜粋;Y)
◆A苞葉は稈の頂に直生状;花序は側生状
◆B根生葉は長く伸長する;稈は3稜で葉は扁平;柱頭2【シズイ】
◆B根生葉は退化する
『Y;狭義ホタルイ属に相当』
◆A上部の花序は明らかに頂生し苞葉は鱗片状または開出葉状
◆B果は3-4mm;花序は少し分岐し、少数の小穂をつくる;柱頭は2または3
『Y;ウキヤガラ属に相当』
◆B果は0.7-1.3mm;花序は良く分枝し、多数の小穂をつける;果は偏3稜;柱頭3
『Y;クロアブラガヤ属に相当』
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参考検索2001『広義ホタルイ属Scirpus(細分した場合のキー部分を抜粋;Y)
◆A小穂は小さく長さ6mm以下;鱗片は長さ2-3mm;痩果は淡色で小さく長さ0.7-1.3mm;刺針状花被は糸状で痩果より著しく長い(セフリアブラガヤではほとんど退化);葉身は発達し;花序は頂生および腋生する『クロアブラガヤ属Scirpus』に相当
◆A小穂は大きく長さ7mm以上;鱗片は長さ3mm以上;痩果は渇色から暗渇色で光沢があり、長さ1.7mm以上;刺針状花被片は太く逆粗渋で痩果より短いか同長;花序は頂生または側生状
◆B小穂の鱗片は表面に細毛を密生し、長さ7-9mm;葉身は発達;花序は普通頂生し葉状の苞がある『ウキヤガラ属Bolboschoenus』に相当
◆B小穂の鱗片は細毛を密生せず、長さ3-5mm;茎は基部を除き無節;シズイを除き葉身は発達せず、あっても数cm以下ですべて茎の基部から生じる;花序は1個の苞が茎に続くので側生状『狭義ホタルイ属Schoenoplectus』に相当
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参考検索1982『ホタルイ属Scirpus(広義に捉えているため、細分した場合のキー部分を抜粋;Y)
◆A花序は頂生する
◆B葉はすべて葉鞘に退化し、茎は丈が低い;小穂はただ1個
『Y;ミネハリイ属』
◆B葉は葉身がある;茎は葉がある
◆C小穂は1個で頂生し、淡緑色;葉は線形
『Y;ビャッコイ属』
◆C小穂は2個以上つく;まれにただ1個のことがある(エゾウキヤガラ)が、その場合小穂は濃褐色である
◆D小穂は多数ついて小型;果は長さ0.7-1.3mmで、淡色をなし、偏3稜形、果皮は薄い
『Y;クロアブラガヤ属』
◆D小穂は数個、ときにはただ1個つき、やや大型;果は果皮が厚く、熟して黒褐色または褐色で、光沢があり、縁の鈍いレンズ形または3稜形で、長さ3-4mm
『Y;ウキヤガラ属』
◆A苞は茎状をなし、茎に連なって直立するので、花序は側生状に見える
『Y;狭義ホタルイ属』
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参考検索1973『広義ホタルイ属Scirpus』(細分した場合のキー部分を抜粋;Y)
◆A苞葉は稈の頂に直生して移行し、花序は仮側生
◆B根生葉は退化する『フトイ属Schoenoplectus
(Y;狭義ホタルイ属)
◆B根生葉は長く伸長する
◆C多年草、根茎は長い、稈は3稜、40-60cm;散房花序の小穂5-9;葉は扁平;刺針4;果は両面;柱頭2『Malacogeton』【シズイ】
◆C1年草で、茎は叢生し、3-20cm、軟らかい糸状;葉は糸状で溝あり;小穂2-3;刺針0;花柱脚宿存する;柱頭3『カワベホタルイ属Isolepis
◆A花序の頂のものは明らかに頂生し;苞葉は鱗片状又は開出葉状
◆B小穂は1個;苞は退化又は鱗片状;柱頭3
◆C稈の基に花無き茎の葉身発達す;葉は円柱状;小穂は長楕円形、5-7mm;刺針0;果は平凸面『ビャッコイ属Eleogiton
◆C稈の基脚に葉身がない『ミネハリイ属Baeothryon
◆C稈の基脚に葉身が発達する『ウキヤガラ属Bolboschoenus
◆B小穂は2-多数◇苞は長く伸長して葉状;刺針は余り長毛状でない
◆C果は大、長さ3-4mm;花序の小穂1-20個『ウキヤガラ属Bolboschoenus
◆C果は小、長さ0.7-1.3mm;花序は分枝し小穂多数『アイバソウ属Trichophorum
(Y;クロアブラガヤ属)
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参考検索1972『ホタルイ属Scirpus(広義に捉えているため、細分した場合のキー部分を抜粋;Y)
◆A花序は頂生し;苞は数個、時には1個、または全く発達しない
◆B苞は0-1個で鱗片状をなし;小穂は只1個◆C葉は無葉身または殆ど無葉身の鞘に退化する
『Y;ミネハリイ属』
◆C葉は少なくとも一部は良く伸長し、線形となる
『Y;ビャッコイ属』
◆B苞は数個、葉とともに扁平で、葉状になる;稈は多少葉があり、丈が高くてやや太い;小穂は通常多数個
◆C小穂は多数またはやや多数で、小形;痩果は長さ0.7-1.3mmある
『Y;クロアブラガヤ属』
◆C小穂は数個、時には1個またはやや多数があり、やや大形で;痩果は長さ3-4mmとなる
『Y;ウキヤガラ属』
◆A花序の最下の苞は稈状となって稈に連続するため、花序は側生状となる;小穂は長さ通常7-20mmある;葉は多くは鞘に退化する
◆B鱗片は薄い膜質をなし、凹頭で中肋は突出し、無脈;痩果は通常平滑である;根茎は明瞭であって横臥し、時には長い匍枝をつけ、花序は散房状をなし、枝は明瞭か、稀に退化して頭状となる
◆C根葉の葉身は伸長して線形となり、時には稈よりも長い【シズイ】
◆C根葉の葉身は発達しないかまたは甚だ短い
『Y;狭義ホタルイ属』
◆B鱗片は細脈があり、膜質またはやや革質、全縁;花序は通常頭状であって、枝はない;根茎は通常発達しないかまたは甚だ短い
『Y;狭義ホタルイ属』
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参考検索1964『ホタルイ属Schoenoplectus』(周辺の細分キー部分を抜粋;Y)
◆3.小穂の鱗片は螺着;花にはしばしば刺針がある
◆4.雌ずいは子房と花柱の間にはっきりした境界がなく、花柱の基部がしだいに太まって子房に続いている(ホタルイ族Scirpeae)
◇5.花の刺針は全部針状または線状、時に0;葉と茎に毛がない
◆6.花の刺針は0-6本、果時に針状で屈曲していない
◆7.花の刺針は(2-)3-6本;茎は硬く、直立
◆8.小穂の鱗片は無毛、長さ3-5o;葉は(シズイを除き)普通ほとんど無葉身の鞘のみとなって、茎の基部に集まる;茎には節がない『ホタルイ属Schoenoplectus』
◆8.小穂の鱗片は外側に細毛を密生し、長さ7-9m;葉には長い葉身があり、茎の節に着く『ウキヤガラ属Bolboschoenus』
◆7.花の刺針は0;茎は細く軟らかく、水中または水上に浮き、屈曲している『ビャッコイ属Isolepis』【ビャッコイ】
◆6.花の刺針は6本-多数、果時に糸状で屈曲するか、長く伸びて綿毛状となる
◆7.葉には葉身がある
◇花の刺針は果時にも鱗片内にあるか、または僅かに鱗片からはみ出す程度である;茎には数個の節があり、長い葉をつける『クロアブラガヤ属Scirpus』
◆7.葉は無葉身の鞘のみとなり、茎の基部に集まる『ミネハリイ属Trichophorum』
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