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ビャッコイ属Isolepis』『ミネハリイ属Trichophorum』<09/1/9>
◇鱗片は螺旋状◇花序は茎頂◇柱基肥厚せず;鱗片は多数◇花被は刺針状◇総苞はないか鱗片状;茎頂に小穂1個

◇葉は殆ど無葉身の鞘に退化し基部に集まる;柱頭3;花被は長く糸状で6個
A葉はほとんど葉身のない鞘に退化する◇刺針状花被がある 『ミネハリイ属』
 ◆B叢生する;茎はやや円く平滑;基鞘は革質で光沢がある
(GOSH、高山・亜高山、道、北アルプス以北、内帯) ;小穂3〜5mm;刺針状花被は鱗片から抽出せず、果の1.5倍長【ミネハリイ】
 ◆B列生する;茎は鋭3稜で稜は粗造;基鞘は膜質で光沢はない
(GOS、寒地・高山、道、八甲田)         ;小穂5〜7mm;刺針状花被は花後毛状に伸び20mmに達し綿毛状【ヒメワタスゲ】

◇葉は葉身があり、円柱状;水中生で茎は屈曲し浮く;柱頭3;花被はない
A茎に葉があり、葉はやや円柱糸状で巾0.8〜2mm◇刺針状花被はない『ビヤッコイ属』
(GOSH、水中、福島金山)           ;小穂5〜7mm【ビヤッコイ】
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参考検索1982『ホタルイ属Scirpus』(広義に捉えているホタルイ属より、該当類部分を抜粋;Y)
◆B葉はすべて葉鞘に退化し、茎は丈が低い;小穂はただ1個
(ミネハリイ属)【ミネハリイ】
◆B葉は葉身がある;茎は葉がある◇小穂は1個で頂生し、淡緑色;葉は線形
(ビヤッコイ属)【ビャッコイ】
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参考検索1973『ビヤッコイ属Isolepis』『ミネハリイ属Trichophorum』
(広義ホタルイ属を細分した場合)
◆C稈の基に花無き茎の葉身発達す;葉は円柱状;小穂は長楕円形、5-7mm;刺針0;果は平凸面『Eleogiton』 【ビヤッコイ】
◆C稈の基脚に葉身がない『Baeothrion』
◆D稈は稜角がない;小穂は3-5mm;刺針は果の1.5倍【ミネハリイ】
◆D稈は鋭稜角あり;小穂は5-7mm;刺針は後著しい毛状に伸び20mmに達する【ヒメワタスゲ】
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参考検索1972『ホタルイ属Scirpus』(広義に捉えているホタルイ属より、該当類部分を抜粋;Y)
◆C葉は無葉身または殆ど無葉身の鞘に退化する
(ミネハリイ属)
◆D稈は平滑で、やや円く;基部の葉鞘は革質で光沢がある;果の刺針は刺針状で殆ど鱗片から抽出しない【ミネハリイ】
◆D稈は鋭い3稜があって稜上は粗渋;基部の鞘は膜質であって光沢がない;刺針は花後鱗片から著しく超出、伸長し、白色で扁平で長さ2cmに達する【ヒメワタスゲ】
◆C葉は少なくとも一部は良く伸長し、線形となる
(ビヤッコイ属)【ビヤッコイ】
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参考検索1964『ビャッコイ属Isolepis』『ミネハリイ属Trichophorum』
◆6.花の刺針は0-6本、果時に針状で屈曲していない
◆7.花の刺針は0;茎は細く軟らかく、水中または水上に浮き、屈曲している『ビャッコイ属Isolepis』【ビャッコイ】
◆6.花の刺針は6本-多数、果時に糸状で屈曲するか、長く伸びて綿毛状となる
◆7.葉は無葉身の鞘のみとなり、茎の基部に集まる『ミネハリイ属Trichophorum』
◆8.稈は密にそう生;小穂は熟しても綿毛を生じない【ミネハリイ】
◆8.稈は横にはう地下茎上に列生;小穂は熟すと自色の綿毛を生ずる【ヒメワタスゲ】
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ウキヤガラBolboschoenus』<09/1/9>
◇鱗片は螺旋状◇花序は茎頂◇柱基肥厚せず;鱗片は多数◇花被は刺針状◇総苞は葉状〜茎と同形で茎に連続して直立斜上する(花序は偽側生となる)◇小穂大、7mm以上;鱗片3mm以上;刺針状花被は時に退化◇鱗片は細毛が密生;柱頭2〜3;茎葉は葉身あり

A果は3稜形;柱頭は3岐;花序枝はやや多数が発達し、頂生の散房花序をつくる;小穂は多数;葉巾は5〜10mm
(GOSHKT、全国・平地) ◇苞葉は長く伸長し、苞や葉は扁平で、縁に鋸歯がある;鱗片に長芒があり、反曲する【ウキヤガラ】

A果はやや扁平;柱頭は2岐(稀に3が混じる);花序枝はないか少なく、花序は偽側生〜頂生する;小穂は頭状に少数;葉巾は2〜5mm
 ◆B苞や葉は扁平で、縁に微細鋸歯がある;最長苞は斜上し小穂は頂生する(1小穂時は苞直立し小穂は偽側生)
(GOSHKT、全国、平地、湿地、汽水域)                     ;小穂は(1)3〜6(10)個【コウキヤガラ】
 ◆B苞や葉は3稜で、一見縁は全縁
            ◆C苞や葉は微鋸歯有無;最長苞は直立〜斜上し、小穂は偽側生〜やや頂生;小穂は3〜4個が多い
(沿海、汽水域、多摩川河口など)           【コウキヤガラのイセウキヤガラに近づいた形、或いは両者の交雑品?】
(GSKT沿海、湿地、汽水域)C苞や葉は全縁;最長苞は常に直立し、小穂は偽側生;小穂は1(2)個が多い【イセウキヤガラ】
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参考検索2003『ホタルイ属Scirpus』(広義に捉えているホタルイ属より、ウキヤガラ部分を抜粋した;Y)
◆C小穂は1個まれに2個;苞は上向きに伸びる;葉は鋭3稜;刺針0-7本【イセウキヤガラ】
◆C小穂は2-多数;苞は長く伸長して葉状
◆D花序の枝は0-2;穎は短い芒がある;果は扁平;柱頭2【コウキヤガラ】
◆D花序の枝3-8;穎は長い芒があり反曲する;果は3稜;柱頭3【ウキヤガラ】
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参考検索2001『ウキヤガラ属Bolboschoenus相当』
◆C柱頭は3岐;痩果横断面は3稜形;花序は頂生し散形で小穂は多数あり発達した花序の柄がある【ウキヤガラ】
◆C柱頭は2岐、稀に3岐するものが混じる;痩果横断面は凹レンズ状または凸レンズ状;花序は偽側生または頂生、小穂は1-数個を単生または頭状につけ、時に短い柄がある
◆D葉身の横断面は扁平、苞葉や葉の縁がざら付く;小穂は普通頂生で少数個つけ、斜開する葉状の苞が2-3個あるが、時に小穂、苞葉ともに1個で苞葉が立上がり側生状となる【コウキヤガラ】
◆D葉身の横断面は3角形、苞葉や葉の縁は平滑;小穂は1(-3)個で、苞葉は1(-3)個で最長のものは常に立上がり側生状となり茎に続く【イセウキヤガラ】
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参考検索1982『ホタルイ属Scirpus』
(広義に捉えているホタルイ属より、ウキヤガラ部分を抜粋した;Y)
◆E花序は1または少数の無柄の小穂をつけて、頭状となり、枝はほとんど伸びない;果は中央のへこんだレンズ形【エゾウキヤガラ】
◆E花序は枝わかれして、やや多数の小穂をつけ、小穂は柄があることが多い;果は3稜形【ウキヤガラ】
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参考検索1980『ウキヤガラ属Bolboschoenus
◆A果正3稜、やや倒卵菱形、先尖る;柱頭3;花序は長い側枝持つ散房状で、小穂は数個から20個【ウキヤガラ】
◆A果レンズ形、平凸か凹凸(極稀に背不明稜)、倒卵、鈍頭;柱頭2(極稀に一部3);花序多くは頭状1-数個;時々短側枝
◆B葉扁平2面性;花序は原則頂生;小穂数個;葉状苞は斜開;果の刺針2-4本【コウキヤガラ】
◆B葉断面3角3面;花序多くは唯1個の小穂に退化、稀に2-3個、仮側生;稈状苞1個直立;果の刺針6-7【イセウキヤガラ】
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参考検索1973ウキヤガラ属Bolboschoenus
(2箇所に記述が分かれている;Y)
◇B小穂は1個
◆D葉は扁平;刺針がない【コウキヤガラ】
◆D葉は鋭3稜;刺針6-7本【イセウキヤガラ】
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◇B小穂は2-多数
◆E花序枝0-2;小穂1-6個;穎は短芒;果は扁平;柱頭2【コウキヤガラ】
◆E花序枝3-8、各枝先1-3小穂つく;穎は長芒が反曲する;柱頭3;果は3稜【ウキヤガラ】
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参考検索1972『ホタルイ属Scirpus』
(広義に捉えているホタルイ属より、ウキヤガラ部分を抜粋した;Y)
◆D稈はやや太く;花序は頭状に密集して、枝は殆どない;小穂は少数で;鱗片は短芒があり;柱頭は2個;痩果は扁平、長さ3mmあり、広倒卵形で基部は短く、面はやや凹入する【エゾウキヤガラ】=コウキヤガラ
◆D稈は太く肥厚し;花序はやや多数の枝をつける;小穂は長く;鱗片は先端が長くて明らかに反曲する芒となる;柱頭は3個;痩果はやや等辺の3稜形で、長さ3.5-4mm、基部は楔形となる【ウキヤガラ】
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参考検索1964『ウキヤガラ属Bolboschoenus
◆1.花序は数個の小穂をつけ、原則として真の頂生である;従って総苞は斜開して、稈に続かない;葉と総苞の葉身はイネ科のように扁平である
◆2.果実は3稜形で柱頭は3個;花序の柄は長いから、花序はいつも散房状である【ウキヤガラ】
◆2.果実はレンズ形、時に扁平な3稜形に近いものもあるが、柱頭は原則として2個;花序の柄は短く、時々ほとんど伸びないので、花序は頭状に近くなる【コウキヤガラ】
◆1.花序は多く唯1個、時に2-3個の無柄の小穂からできた偽側性の頭状花序である;総苞に立ち、稈状で、基部は稈に続く;葉と苞の葉身の横断面は鋭角三角形である【イセウキヤガラ】
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