HPtop カヤツリグサ科top 広義ホタルイ属 kayaturigusaka07
『クロアブラガヤ属Scirpus』<09/1/7-09/6/20更新>
◇小穂の鱗片は螺旋状に並ぶ◇花序は茎頂にだけある◇花被あり;柱基肥厚せず;鱗片は多数◇花被は刺針状◇総苞がある◇根生葉は長い葉身がある◇小穂は7(9)mm以下、鱗片は3mm以下、果は1(1.2)mm以下◇鱗片は無毛(縁毛はある);総苞は葉状:花序はよく分枝し小穂は多数;茎に節あり
◆D柱頭2;果は両凸形;小穂は赤渇色
◆E分花序は小穂が4〜10個づつ集まり、巾2.5〜3.5mm;鱗片の背は同色で1脈か不明数脈あり
(GOSH、九以南) ;花序枝・小枝は平滑;上部の鞘は通常1部栗渇帯びる【オオアブラガヤ】
◆E分花序は小穂が2〜5個づつ集まり、巾約1.5mm ;鱗片の背は巾広の緑色
(GOSH、九) ;花序枝・小枝は上方が粗造;上部の鞘は淡緑色【ツクシアブラガヤ】
◆D柱頭3;果は偏3稜か、扁平な場合は中央に1稜がある
◆E茎の上部は鋭3稜か3稜、稜はしばしば粗造、茎に細縦線あり;葉鞘は緩く茎を包む;小穂は帯灰黒色
(GOSH、高山) ◆F丈15〜40cm ;茎の葉の葉身短く3〜7cm;鱗片3.5〜4cm;花序は小穂がやや多数つく
『ワタスゲ属』の【タカネクロスゲ】
◆F丈50〜120cm;茎の葉は長い;鱗片2mm以下;花序は小穂が多数〜極多数つく
◆G小穂5〜7mm;分花序は少数(通常1〜8個)の小穂が集る
◆H叢生する;刺針は果より少し長く、基部から逆刺あり、縮れない
(GOSH、木曽以北、寒冷地) ;枝先に小穂1〜3個;花序枝・小枝は上方が粗造【クロアブラガヤ】
◆H根茎短く這い単生する;刺針は果より少し長く、やや基部から逆刺あり、縮れない
(KH帰、栃木、神奈川) ;枝先に小穂1〜8個;花序枝・小枝は極粗造【ヒメクロアブラガヤ】
◆H根茎這い疎らに単生し、地上走出枝明らか;刺針状花被は果の3〜4倍長、先のみ粗造で、全体縮れる
(GOSH、道、山形、新潟) ;枝先に小穂は1個;花序枝・小枝は平滑【ツルアブラガヤ】
◆G小穂1.5〜3mm;分花序は5〜40個の小穂が球状に密集する;果より刺針状花被は短い
(GOSH、帰化、神奈川、福島;絶滅?) ◆H刺針状花被は果より短く5〜6本、先に逆刺あり;小穂は灰緑黒、鱗片黒褐色【イワキアブラガヤ】
◆H刺針状花被は退化傾向で0〜3(5)本、ルーペで平滑
(KTH帰、千葉、神奈川、滋賀、福岡、佐賀) ;小穂は緑渇熟、鱗片緑褐色;花序枝・小枝はほぼ平滑(小刺少)【セフリアブラガヤ】
◆E茎は膨3稜で、稜は平滑、硬く艶あり;葉鞘は固く密に茎を包む
◆F小穂は単生するか、1〜3(4)個が集まり分花序をつくる;小穂は赤渇色;花序枝・小枝は極粗造;葉裏や鞘は横脈が顕著
◆G果は鱗片と同長か長い;小穂は球状か広楕円形;鱗片は広卵形か広3角形
◆H刺針状花被は果の倍長で、後に伸長し小穂を包んで宿存する;小穂は1〜4個づつ集まり分花序となる
(GOSKT、全国) ;小穂は球形3mm;果は鱗片と同長【ヒゲアブラガヤ=エゾアブラガヤ】
(GS、備中・周防)◆H刺針状花被は果の1.5倍長;小穂は1個づつ単生する;果は鱗片より長い【チュウゴクアブラガヤ】(アブラガヤのv)
◆G果は鱗片より極短い;小穂は楕円形〜線状円柱形;鱗片は狭卵形
(GOSHKT、全国) ◆H小穂は楕円〜長楕円形、巾の2倍長ほど◆I小穂は4〜9mm、2〜3個が集まり分花序となる【アブラガヤ*】
(GSKT、全国) ◆I小穂は4〜5mm、総て1個づつ単生する【アイバソウf】
(GSKT、本、九) ◆H小穂は細長く狭被針形、巾の3倍長以上◇小穂は13mm、1(2)個づつ着く【シデアブラガヤf】
◆F分花序は小穂数〜20(40)個が球状に集まる;小穂は帯黒灰色;花序枝は平滑か上部縁辺が少し粗造;葉の横脈は不明
◆G小穂の鱗片は巾約0.7mm、被針形
(GOSHKT、本四九) ◇頂花序は2回以上分枝する;分花序は小穂が10〜20個づつ集まる【マツカサススキ】
◆G小穂の鱗片は基巾1〜1.3mm、卵〜狭卵形
◆H頂花序は1回分岐し分花序は3〜6個;側生分花序は小球状で1〜2個
(GOSHKT、本四九) ;分花序は小穂が10〜20個づつ集まる【コマツカサススキ】
◆H頂花序は2回分岐、分花序やや多数;側生分花序は小球状で5〜10個
(GOSH、長野、山梨) ;分花序は小穂が4〜6個づつ集まる【ヒメマツカサススキ】
◇クロボウアブラガヤ(仮称) S. atrocinctus Fernald ;北米原産の帰化が報告されている(田中2004);特徴はアブラガヤよりも全体に小さく、高さ90〜100cm、葉巾約3〜5mmで、アブラガヤの茎葉の基部が黒褐色になるのに対し、包葉基部が黒褐色となるとのこと。
◇イワキアブラガヤとセフリアブラガヤについては同一とする説など諸説あるが、木村(1998)によると、北米でのSchuylerの研究では、両者の染色体数が異なる報告があるということから、今のところ両者を分けておくのが妥当であろう。
◇Kに「県内産の小穂が幾分長い標本も狭義のアブラガヤに連続してしまい明確に分けられないので、今回はシデアブラガヤを認めず小穂が幾分長いものも狭義アブラガヤに含めた」とある。
◇雑種コマツカサアブラガヤあり、Sは(コマツカサススキ×アブラガヤ)、Gは(コマツカサススキ×アイバソウ)、としている。
参考文献(追加)
木村陽子 1998.千葉県植物誌資料11.千葉県植物誌資料編集同人.
田中光彦 2004.[naturplant:2014] クロボウアブラガヤ. 帰化植物メーリングリスト.
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参考検索2003『Y;クロアブラガヤ属Scirpus』(広義に捉えているホタルイ属より、クロアブラガヤ類を抜粋;Y)
◆C花序枝は粗造;小穂は赤渇色、1-3個が集まりつく
◆D小穂は円柱-線状円柱形;穎は狭卵形
◆E小穂は円柱形、長さは巾の3倍以上、1(2)個ずつ着く【シデアブラガヤ】
◆E小穂は楕円または長い楕円形、長さは巾の2倍内外 ◆F小穂は2-3個ずつ集まりつく【アブラガヤ】
◆F小穂は1個ずつつく【アイバソウ】
◆D小穂は球状または広楕円形で1-4個ずつ集まりつく;穎は広卵または広3角形;花序は通常は頂生;果は穎と同長【ヒゲアブラガヤ】
◆C花序枝は平滑;小穂は黒渇色、数個-20(40)個ずつ集まりつく
◆D叢生し、匐枝は出さない
◆E花穎は被針形で巾0.7mm;頂花序は2回以上分岐する【マツカサススキ】
◆E花穎は卵形または狭卵形で巾1-1.3mm;側花序は1-2個の花序つけ;頂花序は1回分岐する【コマツカサススキ】
◆D短い地下匐枝を出し、緩い株をつくる【セフリアブラガヤ】
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参考検索2001『ホタルイ属Scirpus』(広義に捉えているホタルイ属より、クロアブラガヤ類部分を抜粋;Y)
◆B小穂は1-3個ずつ集まって大形の円錐花序の枝の先につく【広義アブラガヤ】
◆B小穂は数-30個が球状に集る
◆C叢生;花序は頂生および側生;自生種
◆D小穂の鱗片は巾約0.7mm;球状の分花序は多数集まって円錐花序をつくる【マツカサススキ】
◆D小穂の鱗片は巾1-1.3mm;球状の分花序は頂生のもので数個、腋生のものでは1-2個と少ない【コマツカサススキ】
◆C短い横出根茎または匍匐根茎があり茎は単生する;花序は頂生し、側花序を出さない;帰化種
◆D長く伸びる匍匐根茎がある;頭状の分花序は通常少数(1-8)個の小穂よりなる;分花序へ続く柄は上向きの小刺が多数あり著しく粗造;小逆刺のある刺針状花被片がある【ヒメクロアブラガヤ】
◆D短い横走根茎がある;頭状の分花序は通常多数(5-30)個の小穂よりなる;分花序へ続く柄は上向きの小刺が少数あるがほぼ平滑;刺針状花被片はないか痕跡程度、稀に果の1/4-1/3長の刺針が1-3本認められるが、ルーペでは小逆刺は認められず平滑【セフリアブラガヤ】
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参考検索1982『ホタルイ属Scirpus』(広義に捉えているホタルイ属より、クロアブラガヤ類部分を抜粋;Y)
◆E小穂は赤褐色に熟する【アブラガヤ】
◆E小穂は濃黒灰色に熟する
◆F高山にはえ、茎は高さ15-40cm、茎の葉は短くて長さ3-7cm【タカネクロスゲ】
◆F山地または平地にはえ、茎は高さ1-1.5m、茎の葉は長い
◆G小穂は1-3個ずつ集まってつく【クロアブラガヤ】
◆G小穂は10-20個ずつ集まってつく【マツカサススキ】
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参考検索1973『アイバソウ属Trichophorum』(広義ホタルイ属を細分した場合)
◆E柱頭2;果は両面形;小穂は赤渇色
◆F稈鞘は緑色;花序の枝は粗造;小穂は枝先に2-5づつ集着、径1.5mm【ツクシアブラガヤ】
◆F稈鞘は栗渇色;花序の枝は平滑;小穂は枝先に4-10づつ集着、径2.5-3.5mm【オオアブラガヤ】
◆E柱頭3;果は偏3稜、もし扁平なれば1面に1稜
◆F稈の上部は3稜が著しい、稜上粗造;小穂灰黒色
◆G小穂は長さ2-2.5mm、8-20づつ集着;刺針は直立し果より短い【イワキアブラガヤ】
◆G小穂は長さ5-7mm;刺針は通常屈曲
◆H花序枝は粗造;刺針は果より少し長く、基部から逆粗造【クロアブラガヤ】
◆H花序枝は平滑;刺針は果の3-4倍長、著しく屈曲し先のみ粗造【ツルアブラガヤ】
◆F稈は鈍3稜で、平滑、光沢がある;稈鞘は密に稈を包む
◆G花序枝は甚だ粗造;小穂は赤渇色、1-3づつ集着
◆H小穂は楕円-線状円柱形;穎は狭卵形
◆I小穂は円柱形、長さは巾の3倍以上【シデアブラガヤ】
◆I小穂は楕円又は長楕円形、長さは2倍内外
◆J小穂は2-3づつ集着【アブラガヤ】
◆J小穂は1づつ着く【アイバソウ】
◆H小穂は球状又は広楕円形;穎は広卵又は広3角形
◆I花序は頂及び腋生;小穂は小枝先に1-4づつ集着;果は穎と同長【ヒゲアブラガヤ】
◆I花序は頂のみにつく;小穂は各枝1つずつ;果は穎より長い【チュウゴクアブラガヤ】
◆G花序枝は平滑又は上部だけ粗造;小穂は黒灰色、数個-20づつ集着
◆H穎は被針形、巾0.7mm;頂花序は2回分岐;小穂は10-20づつ団着しやや球状;葉巾-8mm【マツカサススキ】
◆H穎は卵又は狭卵形、巾1-1.3mm
◆I側花序は5-10小頭花序をつけ、頂花序は2回分岐;小穂は4-6づつ団着【ヒメマツカサススキ】
◆I側花序は1-2の小頭花序つけ、頂花序は1回分岐し3-6枝あり;小穂は10-20づつ団着【コマツカサススキ】
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参考検索1972『ホタルイ属Scirpus』(広義に捉えているホタルイ属より、クロアブラガヤ類部分を抜粋;Y)
◆D柱頭は3個あり;痩果は偏3稜形であるか、または扁平で中央に1稜がある
◆E稈は細い縦線があり、上方は鋭い3稜形をなすか、または3稜形であって、稜はしばしば粗渋;稈上の鞘は緩やかに稈を包む;小穂は帯黒灰色となる
◆F稈は高さ50-120cmで;稈には伸長する葉身があり;花序は多数または甚だ多数の小穂がつき;鱗片は長さ2mm以下である
◆G小穂は長さ5-7mm;痩果の刺針は時には著しく屈曲する
◆H痩果の刺針は殆ど基部から逆に粗渋で、痩果よりも少し長い;花序の枝および小枝は上方が粗渋である【クロアブラガヤ】
◆H痩果の刺針は開出または上向する小刺針を先端の付近にだけ疎生して、著しく屈曲し、鱗片から抽出しないが、長さ痩果の3-4倍ある;花序の枝および小枝は平滑である【ツルアブラガヤ】
◆G小穂は長さ2-2.5mmで;8-40個を球状に密集し、花序の枝端に着く;痩果の刺針は直立し、痩果よりも短い【イワキアブラガヤ】
◆F稈は高さ15-40cmで;稈の葉の葉身は短く、長さ3-7cmあり;花序はやや多数の小穂をつける;鱗片は長さ3.5-4cm【タカネクロスゲ】
◆E稈は平滑、光沢があって硬く、膨3稜形で;稈の鞘は密に稈を包む
◆F葉の横小脈は不明、縁辺は著しく粗渋で;花序の枝は平滑または縁辺の上部だけに少し小刺針がある;小穂は帯黒灰色
◆G稈の葉は巾4-8mm;頂生の分花序は2回分枝する;鱗片は被針形、巾2/3mm【マツカサススキ】
◆G稈の葉は巾3-6mm;鱗片は卵形または狭卵形で、基部は巾1-1.3mmある
◆H側生の分花序は5-10個の小球状花序をつける;頂生の分花序は2回分枝し;花序の枝はやや細い【ヒメマツカサススキ】
◆H側生の分花序は1-2個の小球状花序をつける;頂生の分花序は1回分枝し、3-6個の枝があり;枝はやや太い【コマツカサススキ】
◆F葉の下面および葉鞘は著しい横脈があり、葉の縁辺は粗渋;花序の枝および小枝は甚だしく粗渋;小穂は赤渇色となる【アブラガヤ】
◆D柱頭は2個;痩果は両凸形となる;小穂は赤渇色である
◆E稈の鞘は通常1部栗渇色を帯び;花序の枝および小枝は平滑;小穂は4-10個ずつ集まって、巾2.5-3.5mmあり;鱗片は背面が同色で、1脈または甚だ不明の数脈がある【オオアブラガヤ】
◆E稈の鞘は淡緑色で;花序の枝および小枝は上方が粗渋;小穂は2-5個ずつ集まり、巾が狭くて約1.5mmあり;鱗片は背面に緑色の巾広い帯がある【ツクシアブラガヤ】
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参考検索1964『クロアブラガヤ属Scirpus』
◆1.小穂の鱗片は熟すれば褐色となる;稈上の葉の鞘は密接に稈の節間を包む;地上生の走出枝を出さない
◆2.小穂は数個から20個集まって球状花序を作る;花序の枝は殆ど平滑である
◆3.小穂の鱗片は巾0.7o;球状花序はやや密で多数ある【マツカサススキ】
◆3.小穂の鱗片は巾1-1.3mm
◆4.球状花序は少数で、それぞれ10-20個の小穂からなる【コマツカサススキ】
◆4.球状花序はやや多数で、それぞれ5個内外の小穂からなる【ヒメマツカサススキ】
◆2.小穂は1-3個ずつ集まって大形の円錐花序の枝の先に着く;花序の枝は非常にざらつく
◆3.花序は1個項生、中央の凹んだ散房形である;小穂は殆ど球形【エゾアブラガヤ】
◆3.花房は少数個で項生および葉腋生、だ円形または倒卵だ円形である
◆4.果実はその鱗片より長い【チュウゴクアブラガヤ】
◆4.果実は鱗片より大変短い
◆5.小穂は卵だ円形
◆6.小穂は総て単生【アイバソウ】
◆6.小穂は少なくとも一部2-3個ずつ集まる【アブラガヤ】
◆5.小穂は狭披針形【シデアブラガヤ】
◆1.小穂の鱗片は熟時灰黒色となる(但しオオアブラガヤを見よ);稈上葉の鞘はゆるく稈を包む;時に無花の稈は倒れて地上走出枝となる
◆2.小穂は10-30個集まって径1pぐらいの球状花序を作る
◆3.小穂の鱗片は熟時黒緑色である【イワキアブラガヤ】
◆3.小穂の鱗片は熟時褐色である
◆4.上葉の鞘は暗褐色【オオアブラガヤ】
◆4.上葉の鞘は緑色【ツクシアブラガヤ】
◆2.小穂は1-3個集まって、大形の散房花序を作る
◆3.果実の刺針状花披片は強くちぢれる;稈は甚だまばらにそう生、地上走出枝はあきらかである【ツルアブラガヤ】
◆3.果実の刺針状花披片は殆んどまっすぐである;稈はそう生して中ぐらいの株となり、地上走出枝を出さない【クロアブラガヤ】
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