《ヤナギ属Salixの葉での検索 概要》(08/9/30版) (印刷用pdf葉目次) ◆A矮小低木で匍匐する◇芽鱗は片側で離生することなく帽子状《ヤナギ亜属》(別亜属のマルバヤナギを除く) ◆B高山帯生 ◆C葉柄は1-3mm ◇葉は 6-13mm、巾 3-10mm◇広葉 〔マメヤナギ節=エゾマメヤナギ節〕【エゾマメヤナギ】 ◆C葉柄は4-7mm(G2.5-4mm)◇葉は18-30mm、巾 6-19mm◇広葉 〔ミヤマヤチヤナギ節〕【ミヤマヤチヤナギ】 ◆C葉柄は10-30mm ◇葉は20-70mm、巾15-45mm◇広葉 〔タカネヤナギ節=レンゲイワヤナギ節〕【タカネイワヤナギ=レンゲイワヤナギ、エゾノタカネヤナギ、ヒダカミネヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p1 ◆B山地-低地生 ◆C葉は対生もあり;50mm以下、巾 2- 5mm◇細葉 〔ノヤナギ節〕【ノヤナギ】 ◆C葉は総て互生 ;70-130mm、巾15-30mm◇広葉 〔ネコヤナギ節1〕【ハイネコヤナギ=ネコシダレv】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p2 ◆A匍匐することはない ◆B枝または小枝が下垂したりねじれたりする ◆C枝はあまり枝垂れないが、小枝は蛇状にねじれて下垂する◇細葉 〔シダレヤナギ節1〕【ウンリュウヤナギ】 ◆C枝は真直ぐ枝垂れ下垂する◇細葉 ◆D小枝は著しく伸長せず、老木では枝が枝垂れるが長くない 〔シダレヤナギ節2〕【ヨシノヤナギ、ウラジロヨシノヤナギf、シロヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p3 ◆D小枝は長く伸長し、よく枝垂れる 〔シダレヤナギ節3〕 【シダレヤナギ、ロッカクヤナギf、セイコヤナギf】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p4 ◆B枝は下垂したりねじれたりしない ◆C葉や穂は対生するものがある◇細葉 ◇成葉は両面無毛;裏は白味帯る◇小枝無毛◇托葉なし 〔カワヤナギ節1=コリヤナギ節〕【イヌコリヤナギ、コリヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p5 ◆C◇細葉◇葉や花は総て互生する ◆D◇細葉◇葉裏は銀白を呈す◇新葉の側縁は「の字」状に裏側に巻込む◇側脈は裏凸する 〔キヌヤナギ節1〕【キヌヤナギ、エゾノキヌヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p6 ◆D◇細葉◇葉裏は普通淡緑で艶があり白味はない;側脈はやや裏凸する◇葉は両面とも中肋付近有毛、それ以外は無毛 〔シダレヤナギ節4〕【ヨシノヤナギ】 ◆D◇細葉◇葉裏はやや白味がある ◆E葉は線形が標準;時に尾状鋭尖頭で鎌曲する;巾20mm以下;側脈は裏凸しない 〔シダレヤナギ節5〕【タチシダレヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p7 ◆E葉は被針形-広被針形が標準 ◆F側脈は裏凸しない;葉は特に鎌曲せず◇若葉は両面多毛◇葉柄に微毛多数残る◇新枝は多毛-密毛 〔シダレヤナギ節6〕【コゴメヤナギ、シロヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p8 ◆F側脈は裏凸する◇若葉は有毛、裏中脈は多毛◇成葉表(中脈除く)は後無毛◇新枝は有毛 ◆G葉縁は強く裏に巻き弧状鋸歯;葉革質;裏側脈・細脈は凸出し肋脈状 ◇托葉は鋭頭の細卵形-曲長卵形だが、縁が裏巻きし被針形に見える ◇葉裏はやや多毛から、後無毛 〔キヌヤナギ節2〕【オノエヤナギ】 ◆G葉は鋸歯縁;洋紙質;裏側脈・細脈は凸出し肋脈状◇托葉は卵-長楕円形◇葉(中脈除く)は両面無毛 ◇宮城・群馬に分布 〔ユビソヤナギ節〕【ユビソヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p9 ◆G葉は鋸歯縁;洋紙質;裏側脈は細く細脈は平坦◇托葉は鋭頭被針形、有柄◇葉(中脈除く)は両面無毛 〔カワヤナギ節2=コリヤナギ節〕【カワヤナギ、エゾノカワヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p10 ◆E葉は広被針形-長楕円形が標準 ◆F側脈ははっきり裏凸する◇若葉はすぐ無毛◇成葉は中脈も含め無毛◇葉柄は無毛◇新枝は無毛 ◆G葉柄やや短く2-8mm◇托葉は鋭頭、卵形、顕著で残る◇道・上高地に分布 〔エゾヤナギ節〕【エゾヤナギ】 ◆G葉柄は長く8-16mm程◇托葉は扁鋭頭(鋭尖)、腎形(小さい場合扁広卵形)、早落性◇葉は革質◇全国湿地に普通 〔タチヤナギ節〕【タチヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p11 ◆F裏側脈はほぼ平坦-微凸◇若葉表(中脈除く)は毛僅少-無毛◇葉柄の残毛は微少◇新枝は多毛-散毛-無毛 ◆G葉裏は初めやや多毛;側脈は両面やや見難い◇托葉は尾状鋭尖頭、卵形(-やや曲)、着点より下部が丸く膨らむ ◇道、北陸、近畿以西に分布 〔シダレヤナギ節7〕【オオタチヤナギ】 ◆G葉裏は初め毛極散生、時に蝋白帯びる;側脈は表から明らか◇托葉は短鋭尖頭、曲長卵形、着点より上に伸びる ◇本以南<関東以南に多>に分布 〔ジャヤナギ節〕【ジャヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p12 ◆C◇広葉◇葉や花は総て互生する ◆D◇広葉◇葉柄上部に腺あり、時に葉状◇芽鱗は複数ある◇托葉半円形で大きく顕著 ◇葉(中脈除く)は両面ほぼ無毛か少毛◇葉裏の側脈は細くやや微凸-やや平坦 《マルバヤナギ亜属》〔マルバヤナギ節〕【マルバヤナギ=アカメヤナギ】 ◆D◇広葉◇葉裏は銀白毛密生、後毛残る;側脈は間隔狭く多数、ほぼゆれず上半で特に強く弓曲直上する ◇葉表の細脈は深く凹入せず、表面は皺状にはならない 〔ネコヤナギ節2〕【ネコヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p13 ◆D◇広葉◇生時に葉表は側脈・細脈が凹み、やや皺状 ◆E葉裏は毛極密生し、後毛多く残る◇若枝は散毛、後無毛 〔バッコヤナギ節1=ヤマネコヤナギ節〕 【バッコヤナギ=ヤマネコヤナギ、マルバノバッコヤナギ=エゾノバッコヤナギ=コウライバッコヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p14 ◆E葉裏の中脈上に白または黄渇毛を多少残存する;黄渇毛は、僅少-やや明らか;葉裏は後無毛◇新枝ははじめ密毛あり ◆F葉裏(中脈除く)は初め毛やや多数散在;ひら鋸歯-ひら凸鋸歯 〔シバヤナギ節キツネヤナギ亜節1〕【オオキツネヤナギ=オオネコヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p15 ◆F葉裏(中脈除く)は初め少毛散在;低波鋸歯-低鋸歯-弧状鋸歯 〔シバヤナギ節キツネヤナギ亜節2〕【キツネヤナギ、ミヤマキツネヤナギv、サイコクキツネヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p16 ◆D◇広葉◇葉表は生時に特に皺状ではない ◆E葉裏は多毛 〔シバヤナギ節シバヤナギ亜節1〕 ◆F葉裏はやや多毛、後中脈微毛散在;葉表は多毛から、後無毛◇新枝は長毛やや密生、後ほぼ無毛 【コマイワヤナギ】 ◆F若葉裏は絹毛密生;若葉表は無毛◇若枝は無毛◇埼玉群馬、石灰岩 【チチブヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p17 ◆E葉(中脈除く)は両面ほぼ無毛か少毛;裏中脈に毛残らず? ◆F高山・亜高山、陽地に普通◇1年枝は細毛散生、後無毛◇葉の中脈・側脈・細脈は裏凸、肋脈状に裏凸;革質 ◇葉は両面無毛;裏中脈は無毛-毛僅少 〔ミヤマヤナギ節〕【ミヤマヤナギ=ミネヤナギ、エゾミヤマヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p18 ◆F亜高山・山地生、乾地崖岩◇新枝は無毛◇葉の中脈・側脈は裏凸(葉縁付近は平坦、中脈付近は明凸) ◇葉表は毛僅少、すぐ無毛;表中脈多毛、後ほぼ無毛;裏ほぼ無毛;裏中脈は毛僅少、後無毛 〔シバヤナギ節シバヤナギ亜節2〕【シライヤナギ】 ◆F関東南部-愛知、乾地崖岩◇小枝軟毛あり◇葉鋸歯は属中最も鋭い;裏側脈は平坦 ◇若葉は両面長軟毛覆う◇葉は両面無毛;葉裏中脈に毛残らず? 〔シバヤナギ節シバヤナギ亜節3〕【シバヤナギ】 ◆F四近畿以北、山地-丘陵、乾地◇若枝は散毛、後無毛◇1年枝無毛◇葉の中脈・側脈・細脈は裏凸 ◇葉表は中脈に微毛疎生、後ほぼ無毛;葉裏は少毛散在;脈上長軟毛やや多数、後ほぼ無毛 〔バッコヤナギ節2〕【バッコヤナギ幼木】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p19 ◆F植栽◇新枝は疎毛;毛は早落性◇花期は枝赤色◇葉の側脈・細脈は裏凸;革質 ◇葉表は中脈は僅かに疎毛、後無毛;葉裏は中脈に毛疎生、後無毛 〔ネコヤナギ節3〕【クロヤナギ】 ◆F北海道産、陽湿地◇若枝上部は初め絹毛散か微毛◇葉は薄い洋紙質 ◇若葉の両面は有毛、後すぐ無毛◇葉裏中脈に毛残らず? 〔バッコヤナギ節3=ヤマネコヤナギ節〕【タライカヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p20 ◆F近畿以西、山地-丘陵◇新枝は初め疎毛あり◇葉は厚質;中脈・側脈・細脈は裏凸、肋脈状に低く裏凸 ◇葉表は無毛、中脈は微毛やや多く、後基部に微毛残る;葉裏は無毛、中脈は疎毛散在、後無毛 〔ヤマヤナギ節〕【ヤマヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p21 頁top |
《ヤナギ属Salix 葉での検索表》(08/9/30版) ◆A矮小低木で匍匐する◇芽鱗は片側で離生することなく帽子状《ヤナギ亜属》(別亜属のマルバヤナギを除く) ◆B高山帯生 ◆C葉柄は1-3mm◇葉は6-13mm、巾3-10mm◇広葉〔マメヤナギ節=エゾマメヤナギ節〕 (SGOH、道、大雪山)(矮小低木;葉12広)【09エゾマメヤナギ】 ◇葉は倒卵-倒卵楕円形;円鈍頭、鈍-円脚;裏淡緑、無毛か中肋長毛散;表無毛;革質;ほぼ全縁 ◇若葉裏に長軟毛 ◇小枝に細毛あり、後無毛 ◇変品種;【09キヌゲエゾマメヤナギf=ケエゾマメヤナギ;(SOH)子房は絹毛で被われる】【09マルバエゾマメヤナギf;(SH)成葉は円形、円頭-微凹頭、円-浅心脚】【09ナガバエゾマメヤナギf;(SH)成葉は長楕円-倒被針楕円形、鋭鈍頭、鋭脚】 ◆C葉柄は4-7mm(G2.5-4mm)◇葉は18-30mm、巾6-19mm◇広葉〔ミヤマヤチヤナギ節〕 (SGOH、道、湿原)(矮小低木;葉23広)【24ミヤマヤチヤナギ】 ◇葉は狭倒卵-広倒卵形;円頭、広V脚;裏淡粉白帯る;両面無毛;表深緑、強い光沢;洋紙質;全縁;凹脈裏凸 ◇托葉なし ◇若葉は無毛 ◇若枝僅かに微毛、前年枝無毛 ◆C葉柄は10-30mm◇葉は20-70mm、巾15-45mm◇矮小低木;広葉〔タカネヤナギ節=レンゲイワヤナギ節〕 ◆D葉は長楕円-広楕円-倒卵楕円形;鋭-円頭;40-70(85)mm、巾20-40mm ;葉は両面無毛-裏中肋に長毛残;表緑、裏粉白;洋紙質;全縁か疎らに波鈍鋸歯;網脈裏凸 (SGOHY、本中部山岳、乾地)(矮小低木;葉223広)【25タカネイワヤナギ=レンゲイワヤナギ】 ◇葉柄15-30mm ◇托葉未発達◇丈10cm程 ◇若葉の両面に白長毛、後無毛 ◇小枝は多少絹毛あるが、すぐ無毛 (Y;エゾノタカネヤナギは葉が円形に近く、厚く表面に艶がある)(H;ハイマツ帯より下には見ない) ◇変品種;【25ケタカネヤナギf;(SOH)子房に密毛あり】【25ホソバタカネヤナギf;(SOH)成葉が極端に巾狭い】 ◆D葉は円-広楕円形;円鈍頭、円-心脚;(15)20-55(60)mm、巾15-45mm ;両面無毛;表深緑光沢、裏粉白;やや革質;全縁か低鋸歯疎;網脈裏凸 (SGOHY、道、砂礫地)(矮小低木;葉12広)【26エゾノタカネヤナギ】 ◇葉柄(10)15-30mm(G7-28) ◇托葉なし ◇若枝は無毛 ◇若葉両面に白長毛密、後すぐ無毛 (H;タカネイワヤナギに極近いが、一般に強壮で半分地中にある幹の直径が3cmに達するものも珍しくない;葉も革質で厚く、巾が広くて円形に近いものが多い、苞も大きく子房の柄が短く腺体の約半長くらいである) ◇変品種;【ホソマルバヤナギf;(SGO)成葉は長楕円形で狭い】【オオマルバヤナギf;(SGO)成葉は大きく90-100mm位】【26イヌマルバヤナギv;(SGOH)成葉は艶強く脈は極凹入する◇子房は多毛】 ◆D葉は卵形-楕円形;円頭-微凹頭、円-心脚;20-40mm、巾15-35mm ;両面無毛;表緑、裏帯白-粉白;不明波状鋸歯かやや全縁;網脈は極裏凸;やや革質 (SOH、道、岩地)(矮小低木;葉1広)【27ヒダカミネヤナギ】 ◇葉柄10-25mm ◇小枝は絹毛あり、後無毛 (H:エゾノタカネヤナギに似ているが、葉脈が著しく陥没し、裏に著しく隆起するので異なるとされている) (H;エゾノタカヤナギの風衝地における生態型かも知れない;今後の詳細な研究に期待したい) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p01 頁top (印刷用pdf葉01) |
◆A矮小低木で匍匐する◇芽鱗は片側で離生することなく帽子状 (08/9/30版) ◆B山地-低地生 ◆C葉は対生もある;50mm以下、巾2-5mm◇細葉〔ノヤナギ節〕 (SGOHY、九<中国四国絶滅>、向陽草地)(矮小低木;葉334細)【16ノヤナギ】 ◇成葉は表灰緑、微細毛散生;裏粉白、伏長毛密か、散生;凹脈裏凸;全縁 ◇葉は長楕円-楕円状被針形;小葉で15-30mm・巾2-5mm、大葉で30-50mm・巾5-15mm ◇葉柄1-7mm、短毛密◇托葉は斜卵形、3-10mm ◇?新葉?は側縁が裏巻きする(HY縁は裏側に巻く、G全縁で狭く裏に反る) ◇小枝に灰短毛密、後無毛、黄渇-暗褐色;小隆起条散在◇丈50cm (G;西日本の高地に、丈低く葉も小さく、花序も小さいので他種とは区別しやすい) ◆C葉は総て互生;70-130mm、巾15-30mm◇広葉〔ネコヤナギ節1〕(DATAはネコヤナギのもの) (SG、栽培)(矮小低木;葉3広)【32ハイネコヤナギ=ネコシダレv】 ☆新葉は両面銀白毛密生;毛は次第に脱落する ☆葉表は全面白毛多数→ほぼ無毛;中脈は白毛密生→微毛多数 ☆葉裏は銀白毛密生→短毛やや多数;中脈は毛密生→毛やや多数 ☆葉表は毛多く白緑→緑、無艶;葉裏は白色→粉白-銀緑色 ☆中脈は両凸;葉表は側脈凸-やや凹感;葉裏は側脈・細脈ともに凸 ;細脈は横走;側脈は間隔狭く多数、ほぼゆれず上半部で特に強く弓曲直上する ☆弧状鋸歯-ひら凸鋸歯;縁狭く裏に強く反る ◇葉は長楕円形、50-130mm、巾15-30mm;革質 ☆葉柄は毛密生→微毛密生◇葉柄5-20mm ☆托葉は鋭頭卵形;毛密生し縁は一見全縁;成葉にも少し残る◇6-10mm ☆新葉はやや帯淡赤、縁に赤味あり ☆新枝は毛極密生◇本年枝は上部密毛、中部で冬芽付近のみ有毛、後無毛◇隆起条あるが余り鋭くない ◇幹這うが、立って植えると枝垂れる ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p02 頁top (印刷用pdf葉02) |
◆A匍匐することはない (08/9/30版) ◆B枝または小枝が下垂したりねじれたりする ◆C枝はあまり枝垂れないが、小枝は蛇状にねじれて下垂する◇細葉〔シダレヤナギ節1〕 (SGOHKTY、植栽)(高木、葉5細)【08ウンリュウヤナギ】 ◇葉は線被針形;上下に波打つ;50-100mm、巾8-15mm; ◇表濃緑;裏粉白 ◇鋭細鋸歯 ◇葉柄3-8mm、太くはじめ微毛密 ◇托葉小、被針楕円若枝に微毛あり、後無毛 ◇若葉は両面伏毛密生、すぐ無毛◇挿し木で雄株用いられ雄株が多い ◇若枝に微毛あり、後無毛 ◆C枝は真直ぐ枝垂れ下垂する◇細葉 ◆D小枝は著しく伸長せず、老木では枝が枝垂れるが長くない〔シダレヤナギ節2〕 (以下あるが通常は枝垂れず) ◇7p参照【04ヨシノヤナギ】【04ウラジロヨシノヤナギf】 ◇8p参照【05シロヤナギ】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p03 頁top (印刷用pdf葉03) ◆D小枝は長く伸長し、よく枝垂れる〔シダレヤナギ節3〕 ◆E葉は枝から斜め下に向かい、枝からやや離れて下垂する傾向がある(実際にはこれで類似種との区別はし難い) ◇葉は80-150mm (SGOHKTY、植栽)(高木;葉5細)【07シダレヤナギ】 ◇葉は80-150mm、巾10-20mm ◇葉柄5-10(C15)mm ☆他の詳細はロッカクヤナギと変わらない (C;全体としてエゾノカワヤナギに似るが、葉先端の細まり方、鋸歯の尖り方、葉柄の捩れ、葉の厚みなどに違いがある) (H;札幌付近までは植栽可能だが、それより北で本種に見えるものはシロヤナギとの雑種と思われる) (Gに、セイヨウシダレヤナギあり、「花序の柄が長いので区別される。雌本であるが時に雄花をつける」) ◆E葉は枝から撫肩状に出て、枝とやや平行に下垂する傾向がある(実際にはこれで類似種との区別はし難い) ◇葉は長く100-200mm (SGHKT、植栽普通)(高木;葉5細)【07ロッカクヤナギf】 ☆新葉は両面毛密生、毛は早落性→ ☆葉表は毛散在→ほぼ無毛、中脈は毛密生→微毛散生 ☆葉裏は毛散生→ほぼ無毛、中脈は直毛密生→直毛残る;毛は次第に脱落するが中脈下部には残る;裏中脈の直毛は中脈に平行する ☆葉表は緑、全面に白点密散在感あり;裏粉白 ☆中脈は両凸;表は側脈浮出す感じあり、細脈透視(細脈は微細);裏側脈は微凸-平坦、やや不明 ☆低鋸歯-ひら鋸歯;腺先長く鋭鋸歯に感じる ◇葉は長く100-200mm、巾-20mm☆葉身はやや下膨れ、尾状鋭尖頭の葉あり、鎌曲する葉あり ☆葉柄は毛密生◇葉柄10-15mm(葉柄の長さは変化があり、長さで種の区別はできない;山口) ☆托葉は鋭尖頭、偏長卵形、鋸歯縁;基部に腺少数密集;早落性 ☆新葉の側縁は裏側に弧状に軽く反る ☆新枝は毛密生、芽に毛密生;毛は次第に脱落する (類似種では、ロッカクヤナギは子房下半有毛有柄で、子房がほぼ無毛無柄のシダレヤナギ・セイコヤナギとは異なり雌株花時には区別できる。葉時には、葉柄の長さや葉の付く角度や下がり方などに違いがあるとされるが、実際での区別は難しい;葉柄の捩れは生態学的に考察すると皆半周で違いはない;山口) ◆E葉は枝から直角に出て、怒り肩状に曲がってから斜めに下垂する傾向がある(実際にはこれで類似種との区別はし難い) ◇葉は短く60-110mm (SGHKT、植栽)(高木;葉5細)【07セイコヤナギf】 ☆葉の細脈は、東北大産ではロッカクヤナギよりやや荒い ◇葉は短く60-110mm、巾6.5-14.5mm ☆葉柄は毛密生→毛残る ◇節間も短く枝は余り長くならないが、稀に長い;葉はらせん状につくが、若時は枝両側にやや2列生 ☆他の詳細はロッカクヤナギと同じ (KT;品種とされるが、雑種の可能性がある) (つくば植物園の古木では、葉の長さや下がり方はロッカクヤナギと区別できない;東北大植物園の古木はロッカクヤナギより葉は明らかに短い;山口) (東北大学植物園産のロッカクヤナギとセイコヤナギの比較では、以下の違いが見られた;山口) ◇ロッカクヤナギ;若葉でも側脈が表に浮き出る感がある;中脈は太く表凸;細脈は細かい(平均桝目は中脈の半分以下の大きさ) ◇セイコヤナギ ;古葉で少し側脈が表に浮出すが、盛り上がり少ない;中脈は細く表凸;細脈は荒い(平均桝目は中脈と同巾以上) ――――――――――参考――――――――――――――――――――――― (Sは、子房の毛の状態を最初のキーとして、以下検索表を掲載するが、葉時の検索は使用できない) ◇F子房は殆んど無毛;枝は甚だ長く伸長して良く垂れる;葉は8-20cm ◇G葉巾5-12o;花柱は極く短い【シダレヤナギ】 ◇G葉巾23-40mm;花柱は僅か長い (SGO、植栽、奥羽)【オオシダレ】(K;枯死) ◇F子房は全面に細毛を密生;枝は著しく伸長して垂れる;花柱がない(S、奥羽)【ミチノクシダレ】 ◇F子房は下半有毛、上半無毛◇G葉柄1-4mm;葉巾5-17mm;花穂の長さ1-2cm;子房は全く無柄である(S、植栽)【コウライシダレ】 ◇G葉柄10-15mm;葉巾20mmに達す;花穂5cmに達す;子房に短柄がある(SG、植栽)【ロッカクドウ】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― (Sは、ロッカクヤナギをシダレヤナギS.Babylonica L.のcv.Rokkakuとし、ロッカクドウS.elegantissima K.Kochを別にしている。Gは、両種を同一として扱いf.rokkaku Kimuraとする。HKTはロッカクドウの記載なし;山口) (Gオオシダレ;発表者木村によれば雑種かもしれないという) (M41;ヤナギは強く剪定すると強いシュートが発生し大葉が現れるので、オオシダレの確認は普通状態のものから葉の大きな株を見出す) (M41;ミチノクシダレは産地と記載文からシロヤナギの枝垂れ品の可能性が高いとおもう。木村の考えではユウキシダレと同じ可能性も一端としてあるよう) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p04 頁top (印刷用pdf葉04) |
◆A匍匐することはない (08/9/30版) ◆B枝は下垂したりねじれたりしない ◆C葉や穂は対生するものがある◇細葉 ◇成葉は両面無毛;裏は白味帯る◇小枝無毛◇托葉なし〔カワヤナギ節1=コリヤナギ節〕 ◆D葉は線形;60-110mm、巾5-12mm;鈍-円脚◇葉柄2-6mm (SGOHKTY、植栽)(大低木;葉5細)【29コリヤナギ】 ☆新葉時から葉無毛◇若葉は無毛か褐軟毛あり? ☆葉表深緑-緑;裏白味あり ☆中脈は両凸;表は側脈ほぼ平坦;裏側脈は平坦-微凸(ほぼ平坦) ☆低鋸歯-ひら鋸歯-全縁(特に葉身下部) ◇葉は線形、60-110mm、巾5-12mm;鈍-円脚☆鋭頭が多いが、円頭もある ☆葉柄は無毛◇2-6mm ◇托葉なし ☆新葉の側縁は裏側に反らないもの多いが、軽く反るものも有る ☆新枝は無毛;芽の頭部有毛→すぐ無毛 ◆D葉は細長楕円-長楕円形;30-100mm、巾7-30mm;円-浅心脚◇葉柄ほぼ無しか極短 (SGOHKTY、全国普通、渓側-乾地)(低木;葉344細)【28イヌコリヤナギ】 ☆新葉時から葉無毛→☆葉は無毛 ☆葉表緑;裏淡白緑-粉白 ☆中脈は両凸;表は側脈ほぼ平坦(稀に微凸あるもほぼ平坦)、肋脈(注)裏凸はせず;裏側脈は微凸(ほぼ平坦) ☆低波鋸歯-ひら鋸歯-弧状鋸歯-やや全縁(葉身下部に多い);時に腺先やや長い ◇葉は細長楕円-長楕円形、30-100mm、巾7-30mm☆円-鈍頭、円-浅心脚 ☆葉柄ほぼ無しか極短 ◇托葉はない ☆新葉は赤味帯る、中脈が赤味帯びる;側縁は軽く裏側に弧状に反る ☆新枝は無毛、芽は有毛→すぐ無毛 ◇頂端の仮頂芽2個が伸びるので、枝が2叉分枝する場合が多い (遠目で;芽だし新葉帯赤色目立つ;葉形は円頭円脚・長楕円;葉柄なし;山口) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p05 頁top (印刷用pdf葉05) |
◆A匍匐することはない (08/9/30版) ◆B枝は下垂したりねじれたりしない ◆C◇細葉◇葉や花は総て互生する ◆D◇細葉◇葉裏は銀白を呈す◇新葉の側縁は「の字」状に裏側に巻込む◇側脈は裏凸する〔キヌヤナギ節1〕 ◆E側縁が裏巻きした新葉の中脈は毛多く地肌みえず◇新枝の地肌は毛多く全くみえず ◇葉裏の毛はエゾノキヌヤナギより多い (SGOHKTY、中部以西、護岸植栽)(小高木-低木;葉5細) ◇雌株なし【13キヌヤナギ】 ☆新葉は表やや毛密生、毛は早落性;裏は銀白毛極密生→ ☆葉表は毛やや多数→無毛、中肋は密毛→微毛多散在、毛は次第に脱落する ☆葉裏は銀白毛極密生、中肋は全面銀白毛被う→微毛密生 ☆葉表緑;裏銀白(毛の為に) ☆葉表は中脈凸だが後やや凹感あり、側脈やや凹、細脈透視;裏は中脈凸、側脈凸(葉縁付近は平坦だが、中脈付近は明凸)、細脈不透視 ☆乾くと縁が裏に狭く強く反り巻込み、ひら鋸歯だが全縁に見える ◇葉は狭被針形、100-200mm、巾10-20mm;洋紙質 ☆葉柄は毛密生→毛は次第に脱落◇葉柄6-18mm ☆托葉は鋭鈍頭、曲広被針形、全縁(縁は裏に強く反る)、裏密毛、表やや密毛;基部に腺なし-微少やや腺密集 ☆新葉の側縁は裏側に強く巻き込み、裏中脈は毛に被われ地肌見えず(エゾノキヌヤナギとの比較) ☆新枝は毛密生、芽に密毛;新枝地肌は毛で被われ全く見えず(エゾノキヌヤナギとの比較)◇小枝は太く毛密生、落毛箇所は黄渇緑色 (H;エゾノキヌヤナギに比べて、小枝が太く毛がより密なこと、冬芽が大きくて枝に密生していること、葉裏の毛が濃くて銀白の度の強いことなどで区別できる) (G;エゾノキヌヤナギにも枝太く、雄花序の密につくものがあり、その1型が栽培されたものとも考えられる) (M55;キヌヤナギ類は同じユウラシア大陸でも東亜のものは毛が中脈に平行していて、欧州品<セイヨウキヌヤナギS.viminalis>は毛が側脈に平行している) ◆E側縁が裏巻きした新葉の中脈の地肌はややみえる◇新枝の地肌はみえる◇葉裏の毛はキヌヤナギより少ない (SGOHY、東北以北、川畔)(大低木-高木;葉5細)【12エゾノキヌヤナギ】 ☆新葉は表やや多毛、毛は早落性;裏は銀白毛極密生→☆葉表は毛疎生→無毛、中脈は多毛→微毛散在 ☆葉裏は銀白毛極密生→灰白毛密生(銀色毛が灰白に変わる)、中脈は多毛→灰白微毛残る;裏絹毛はキヌヤナギより薄い (毛は次第に脱落するので、同じステージでの比較がはっきりできず、区別は難しい) ☆葉表緑;裏銀白→灰緑(毛は灰白) ☆葉表は中脈凸だが後やや凹感あり、側脈やや凹-平坦、細脈やや透視 ;裏は中脈凸、側脈凸(葉縁付近は平坦だが、中脈付近は明凸)、細脈不透視 ☆弧状鋸歯、葉縁は強く狭く裏に反り、全縁に見える ◇葉は被針-楕円状被針形、100-200mm、巾15-20mm ☆葉柄は毛密生→微毛残る◇葉柄8-15mm ☆托葉は漸鋭頭、偏(曲)被針形、ほぼ全縁(縁は裏に強く反る)、裏密毛、表やや多毛中脈明らか;基部は腺なし-少数あり☆陰葉で托葉大きい ☆新葉の側縁は強く裏に巻込み、裏中脈は地肌がやや見える(キヌヤナギとの違い) ☆新枝は毛密生、芽に密毛;毛は次第に脱落する;新枝地肌がやや見える(キヌヤナギとの違い) (C;本種はキヌヤナギに酷似する。しかし枝および葉の銀白さの度が低いし、花穂もやや疎につくので区別される) (Y;概観はオノエヤナギに似るので、葉裏を観察)(C;絹毛を除くと、葉形はオノエヤナギに似て、オノエヤナギの有毛型に見える) (C;オノエヤナギとの雑種が出来やすいらしい。雑種らしくても、枝にも葉裏にも毛が生えていれば、エゾノキヌヤナギと同定している) ◇変品種;【チャボキヌヤナギf;(SO)植物体は小形、枝細い】【ホソバキヌヤナギf;(SO)成葉は線形】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p06 頁top (印刷用pdf葉06) ◆D◇細葉◇葉裏は普通淡緑で艶があり白味はない;側脈はやや裏凸する ◇葉は両面とも中肋付近有毛、それ以外は無毛 〔シダレヤナギ節4〕 (SGOHY、近畿以西、川畔)(高木;葉345細)【04ヨシノヤナギ】(本種の☆は筆者同定品での検証である) ◇若葉は淡褐か銀白毛密生;毛は脱落性→ ☆葉表はほぼ無毛、中脈付近に密毛あり☆葉裏はほぼ無毛、中脈は有毛 ☆葉表濃緑、艶;裏は淡緑、艶あり(裏は白味がない緑色) ☆表に側脈浮出す感;側脈裏に微凸(ほぼ平坦);裏から細脈明らか、表から細脈不明 ☆低波鋸歯 ◇葉は被針形、40- 80mm、巾10-20mm;鈍円脚☆表は白点全面散在感あり ☆葉柄は微毛密生◇葉柄約5-6mm ◇托葉は斜卵形、約5mm;鋭尖頭 ◇小枝先端に上向き灰毛密生 (H;葉裏の帯白色の程度は基本種と連なる。帯白部は主脈に沿って中央部に現れることもある) ◇変品種;【04ウラジロヨシノヤナギf;(SHY、近畿中部、川畔)◇成葉40-100mm;裏粉白◇葉柄2〜5mm】 ◆D◇細葉◇葉裏はやや白味がある ◆E葉は線形が標準;時に尾状鋭尖頭で鎌曲する;巾20mm以下;側脈は裏凸しない〔シダレヤナギ節5〕 (KT)(高木;葉5細)【タチシダレヤナギ】(本種の☆は筆者同定品での検証である) ☆新葉は両面毛密生、毛は早落性→ ☆葉表は毛散在→ほぼ無毛、中脈は微毛やや多→ほぼ無毛-下部に微毛少数 ☆葉裏は毛散生→ほぼ無毛、中脈は直毛散生→ほぼ無毛;毛は次第に脱落する;裏中脈の直毛は中脈に平行する ☆葉表は緑、全面に白点密散在感あり;裏粉白 ☆葉の中脈は両凸;表は側脈平坦、細脈透視(細脈は微細);裏側脈はほぼ平坦、やや不明 ☆低鋸歯-低波鋸歯-ひら鋸歯;腺先長く鋭鋸歯に感じる ☆葉は線形、やや下膨れ、尾状鋭尖頭の葉あり、鎌曲する葉あり ☆葉柄は毛密生ー上面微毛密生 ☆托葉は鋭尖頭長卵形、ひら鋸歯;早落性 ☆新枝は微短毛やや密生→微毛散在、芽に微短毛やや多数;毛は次第に脱落する (枝垂れないシダレヤナギで野生型に先祖返りしたもの) (Cシダレヤナギの項;全体としてエゾノカワヤナギに似るが、葉先端の細まり方、 鋸歯の尖り方、葉柄の捩れ、葉の厚みなどに違いがある) (T;「シダレヤナギの原産地と考えられるところには野生の立性の個体群があり、日本でも先祖返りしたと考えられる立性の本種が稀に見られる」、として「タチシダレヤナギと新称したい」としている) ◇変品種;【マガタマヤナギcv;(SKT、植栽)成葉は湾曲し勾玉状】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p07 頁top (印刷用pdf葉07) |
◆A匍匐することはない (08/9/30版) ◆B枝は下垂したりねじれたりしない ◆C◇細葉◇葉や花は総て互生する ◆D◇細葉◇葉裏はやや白味がある ◆E葉は被針形-広被針形が標準 ◆F側脈は裏凸しない;葉は特に鎌曲せず◇若葉は両面多毛◇葉柄に微毛多数残る◇新枝は多毛-密毛〔シダレヤナギ節6〕 ◆G葉巾8-12mm◇若葉は両面密毛で毛はしばらく残る(毛は徐々に脱落);中脈は両面毛密生し、後微毛多数残る ◇新枝は太く、やや開出する毛を極密生する◇葉柄に微毛多数残る (SGOHKTY、東北南部-近畿、礫川畔)(高木;葉45細)【06コゴメヤナギ】 ☆新葉は両面毛極密生;毛は徐々に脱落ししばらく残る→ ☆葉表は毛密生→ほぼ無毛、中脈は毛密生→微毛多数残存 ☆葉裏は毛極密生→ほぼ無毛、中脈毛密生→微毛多数残存;毛は次第に脱落するが裏中脈には残る ;葉身の毛はやや短軟毛;裏中脈の毛は特に中脈に平行せず ☆若葉表緑、毛多く無艶→☆葉は表緑、やや艶あり;裏粉白(シロヤナギより質厚感あり) ☆中脈は両凸;表は側脈ほぼ平坦、細脈やや不透視;裏側脈は平坦-微凸(ほぼ平坦)、やや不明 ☆低鋸歯-ひら鋸歯-やや弧状鋸歯;乾くと縁は狭くやや裏に反る ☆成葉は被針形;長尾状頭にならず;45細型◇25-70mm、巾8-12mm ☆葉柄は毛密生-微毛多数◇短く2-6mm ☆托葉は鋭尖頭、卵形-偏卵形、鋸歯縁(毛多く全縁的)、両面多毛;基部に腺少数あり;早落性;(シロヤナギより巾広全縁) ☆新葉は側縁だけが反ることはなく、全体が弧状に反る ☆新枝はやや開出する毛を極密生(密生部分長く10cm以上)→微毛密生;芽密毛-多毛;新枝は太い(シロヤナギ・セイコヤナギより太い) (H;樹形もシロヤナギに似て、近い種類であるが、主に花穂が小さいこと、子房の毛はあっても基部のみであること、成葉が小さいことなどで区別される;分布も異なる) (Y;シロヤナギより葉が小さく、樹皮が黒っぽい;コゴメヤナギの子房は殆ど無毛だが、シロヤナギの子房は白軟毛密) (Y;ヨシノヤナギの葉裏は光沢のある緑色)(Y;高木生ヤナギの中で葉が最も小さいのが特徴) ◆G葉巾10-20mm◇若葉は両面多毛、後無毛(毛はすぐ脱落) ;中脈は毛多く、後微毛残るが裏中脈の上向き直毛は中脈に平行し両脇によく残る ◇新枝は不規則方向の毛が密生する◇葉柄に微毛多数残る (SGOHY、主に東北以北、北陸、群馬、山形、河畔)(高木;葉455細)【05シロヤナギ】 ☆新葉は両面毛密生;毛はすぐ脱落しすぐ無毛に向かう→ ☆葉表は多毛→ほぼ無毛、毛が落ちるとやや艶あり、中脈は毛密生-微毛残存 ☆葉裏は多毛-ほぼ無毛、中脈は長い上向き直毛やや密生-微毛と直毛残る;裏中脈の上向き直毛は中脈に平行し両脇によく残る ☆表緑、艶あり、全面に白点密散在感あり;裏粉白;(セイコヤナギと比し;葉巾広い、質やや厚い、裏白味強い)(コゴメヤナギより薄質感) ☆葉の中脈は両凸(セイコと比し上方まで凸している);表は側脈微凸、細脈は透視;裏側脈は平坦-微凸、やや不明 ☆低鋸歯-低波鋸歯-ひら鋸歯 ☆葉は被針形-広被針形;45細型;尾状頭にならず◇50-110mm、巾10-20mm ☆葉柄は初め密毛→微毛多数散在;毛は次第に脱落する◇2-5(8)mm ☆托葉は鋭尖頭、偏卵-偏長卵形、鋸歯縁、両面やや多毛;基部に腺なし-少あり;やや遅くまで残る ☆新葉は側縁だけが反ることはなく、全体が弧状に反る ☆新枝は不規則方向の毛密生→毛多数散生;毛は次第に脱落する;芽密毛 ◇近似種;【コウライヤナギ;(SO、中国以南)高木◇成葉は被針形、80-130mm、巾12-25mm;裏中肋付近に毛があり、外は無毛;両面中肋除き無毛;裏粉白帯びる;細鋸歯◇葉柄は5-10mm、無毛◇若枝は短毛少しあるか、早く無毛になる】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p08 頁top (印刷用pdf葉08) |
◆A匍匐することはない (08/9/30版) ◆B枝は下垂したりねじれたりしない ◆C◇細葉◇葉や花は総て互生する ◆D◇細葉◇葉裏はやや白味がある ◆E葉は被針形-広被針形が標準 ◆F側脈は裏凸する◇若葉は有毛、裏中脈は多毛◇成葉表(中脈除く)は後無毛◇新枝は有毛 ◆G葉縁は強く裏に巻き弧状鋸歯;葉革質;裏側脈・細脈は凸出し肋脈状 ◇托葉は鋭頭の細卵形-曲長卵形だが、縁が裏巻きし被針形に見える◇葉裏はやや多毛から、後無毛〔キヌヤナギ節2〕 (SGOHKTY、四以北、亜高山-丘陵、陽湿地)(小高木;葉5細)【11オノエヤナギ】 ☆新葉の表は密毛→無毛;裏は密毛→多毛;毛は早落性→ ☆葉表はすぐほぼ無毛、中脈は有毛→無毛;葉裏はやや多毛→散毛→ほぼ無毛、中脈は多毛→多少残る ☆若葉は表緑、毛が落ちるとやや艶あり→☆表暗緑;裏粉白-淡緑 ☆葉表は中脈凹-やや凹、側脈はやや凹;裏は中脈極凸、側脈凸、細脈はやや微凸、やや肋脈(注) ☆葉は全縁-やや弧状鋸歯;弧状鋸歯だが縁は強く裏に反り全縁に見える;腺先は縁に接するか埋まる感じ ☆成葉は被針形-広被針形;革質◇100-160mm、巾10-20mm ☆葉柄は微毛多→無毛、毛は次第に脱落◇葉柄10mm程 ☆托葉は偏広被針形、鋸歯縁、明1脈-不明1脈;基部に腺密集;縁が裏巻きし線形に見える ☆托葉痕は点状で、葉柄の1/5巾 ☆新葉の側縁は「の」字状に強く裏巻し、葉身はやや槍先形となる ☆新枝は微毛密生→ほぼ無毛、芽やや密毛-微毛やや密生◇Y本年枝は有毛と無毛がある (Y;道ではエゾノキヌヤナギと間違いやすいが、同種は白い絹毛が密集し強い光沢あるので区別できる) (C;北海道では最も普通にみられ、枝も葉も無毛。細葉類のうちで、量的に基本タイプで、先ずこの葉を良く覚える必要あり、入門用の基本的種である。これが同定できないと他の同定も不確かになりかねない) (C;種間雑種がしばしば見出され、葉による同定が困難な場合もある)(M18;標本は特別の臭気あり) ◆G葉は鋸歯縁;洋紙質;裏側脈・細脈は凸出し肋脈状 ◇托葉は卵-長楕円形◇葉(中脈除く)は両面無毛◇宮城・群馬に分布〔ユビソヤナギ節〕 (GOHY、宮城群馬、河原)(高木;葉5細)【33ユビソヤナギ】(本種の☆は筆者同定品での検証である) ◇若葉は両面に細毛密生→ ☆葉表はほぼ無毛、中脈は微毛密生→微毛散生☆葉裏はほぼ無毛、中脈は多毛 ☆葉表緑、やや艶あり;裏白味あり ☆中脈は両凸;葉表は側脈やや凹、細脈不透視;葉裏は側脈・細脈が裏凸し、肋脈状(注);側脈は弓曲斜上する ☆ひら鋸歯-低波鋸歯?◇鋸歯の先は尖る ◇成葉は披針形-線被針形、120-176mm、巾17-25mm;大葉で上1/3は漸尖頭 ☆葉柄は毛密生◇葉柄10-16mm ◇托葉は斜卵-長楕円形、3-8.5mm ◇若葉は淡褐帯びる;腺鋸歯が特徴(G縁は外曲する、H縁は著しく裏側に巻く、Y縁は少し巻く) ◇若枝は灰軟毛あり、後無毛◇樹皮内面鮮黄色 (HP下山;ユビソヤナギは波状鋸歯であるが、先がわずかに尖る。オノエヤナギは完全な波状鋸歯で、先が尖ることは無い) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p09 頁top (印刷用pdf葉09) ◆G葉は鋸歯縁;洋紙質;裏側脈は細く細脈は平坦◇托葉は鋭頭被針形、有柄◇(中脈除く)葉は両面無毛 〔カワヤナギ節2=コリヤナギ節〕 ◆H新枝に微毛密生→微毛残る(特に片側に残る)◇毛は前年枝にも所々残る◇葉裏は多毛→無毛 (SGOHKTY、道本四、川畔)(低木-小高木;葉5細)【31カワヤナギ】 ☆新葉は両面毛密生;毛は早落性ですぐ落ちる→☆若葉は両面有毛→ほぼ無毛→ ☆葉表はほぼ無毛、中脈は微毛多→ほぼ無毛か微毛残 ☆葉裏はやや多毛→ほぼ無毛、中脈は毛やや密生→ほぼ無毛 ☆裏白味あり◇表濃緑、やや艶あり;乾くと暗褐色 ☆中脈は両凸;表は側脈微凸-ほぼ平坦;裏側脈は細く低いが明凸;2次細脈はやや水平方向に出る ☆低波鋸歯-ひら鋸歯;乾くと縁狭く裏へ反る ◇葉は倒被針形-広被針形-線形、50-160mm、巾5-20mm;Y長葉タイプと短葉タイプがある ☆葉は倒形がでる;葉は5細型;中央以上に最広部あり ☆葉柄は微毛多(特に上側)→微毛残る◇2-15mm ☆托葉は線被針形、鋸歯縁、1脈;基部に腺なしか大きな場合腺少数密集;有柄 ☆新葉の側縁は裏側に軽く弧状に反る(標本でオノエヤナギと誤認注意) ☆新枝に微毛密生→微毛残る(特に片側に残る);托葉痕は小さい◇毛は前年枝にも所々少し残る☆芽に毛密生 (出葉後に新葉がほどけはじめると、側縁が裏にやや弧状に反り、押し葉ではキヌヤナギ節の新葉と同様にみえる場合がある;この性質は多くの他種にも普通にみられ、キヌヤナギ節における新葉の側縁が裏側に強く「の字」状に巻込むのとは異なり注意を要する;山口<長谷川氏に教示受け精査した>) (M18;ほつれ始めた葉縁は少しの時期軽く外旋するので、標本ではときどき間違った同定を見受ける) (成葉は先広がりの形が特徴;Y先端近くの方が巾が広い;R図では上半から漸尖頭) (H;エゾノカワヤナギに極近いが、特にはっきり異なる点は、今年枝に灰細軟毛が密生すること、花柱がはるかに長いこと、子房の柄も長く顕著なことである) (Y;晩秋に濃黄色で遠くから識別可) (Y;長葉タイプと短葉タイプがある) (C;エゾノカワヤナギとカワヤナギの分類上の違いは雌花にあり、花柱・柱頭の違いが記されるが、一般的には区別が難しい) (M68;春先の葉は毛多く、成葉では鋸歯あり全く無毛で裏灰白) ◆H本年枝の細毛は疎生で、早落し早く無毛になる◇小枝は無毛◇成葉は両面無毛 (SGOHY、道・青森、川畔)(大低木-小高木;葉5細)【30エゾノカワヤナギ】 ◇若葉は両面軟毛すぐ無毛→◇葉は両面無毛 ◇葉表は緑やや艶;裏は淡緑、少し白帯る ◇側脈は裏に凸出せず ◇波状鋸歯 ◇成葉は被針形-線形、50-160mm、5-15mm ◇葉柄3-15mm;表細毛、裏無毛 ◇托葉被針形、10-22mm、有柄、遅くまで残る ◇本年枝の細毛は疎生で、早落し早く無毛になる;小枝は無毛 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p10 頁top (印刷用pdf葉10) |
◆A匍匐することはない (08/9/30版) ◆B枝は下垂したりねじれたりしない ◆C◇細葉◇葉や花は総て互生する ◆D◇細葉◇葉裏はやや白味がある ◆E葉は広被針形-長楕円形が標準 ◆F側脈ははっきり裏凸する◇若葉はすぐ無毛◇成葉は中脈も含め無毛◇葉柄は無毛◇新枝は無毛 ◆G葉柄やや短く2-8mm◇托葉は鋭頭、卵形、顕著で残る◇道・上高地に分布 〔エゾヤナギ節〕 (SGHY、道・上高地、川畔)(高木;葉45細)【14エゾヤナギ】 ◇葉ははじめから両面無毛 ◇葉表は深緑艶 ◇鈍細鋸歯 ◇葉は被針楕円形-広被針形;50-120mm、巾7-30mm ◇葉柄2-8mm;無毛 ◇托葉顕著、8-14mm;遅くまで残る☆(図より)托葉円-広卵形 ◇若葉は伏毛あり、すぐ無毛 ◇小枝はじめから無毛、しばしば粉白帯びる◇樹皮内面鮮黄色 (Y;2年枝は白粉をかぶるが、タチヤナギやケショウヤナギは1年枝から白い) (C;1年枝が多少とも白い蝋質かぶり、時にケショウヤナギと見誤られることがあるが、托葉があり、1年枝は紫渇-黄渇色、冬芽扁平で異なる) ◇変品種;【14コエゾヤナギf;(SGOH、上高地)(葉344細)苞の下半部縁に腺なし】 ◆G葉柄は長く8-16mm程◇托葉は扁鋭頭(鋭尖)、腎形(小さい場合扁広卵形)、早落性 ◇葉は革質◇全国湿地に普通 〔タチヤナギ節〕 (SGOHKTY、全国普通、湿地)(大低木-小高木;葉345細)【02タチヤナギ】 ☆新葉は表やや多毛、すぐ散毛;毛は脱落性→☆葉は両面ほぼ無毛、中脈は両面ほぼ無毛 ☆葉表は緑(黄色味あり)、艶あり;裏やや粉白-青灰色;中脈は明褐色 ☆葉表は中脈凹、側脈平坦、時に肋脈(注)明、細脈透視;裏は中脈凸、側脈は細く低く明凸 ☆鋭鋸歯-低波鋸歯-ひら鋸歯、稀に全縁;腺先は下-前向き ☆葉は被針楕円-長楕円形◇50-150mm、巾13-30mm☆中部が最広、葉は正形 ☆葉柄はほぼ無毛(若葉で上面有毛);葉柄は長い◇16mm ☆托葉は扁鋭頭(鋭尖)、腎形(小さい場合扁広卵形);早落性 ☆托葉痕は楕円で葉柄の1/3-1/2、やや大きい;若時に托葉不明?;托葉痕不明-点円状 ☆新葉の中段が褐色帯びる ☆新枝は無毛、芽有毛◇しばしば白粉 (遠目で;新葉中段の褐色は、良く見ていくとやや褐色を感じる;成葉は細葉で、緑濃く、波打ち;葉柄が長く感じる;山口) (Y;ジャヤナギとよく混同されるが、ジャヤナギは葉裏が粉白) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p11 頁top (印刷用pdf葉11) |
◆A匍匐することはない (08/9/30版) ◆B枝は下垂したりねじれたりしない ◆C◇細葉◇葉や花は総て互生する ◆D◇細葉◇葉裏はやや白味がある ◆E葉は広被針形-長楕円形が標準 ◆F裏側脈はほぼ平坦-微凸◇若葉表(中脈除く)は毛僅少-無毛◇葉柄の残毛は微少◇新枝は多毛-散毛-無毛 ◆G葉裏は初めやや多毛;側脈は両面やや見難い ◇托葉は尾状鋭尖頭、卵形(-やや曲)、着点より下部が丸く膨らむ◇道、北陸、近畿以西に分布 〔シダレヤナギ節7〕 (HY、道、北陸、近畿以西、湿地)(高木;葉5細)【03オオタチヤナギ】 (本種は、苞の形質、雄しべ2、雄花の腺体2、雌花柱頭が外曲するなど、シダレヤナギ節である;山口) ☆新葉は脱落生の毛に被われ、中脈(密毛)残しほぼ無毛→ ☆葉表は毛僅少-すぐ無毛、中肋散毛→無毛☆葉裏はやや多毛→すぐ無毛、中肋散毛→無毛 ☆葉表は緑、艶あり、全面白点散在感あり;裏は白味あり ☆葉の中脈は両凸;葉表は側脈平坦;葉裏は側脈平坦-微凸(ほぼ平坦だが、稀に凸感);側脈は両面やや不明 ☆低波鋸歯ー低鋸歯;腺先は下向きで縁に向かう ☆葉は広被針形-長楕円形-被針形-広卵被針形◇90-120mm、巾12-30mm ☆葉柄は若葉で上面密毛→ほぼ無毛;毛は早落性◇葉柄は10-18mm位か? ☆托葉は鋭尖頭、卵形-長卵形(-やや曲長卵)、鋸歯縁;基部に腺少数密集-少数;早落性 ☆新枝は多毛-散毛;毛は早落性→☆若枝はやや無毛、芽は毛密生→やや無毛 (☆オオタチヤナギ;托葉は着部より下側が丸く膨らむ、頂部は尾状鋭尖頭☆ジャヤナギ;托葉は着部より上に伸びる、頂部は漸鋭頭-短尖頭;山口) (☆オオタチヤナギ;若葉は多毛☆ジャヤナギ;新葉はすぐ無毛;山口) (遠目で;成葉濃い緑だがタチヤナギの方が更に緑濃い;成葉は大きな葉が残っている;若葉は明緑、縁反る感じに見える;山口) (H;1次側脈は先で近づき平行でない)(Y;葉はジャヤナギに似るが中央部が最広;ジャヤナギは下膨れ)(T;側脈はジャヤナギより角度広く葉縁に向かう) ◇園芸品;【レンギョウヤナギ=コガネヤナギcv;(KT)春の芽だしごろ葉白く緑葉がない】 ◇SOにコウライヤナギあり;【コウライヤナギ;(SO、中国以南)葉は裏中脈付近に毛があり、外は無毛;両面中脈除き無毛;細鋸歯;成葉は被針形、80-130mm、巾12-25mm;葉柄は5-10mm、無毛;若枝は短毛少しあるか、早く無毛になる】 ◆G葉裏は初め毛極散生、時に蝋白帯びる;側脈は表から明らか ◇托葉は短鋭尖頭、曲長卵形、着点より上に伸びる 〔ジャヤナギ節〕 (SGOHKTY、本以南<関東以南に多>、湿地)(高木;葉45細) ◇雌株のみ【03ジャヤナギ】 (GKTはシダレヤナギ節とする。Sは雌花の腺体が2個あることから、ジャヤナギ類としてシダレヤナギ類から分けている。ここではSに準じてジャヤナギ節としておく;山口) ☆新葉は脱落生の毛僅かにあり、すぐほぼ無毛→ ☆葉は表ほぼ無毛-毛僅か、中脈に微毛やや多→すぐ無毛 ☆葉裏は毛極散生→すぐほぼ無毛、中脈に毛やや多数→すぐ無毛 ☆葉表は緑、艶あり、全面白点散在感あり;裏蝋質被り白色-やや帯白青灰色 ☆葉の中脈は両凸;側脈・細脈はほぼ平坦;表から側脈明らか;細脈透視 ☆やや深い波状鋸歯-低波鋸歯;腺先は下向きで縁に向かう ☆成葉は広被針形-長楕円形-被針形-卵楕円形、45細型◇100-160mm、巾10-25mm ☆葉柄やや多毛→微毛残る;毛は次第に脱落◇葉柄5-18mm ☆托葉は漸鋭頭-鋭尖頭、曲長卵形-偏長卵形、鋸歯縁;基部に腺密集(少数);早落性 ☆新葉の中段縁は淡褐色帯びるが、片側がやや薄色(タチヤナギの新葉のように左右均一な色付きではない) ☆新枝はやや多毛→すぐ無毛 (G;シロヤナギに比し葉が大きい) (T;低地から山間部に普通であったが、新規繁殖がないから近年めっきり少なくなった) (H;オオタチヤナギに似るが、本種の第1次側脈は平行して乱れず、枝端の若葉は殆ど無毛に近い) ◇基本種;【ペキンヤナギ(ウンリュウヤナギの母種);(SGO、植栽)(高木;細葉)枝垂れず;小枝は細くて無毛◇成葉50-80mm】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p12 頁top (印刷用pdf葉12) |
◆A匍匐することはない (08/9/30版) ◆B枝は下垂したりねじれたりしない ◆C◇広葉◇葉や花は総て互生する ◆D◇広葉◇葉柄上部に腺あり、時に葉状◇芽鱗は複数ある◇托葉半円形で大きく顕著 ◇葉(中脈除く)は両面ほぼ無毛か少毛◇葉裏の側脈は細くやや微凸-やや平坦〔マルバヤナギ節〕《マルバヤナギ亜属》 (SGOHKTY、宮城山形の中部以南、湿地)(高木;葉23広)【01マルバヤナギ=アカメヤナギ】 ☆新葉は初めから無毛→☆葉は両面無毛 ☆葉表は緑;裏白味あり ☆葉の中脈は両凸;表は側脈平坦-微凸;裏側脈は細くやや微凸-やや平坦 ☆深い低波鋸歯-深い鋭鋸歯;腺先は長い;腺は赤味帯びる ◇葉は広楕円-狭長楕円、50-150mm、巾20-60mm ☆葉柄は無毛-稀に上面有毛;赤味帯びる◇葉柄10-18mm☆上部に1-3対の腺あり、時に托葉状と成る ☆托葉は円頭、平腎形、荒い鋭鋸歯、無毛;腺は少数疎らに下部に散在;大きく顕著◇遅くまで残る ☆若葉は赤味帯る ☆新枝は無毛-稀に微毛◇若枝はじめ微毛、毛はすぐ脱落する ◇芽鱗は背側で合成し、腹側で合せず重なる☆1-3(4)枚ある (遠目で;新葉の赤色目立つ、広葉、托葉大、葉柄赤味帯びる;山口) (M68;原始的なアカメヤナギでは托葉は何時でも見られる) ◇変品種;【ケアカメヤナギv;(SO、四)小枝と葉柄は有毛】 (マルバヤナギは芽鱗が片側で合せず互いに重なりマルバヤナギ亜属とされ、掲載他種は総て芽鱗が片側で離生することなく帽子状となりヤナギ亜属とされる;山口) ◆D◇広葉◇葉裏は銀白毛密生、後毛残る;側脈は間隔狭く多数、ほぼゆれず上半で特に強く弓曲直上する ◇葉表の細脈は深く凹入せず、表面は皺状にはならない 〔ネコヤナギ節2〕 (SGOHKTY、全国普通、川畔渓畔)(低木、葉334広)【32ネコヤナギ】 ☆新葉は両面銀白毛密生;毛は次第に脱落する→ ☆葉表は全面白毛多数→ほぼ無毛、中脈は白毛密生→微毛多数 ☆葉裏は銀白毛密生→短毛やや多数、中脈は毛密生→毛やや多数 ☆葉表は毛多く白緑→緑、無艶;裏は白色→粉白-銀緑 ☆葉の中脈は両凸;葉表は側脈凸-やや凹感;葉裏は側脈・細脈ともに凸 ;細脈は横走;側脈は間隔狭く多数、ほぼゆれず上半部で特に強く弓曲直上する ☆弧状鋸歯-ひら凸鋸歯;乾くと縁は狭く裏に強く反る ◇葉は長楕円形、50-130mm、巾15-30mm;革質 ☆葉柄は毛密生→微毛密生◇葉柄5-20mm ☆托葉は鋭頭卵形;毛密生し縁は一見全縁;成葉にも少し残る◇6-10mm ☆新葉はやや帯淡赤、縁に赤味あり ☆新枝は毛極密生◇本年枝は上部密毛、中部で冬芽付近のみ有毛、後無毛◇隆起条あるが余り鋭くない ◇変品種;【ヒロハネコヤナギv;(TK、栃木、山形)】【フイリネコヤナギcv;(SG、栽培)斑入り品】【ハイネコヤナギv=ネコシダレcv;(SGH)枝は這う】【タチネコヤナギv;(H)枝は立つ】 (ネコヤナギの葉裏の縮毛とオオキツネヤナギの直毛は区別できる程明確ではない;山口) (G;枝の這うものをハイネコヤナギという) (H:枝の立つタチネコヤナギvar.adscendens Kimura.と、枝の這うハイネコヤナギvar.pendula Kimuraとに大別される) (S;ネコヤナギの項で園芸品種ネコシダレcv.pendulaの別名にハイネコヤナギをあて、別種のチョウセンネコヤナギS.graciliglans Nakaiの別名にもハイネコヤナギを記す) (T;変種としてのタチネコヤナギ、ハイネコヤナギの識別は、多形のネコヤナギにあっては現時点では難しいものであり、更に検討が必要) ――――――――――(参考)―――――――――――――――――――――― (ネコヤナギ類似種で以下あるが、DATA少なく花時以外は区別が難しいとおもわれる) ◇成葉は表無毛;裏は若時有毛、後無毛;J葉先はやや尖り基部はやや狭くなる ◇若枝は伏絹毛あり、後無毛◇葉柄6-10mm (SOKT、愛知以西・四)(低木;葉34広)【チョウセンネコヤナギ】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p13 頁top (印刷用pdf葉13) |
◆A匍匐することはない (08/9/30版) ◆B枝は下垂したりねじれたりしない ◆C◇広葉◇葉や花は総て互生する ◆D◇広葉◇生時に葉表は側脈・細脈が凹み、やや皺状 ◆E葉裏は毛極密生し、後毛多く残る◇若枝は散毛、後無毛 〔バッコヤナギ節1=ヤマネコヤナギ節〕 ◆F葉裏は粉白、白縮毛が極密生する (SGOHKTY、四近畿以北、山地-丘陵、乾地)(小高木-高木;葉233広)【10バッコヤナギ=ヤマネコヤナギ】 ◇Y幼木では葉裏無毛だが、大きくなると葉裏に綿毛が密生する ☆幼木例;葉表はほぼ無毛、中脈に微毛疎生→ほぼ無毛 ☆葉裏は少毛散在、脈上に長軟毛やや多数→ほぼ無毛 ☆成木例;葉表は少毛散在→ほぼ無毛、中脈は微毛密生→微毛残 ☆葉裏は毛極密生、中脈の上面はやや少毛(側面は多毛) ◇若葉表に白綿毛か赤渇毛あり落ちる;裏白綿毛あり残る ☆葉表は深緑;裏粉白 ☆葉表幼木例;生時は中脈・側脈がやや凹、余り皺にならず ☆葉表成木例;生時は細脈・側脈がやや凹で全面皺状(押葉で皺不明、凹脈不明、細脈裏凸せず) ☆葉裏は中脈・側脈・細脈まで裏凸;細脈透視→やや不透視;側脈先はややみだれ、やや肋脈(注) ☆低波鋸歯-ひら鋸歯-ひら凸鋸歯;乾くと極狭く縁が強く裏に反り全縁にみえる ◇成葉は楕円-長楕円形;巾30-40mm、60-150mm;鈍-円脚☆生時に縁は上下に波曲する;革質 ☆葉柄は微毛多→微毛少◇葉柄10-20mm ◇托葉は小H・大C、斜腎形、円頭H・鋭頭☆托葉痕やや不明、小? ☆新葉の側縁は軽く裏巻きする ☆若枝は散毛→微毛残、芽無毛◇若枝白軟毛あり、後無毛◇1年枝無毛◇隆起条がある (G;冬芽大きく楕円形で円く、成葉裏に白縮毛多く、子房に長柄があるのでわかりやすい) (H;早春、芽鱗を脱いだ大きい花穂が銀白に輝き非常に人目を引く) (Y;ネコヤナギと違って乾燥地生) (GY;若葉縁は裏巻きする。T;若葉は内巻き、後に葉縁が軽く外旋する) ◇変品種;【ホソババッコヤナギf;(S)葉は細い】 ◆F葉裏は淡白緑、全体密毛;表中脈有毛 (SGOHY、道、山地)(高木-小高木;葉2広)【10マルバノバッコヤナギ=エゾノバッコヤナギ=コウライバッコヤナギ】 ◇葉表は中脈有毛;葉裏は全体密毛 ◇葉は表緑-鮮緑色;裏は淡白緑 ◇側脈の先はみだれず、なだらかで平行する ◇波状鋸歯か全縁 ◇成葉は広楕円-長楕円形;巾30-50(70)mm、60-150mm;鈍-円-浅心脚;洋紙質 ◇葉柄10-25mm、表に曲毛密 ◇托葉斜卵形-半月形、10mm、鈍鋸歯;割合遅くまで残る ◇若葉は軟毛あるが落ち、裏の毛は密で落ちない ◇若枝は微軟毛あり、後無毛、褐紫色;前年枝は黄渇色、無毛◇小枝に隆起条がないか少ない (G;バッコヤナギによく似てるが、隆起条がない) (H;典型品は成葉巾広く円み帯び、第1次側脈はジグザグしない、なだらかな曲線となって平行に走ることが特徴とされる) (C;バッコヤナギとの区別は、枝の隆起条だけではかなり難しい。葉でも区別し難い。便宣的に分布域で分けている) (S;マルババッコヤナギS.hultenii Flod.とエゾノバッコヤナギvar.angustifolia Kimuraを分けて掲載) (G;コウライバッコヤナギ=エゾノバッコヤナギとし、S.hultenii Flod.とvar.angustifolia Kimuraを同種として掲載) (H;マルバノバッコヤナギS.hultenii Flod.として掲載)(Y;エゾノバッコヤナギS.hultenii Flod.とし別名マルババッコヤナギとする) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p14 頁top (印刷用pdf葉14) |
◆A匍匐することはない (08/9/30版) ◆B枝は下垂したりねじれたりしない ◆C◇広葉◇葉や花は総て互生する ◆D◇広葉☆生時に葉表は側脈・細脈が凹み、やや皺状 ◆E葉裏の中脈上に白または黄渇毛を多少残存する;黄渇毛は、僅少-やや明らか;葉裏は後無毛◇新枝ははじめ密毛あり ◆F葉裏(中脈除く)は初め毛やや多数散在;ひら鋸歯-ひら凸鋸歯 〔シバヤナギ節キツネヤナギ亜節1〕 (SGOHKTY、主に内帯・秋田-京都・北関東、山野)(低木;葉34広)【17オオキツネヤナギ=オオネコヤナギ】 ☆新葉は脱落生の綿毛密生→やや多毛→ ☆葉表は毛散在→ほぼ無毛、中脈は微毛密生→ほぼ無毛 ☆葉裏は毛やや多数散在→ほぼ無毛、中脈は毛密生→多数散在、側脈・細脈上に毛散在;毛は次第に脱落するが残る ☆葉表は濃緑-毛で白緑感;裏白味ある淡緑-灰青 ☆生時葉表は中脈・側脈・細脈が凹で皺感あり(押葉で皺減ず);葉表中脈はやや凸だが凹に見える ;葉裏は中脈・側脈・細脈が明凸、やや肋脈(注);側脈は間隔広くゆるく弓曲、先はゆれみだれる ☆ひら鋸歯-ひら凸鋸歯;時に乾くと縁は極細く裏に反る ◇成葉は長楕円-楕円形;巾30-60mm、120-200mm;洋紙質☆中央より先が最広傾向だが正形もある ☆葉柄は毛密生→微毛やや多数散在◇葉柄10-18mm ☆托葉は円頭(鈍頭)、偏(曲)卵形、鋸歯縁(縁は裏に反る)、無毛-多毛;基部の腺はなし-2〜3個 ☆新葉は少し赤味ある、側縁は軽く裏に巻く☆若葉はこぼこ波打つ ☆新枝は密毛→☆若枝の所々で狐色密毛集団散在→☆本年枝は少毛、芽に茶褐毛→無毛 ◇小枝に隆起条密 (時に生時、葉に艶なく全体白っぽく毛が多い感じ;葉表に凹脈目立ち特徴あり;皺は押すと不明となる;側脈の間隔広いのは良い特徴;山口) (H;キツネヤナギの多毛型と混同されてきたが、一般に小枝がやや太く、若枝に毛の多いこと、葉が大きく、葉裏の毛はしばしば残留し、裏面主脈上に伏長軟毛がある点で、花がなくとも区別できる) (Y;キツネヤナギと比し、最大巾位置中央に近い) (T;内帯に分布の本拠を置くが、時に太平洋側にもある;葉はバッコヤナギに似るが、全体長く伸びた形状;冬芽は大きく黄渇で園芸ではキンメヤナギ) 《本種の節の所属》 (T;本種の節は、木村有香は隆起条がある低木としてシバヤナギ節キツネヤナギ亜節とし、大橋広好は隆起条があり子房に密毛があることからバッコヤナギ節とした<或いは生時凹脈も影響か;山口>;KTは木村に従う) (GOはシバヤナギ節におく)(Sは検索で、子房が無柄であることと葉がシバヤナギ節より大きいことをキーとして、別のオオネコヤナギ類としている) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p15 頁top (印刷用pdf葉15) ◆F葉裏(中脈除く)は初め少毛散在;低波鋸歯-低鋸歯-弧状鋸歯 〔シバヤナギ節キツネヤナギ亜節2〕 (Gはミヤマキツネヤナギをキツネヤナギの子房に毛のある1型とし、Yはサイコクキツネヤナギを花序がない時期はキツネヤナギとの識別無理とする。筆者はミヤマキツネヤナギ、サイコクキツネヤナギが未検証であるが、本グループはキツネヤナギを中心に捉えて問題ないと判断し、この項を記述する;山口) ◆G葉表に後まで綿毛が残る (SG、奥羽以北、高山)(低木)【ミヤマキツネヤナギv=ウスゲショウヤナギ】 (G;キツネヤナギの子房にやや細軟毛か微毛がある1型) ◆G葉表に綿毛は残らない (SGHKTY、中部以北、山野)(低木;葉23広)【18キツネヤナギ】 (SGHY,近畿以西、山野)(低木;葉233広)【19サイコクキツネヤナギ】 ☆新葉は脱落性の毛に被われ、中肋残しすぐ少毛→ ☆葉表は微毛散在からすぐ無毛(綿毛は残らず)、中肋は微毛密生→ほぼ無毛 ☆葉裏は少毛散在→ほぼ無毛、中脈はやや多毛→毛散在(黄渇毛は、やや明らか〜裏中脈に僅少、など変化あり明確でない場合もある) ☆表濃緑;裏粉白か淡緑 ☆生時葉表は中脈・側脈・細脈ともに凹感、やや皺感あり(押すと平坦);裏中脈・側脈は凸、細脈は微凸、やや肋脈(注) ☆低波鋸歯-低鋸歯-弧状鋸歯;時に乾くと縁が極細く裏に反る ◇葉は倒卵-長楕円形、50-120mm、巾25-55mm;最大巾は中央より先寄り ☆葉柄は若葉で上面密毛→微毛残る;毛は次第に脱落する◇葉柄10-15mm ☆托葉は鈍鋭頭、曲(偏)卵形、鋸歯縁(縁は裏に反る)、無毛;基部の腺はなしか少数;早落性 ☆新葉は赤味あり;側縁は裏巻きせず ☆新枝は微毛密生→やや無毛、芽に褐毛密生(芽や若枝でやや黄渇毛あり);毛は次第に脱落→◇1年枝は無毛か微毛あり◇隆起条密 《キツネヤナギ》 (H;下出葉、成葉、苞などにある鉄錆色の毛が特徴的である) (T;乾いて表面は鉄錆色)(Y;オオキツネヤナギと比し、最大巾位置は先端寄り) (M55;最近の知見で千葉にあるが、北の形に一致しない) (T;小泉源一の変種ランクが数多くある。ミヤマキツネヤナギ、ニッコウキツネヤナギ、ケキツネヤナギ、ミチノクキツネヤナギ、オクキツネヤナギ。これらはキツネヤナギのシノニムか下位のタクサ或いは他種との種間雑種であろう。これらの研究はこれからの課題) ◇変品種;【オニキツネヤナギv;(S、群馬・北信・北陸、山野)成葉の裏に毛多い】【オクキツネヤナギv;(S、本中部・北部)葉大型、短毛は主脈に残る】 《サイコクキツネヤナギ》 (H;キツネヤナギに極く似ているが、花穂の基部の下出葉を欠くか、或は発達が悪く極小さいこと、雄花穂が短くて太いことなどで異なる) (Y;花序がない時期はキツネヤナギとの識別無理で産地が決め手になる) (G;キツネヤナギによく似て、葉形、毛色、花序色なども近縁を示し、キツネヤナギの変種か亜種が適当と思う) ◇変品種;【カンサイキツネヤナギv; (S、近畿以西)苞は無毛】(T;サイコクキツネヤナギはキツネヤナギの変種亜種ランクのもので、カンサイキツネヤナギもその1品か同物であろう) ――参考;キツネヤナギとサイコクキツネヤナギとの記述の違い抜粋 ―――― ◇キツネヤナギ ;◇成葉50-120mm、巾25-55mm、倒卵形-長楕円形 ◇葉柄10-15mm ◇1年枝は無毛か、微毛あり後無毛 ◇サイコクキツネヤナギ;◇成葉50-70(Y120)mm、巾25-33(Y55)mm、倒長楕円卵形-長楕円形◇葉柄6-9(Y5-13)mm ◇若枝に縮毛あり、後無毛(新葉側縁、G裏に巻く、Y巻かない) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p16 頁top (印刷用pdf葉16) |
◆A匍匐することはない (08/9/30版) ◆B枝は下垂したりねじれたりしない ◆C◇広葉◇葉や花は総て互生する ◆D◇広葉◇葉表は生時に特に皺状ではない ◆E葉裏は多毛 〔シバヤナギ節シバヤナギ亜節1〕 ◆F葉裏はやや多毛、後中脈微毛散在;葉表は多毛から、後無毛◇新枝は長毛やや密生、後ほぼ無毛 (SGOHY、群馬山梨長野、山地、乾地崖岩)(小低木;葉334広)【22コマイワヤナギ】 ☆新葉は脱落する毛に被われる→ ☆葉表は多毛→ほぼ無毛、中脈密毛→ほぼ無毛 ☆葉裏は毛やや多→毛散在(◇→無毛)、中脈密毛→微毛散在◇枝下部の葉は裏密毛 ☆鋭鋸歯;革質;凹脈裏凸 ☆葉表は濃緑、艶;裏灰緑、白味あり ☆葉表は生時中脈凹、側脈やや凹(押葉で中脈・側脈は平坦-やや凹)、皺感無し;裏は中脈・側脈・細脈みな凸;やや肋脈(注) ◇成葉は披針状楕円-長楕円形、25-100mm、巾20-30mm ☆葉柄は上面赤味あり、微毛多→微毛残る◇葉柄6-9mm ☆托葉は鈍頭、偏楕円形、鋸歯縁、有毛;基部に腺なし-小数密集◇托葉なしか、稀に発達 ☆新葉赤味あり、縁は裏に巻かず ☆新枝は長毛やや密生→ほぼ無毛、芽赤く密毛→頂部多毛→残◇前年枝無毛か毛残、葉痕顕著◇Y隆起条あり ◇丈50cm位までが普通(1m以上もある) (M28;側脈は葉下面に隆起するのがコマイワヤナギ、隆起しないのがシバヤナギ)(G;苞の大きさは変異があるが小さい) ◇変品種;【22ケコマイワヤナギf;(GOH)子房に絹毛】 ◆F若葉裏は絹毛密生;若葉表は無毛◇若枝は無毛◇埼玉群馬、石灰岩地に産す (SG、埼玉武甲山、群馬赤城山?、石灰岩)(低木;葉2広)【チチブヤナギ】 ◇若葉の表中肋に微毛、他は無毛;裏絹毛密→◇葉裏は中脈沿に絹毛あるか、時に無毛 ◇葉表は濃緑;裏灰白 ◇微凹鈍鋸歯 ◇成葉は卵形-狭卵形;円-微心脚、35-65mm;革質 ◇葉柄5-11mm ◇若枝は無毛 (Gはカワヤナギ節とするが、カワヤナギ節は細葉である。本種は広葉のグループであり、Sはシバヤナギ節とし、M03には「小泉はシバヤナギ節に位置づけている」としてこれを支持している。ここではシバヤナギ節とする。尚、S検索表ではシライヤナギと共に苞上半暗色の部においているが、シライヤナギも本種も苞に黒味がないと考えられる;山口) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p17 頁top (印刷用pdf葉17) |
◆A匍匐することはない (08/9/30版) ◆B枝は下垂したりねじれたりしない ◆C◇広葉◇葉や花は総て互生する ◆D◇広葉☆葉表は生時に特に皺状ではない ◆E葉(中脈除く)は両面ほぼ無毛か少毛◇葉裏中脈に毛残らず? ◆F高山・亜高山、陽地に普通◇1年枝は細毛散生、後無毛◇葉の中脈・側脈・細脈は裏凸、肋脈状に裏凸;革質 ◇葉は両面無毛;裏中脈は無毛-毛僅少 〔ミヤマヤナギ節〕(エゾミヤマヤナギは未検証) ◆G成葉は30-90mm、巾15-50mm;急鋭頭-円頭凸端;鋸歯明らかで内曲波状鋸歯 (SGOHKY、本中部以北、亜高山-高山、普通)(低木;葉23広)【23ミヤマヤナギ=ミネヤナギ】 ◇若葉に細毛ある→☆両面無毛、裏中脈は無毛-毛僅少 ☆葉は緑-濃緑、やや艶;裏粉白;革質 ☆葉表は中脈・側脈が凹、細脈は見難い;葉裏は中脈・側脈は凸、細脈は微凸、肋脈(注)、細脈明視;細脈透視 ☆低波鋸歯;腺先は前向き-下(縁)向き;乾くと縁は狭く裏に反る ☆葉柄無毛◇葉柄13-20mm ◇成葉は楕円-倒卵楕円形、30-90mm、巾15-50mm☆急鋭頭-円頭凸端、広V脚-円脚 ◇1年枝は細毛散生、後無毛;Y隆起条あり (H;波状鈍鋸歯は普通はるかにエゾノミヤマヤナギより著しく、子房に毛がある場合も毛は白色で長く直毛の傾向がある) (Y;枝が立つもの、匍匐するもの有るが生育環境によるものではなく個体の遺伝的性質)(M48;分枝第一葉は向軸側の正中軸上に出る) ◇変品種;【23キヌゲミヤマヤナギf;(SGOH、中部以北)子房に絹毛あり】【マルバミネヤナギf;(SO、奥羽、高地)(葉1広)葉はほぼ円形で円か凹頭】 ◆G成葉30-55mm、巾15-25mm;円-短鋭頭;波状鈍鋸歯がやや不明 (SGOH、道、高山)(低木;葉広)【23エゾミヤマヤナギ】 ◇若葉は無毛か、表伏細毛;裏散毛か、無毛→◇葉は両面無毛 ◇葉は表緑;裏帯白 ◇波状鈍鋸歯か、やや不明 ◇成葉は倒卵長楕円-倒卵形、30-55mm、巾15-25mm;円-短鋭頭;薄い革質 ◇葉柄5-12mm;表微毛、後無毛;裏無毛 ◇若枝は無毛 (H;ミヤマヤナギと比し、鋸歯はやや不明) (G;「大雪山産をTypeとすべきであろうが、子房の毛は灰短毛であり、ミヤマヤナギの子房に毛のあるものと考える」として分けていない) (H;ミヤマヤナギと区別される主な特徴は、波状鈍鋸歯が不明瞭なこと、子房の毛が淡渇で短く、やや縮毛傾向があることである;しかし両種とも葉形、鋸歯、子房の毛には甚だしい変化があるため、中間を示す個体が少なくない、小泉が最初変種と考えたのもうなずける、今後の詳細な調査が必要である) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p18 頁top (印刷用pdf葉18) ◆F亜高山・山地生、乾地崖岩◇新枝は無毛◇葉の中脈・側脈は裏凸(葉縁付近は平坦、中脈付近は明凸) ◇葉表は毛僅少、すぐ無毛;表中脈多毛、後ほぼ無毛;裏ほぼ無毛;裏中脈は毛僅少、後無毛 〔シバヤナギ節シバヤナギ亜節2〕 (SGHKY、東北-八岳、亜高山-山地、乾地崖岩)(小低木;葉223広)【21シライヤナギ】 ☆新葉は脱落性の毛に被われる→表はやや多毛、裏はすぐ無毛→ ☆葉表は毛僅少→すぐ無毛、中脈多毛→ほぼ無毛 ☆葉裏ほぼ無毛、中脈は毛僅少→無毛◇小枝基部の葉裏に艶ある伏軟毛あり ☆葉表は緑、艶あり;黄色味入るが個体差か;裏は粉白 ☆葉表は中脈凹-凸、側脈平坦-やや凹感、細脈見難い ;裏は中脈・側脈は凸(葉縁付近は平坦、中脈付近は明凸)、時に細脈微凸;両面細脈ややみ難い ☆低波鋸歯-ひら凸鋸歯;乾くと縁は狭く裏に反る ◇成葉は卵形-長楕円卵形(上部葉楕円被針形)、40-80mm、巾20-40mm;円-浅心脚 ☆葉柄上面多毛→無毛◇葉柄3-10mm ☆托葉は鈍円頭、偏楕円形、無毛、鋸歯縁(縁は裏に反る);基部に腺なし-少数個 ☆新葉赤味あり ☆新枝無毛;芽緑、有毛◇今年枝は白毛あり、すぐ無毛◇小枝微毛すぐ無毛◇Y隆起条あり ◇普通丈20cm程(1m以上もある) (G;葉基部が浅心形になるのと若葉に白長毛があるのを特徴として区別された) (M55;基部の葉は必ず基部心形となる) (Y;コマイワヤナギと混同されやすいが、本種は葉が細長くなく卵形、受粉後も腺体は淡緑のまま、花序もほっそりしている) ◆F関東南部-愛知、乾地崖岩◇小枝軟毛あり◇葉鋸歯は属中最も鋭い;裏側脈は平坦 ◇若葉は両面長軟毛覆う◇葉は両面無毛;葉裏中脈に毛残らず? 〔シバヤナギ節シバヤナギ亜節3〕 (SGHKTY、関東南部-愛知、乾地崖岩)(低木;葉234広)【20シバヤナギ】 ◇若葉は両面長軟毛覆う→☆葉は両面無毛、裏中脈に毛残らず? ◇葉は表鮮緑;裏粉白か帯白緑 ◇葉の裏側脈は平坦 ◇鋸歯は属中最も鋭い ◇成葉は被針-狭倒卵楕円形、変化多、40-120mm、巾13-40m ◇葉柄3-30mm◇托葉線-卵被針形、4-10mm ◇小枝軟毛あり、すぐ無毛;水平出で先多少下垂が多い ◇若葉しばしば紅帯びる (Y;細く長い花序、鋭い鋸歯が特徴) ◇変品種;【ヤマネコキヌヤナギf;(S)成葉裏に絹毛】【ホソバシバヤナギf;(SKT)葉は狭い】 【ヒロハシバヤナギf;(KT)葉は50-80mm、巾25-40mm、円-心脚;葉柄5-8mm】 【キヌゲシバヤナギ;(YK、箱根乙女峠-金時山、丹沢)新葉両面絹毛密で銀白;成葉は被針形、葉裏にも毛残ることあり;隆起条あり】 (T;非常に変異多く次の形が認められるが、各品種の境は分明でない場合がある。基準品種シバヤナギ、ヒロハシバヤナギ、ホソバシバヤナギ、チャボシバヤナギ。多分、後2種は分区分できない) ◆F四近畿以北、山地-丘陵、乾地◇若枝は散毛、後無毛◇1年枝無毛◇葉の中脈・側脈・細脈は裏凸 ◇葉表は中脈に微毛疎生、後ほぼ無毛;葉裏は少毛散在;脈上長軟毛やや多数、後ほぼ無毛 〔バッコヤナギ節2=ヤマネコヤナギ節〕 (SGOHKTY、四近畿以北、山地-丘陵、乾地)(小高木-高木;葉233広)【10バッコヤナギ幼木=ヤマネコヤナギ】 (14pバッコヤナギ参照のこと) ☆幼木例;葉表はほぼ無毛、中脈に微毛疎生→ほぼ無毛☆葉裏は少毛散在、脈上に長軟毛やや多数→ほぼ無毛 ☆葉表深緑;裏粉白 ☆葉表幼木例;生時は中脈・側脈がやや凹、余り皺にならず ☆葉裏は中脈・側脈・細脈まで裏凸;細脈透視→やや不透視;側脈先はややみだれ、やや肋脈(注) ☆低波鋸歯-ひら鋸歯-ひら凸鋸歯;乾くと極狭く縁が強く裏に反り全縁にみえる ◇成葉は楕円-長楕円形;巾30-40mm、60-150mm;鈍-円脚☆生時に縁は上下に波曲する;革質 ☆葉柄は微毛多→微毛少◇葉柄10-20mm ◇托葉は小H・大C、斜腎形、円頭H・鋭頭☆托葉痕やや不明、小? ☆新葉の側縁は軽く裏巻きする ☆若枝は散毛→微毛残、芽無毛◇1年枝無毛◇隆起条がある ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p19 頁top (印刷用pdf葉19) ◆F植栽◇新枝は疎毛;毛は早落性◇花期は枝赤色◇葉の側脈・細脈は裏凸;革質 ◇葉表は中脈は僅かに疎毛、後無毛;葉裏は中脈に毛疎生、後無毛 〔ネコヤナギ節3〕 (SGOHKTY、植栽)(低木;葉34広)【32クロヤナギv】 ☆新葉は脱落性の毛がやや疎生→ ☆葉表はほぼ無毛、中脈は僅かに疎毛→無毛☆葉裏はほぼ無毛、中脈は毛疎生→無毛 ☆葉表は緑;裏粉白→やや帯粉白 ☆葉の中脈は両凸;葉表は側脈平坦、稀に凹感、若葉で凸感;葉裏の側脈・細脈は凸 ☆低波鋸歯-ひら鋸歯 ☆葉柄は新葉有毛→若葉で無毛 ☆托葉は鈍頭(鋭頭)、曲長楕円形-曲広被針、無毛、放射脈;基部に腺なし;大きく目立つ ☆新葉はやや赤味帯びる ☆新枝は疎毛、芽有毛;毛は早落性◇花期は枝赤色 (H;ネコヤナギに非常に近く、主として枝・葉・苞が殆ど完全に無毛で異なる;葉の輪郭がやや不斉なことが多く、鋸歯も概してより顕著である)(T;別種としても良いほど違いははっきりしている) ◆F北海道産、陽湿地◇若枝上部は初め絹毛散か微毛◇葉は薄い洋紙質 ◇若葉の両面は有毛、後すぐ無毛◇葉裏中脈に毛残らず? 〔バッコヤナギ節3=ヤマネコヤナギ節〕 (SGOHY、道・道東、陽湿地)(低木;葉2.5-3.5広)【15タライカヤナギ】 ◇若葉の両面有毛、後すぐ無毛→◇葉は両面無毛 ◇葉表は緑-濃緑;裏粉白まれに淡緑 ◇成葉は長楕円-倒卵楕円形、60-104mm、巾21-36mm;普通中央かその上が最広;薄い洋紙質 ◇葉柄は6-16mm、ほぼ無毛 ◇托葉2-10mm、半心形、細鋸歯・腺歯牙縁、無毛;盛んな枝で大きい ◇若枝上部はじめ絹毛散か微毛、まもなく無毛;1年枝無毛;葉痕隆起、托葉痕明らか◇隆起条散在 ◇変品種;【15ヒロハタライカヤナギf;(SH、道)(葉1.5-2.5広)成葉は楕円-広楕円形】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p20 頁top (印刷用pdf葉20) ◆F近畿以西、山地-丘陵◇新枝は初め疎毛あり◇葉は厚質;中脈・側脈・細脈は裏凸、肋脈状に低く裏凸 ◇葉表は無毛、中脈は微毛やや多く、後基部に微毛残る;葉裏は無毛、中脈は疎毛散在、後無毛 〔ヤマヤナギ節〕 (SGOHY、近畿以西、四九では普通、山地-丘陵)(低木-小高木;葉233広)【34ヤマヤナギ】 ☆新葉は脱落性毛にやや被われる◇若葉は両面に伏絹毛密生→ ☆葉表は無毛、中脈は微毛やや多→基部に微毛残 ☆葉裏は無毛、中脈は疎毛散在→無毛◇葉裏は無毛、または細毛が残る ☆表は緑;裏白味ある青灰色-やや粉白 ☆中脈は両凸;生時に表は側脈凹、細脈はやや凹感(押葉で平坦);裏は中脈・側脈・細脈が裏凸、肋脈低く凸 ☆波鋸歯-低鋸歯;腺先は下(縁)向き ◇葉は被針楕円-楕円形、80-140mm、巾25-50mm ☆葉柄上面は多毛→微毛残◇葉柄10-20mm ☆托葉は鋭頭、広被針(曲)形、鋸歯縁、無毛;基部に腺少数密集 ☆新葉の側縁は巻かず ☆新枝は疎毛→無毛◇若枝はビロード状密毛、後次第に無毛 (Y;西日本でヤナギといえば本種、山間部に非常に多い;葉形はミヤマヤナギ似だが分布域が異なる) (H;ナガホノヤマヤナギ、ダイセンヤナギ、ツクシヤマヤナギ、オクヤマヤナギ、など発表されているが、なにぶんヤマヤナギ類は変異が多く、これらを独立種とするべきかは今後の研究を待つ他はない) (M48;ヤマヤナギ節は近畿以西にあり10種相当が記載されるが、これからの研究により数種ないし1種数変種に纏められると考えられる)(Y前記類似品に対し;いずれもヤマヤナギの変異のなかに入る) 《SO以外は区別しておらず、以下にSO検索表を示す》 ――――(参考;S検索表)―――――――――――――――――――――――― ◇D葉は広楕円形又は倒卵形. ◇E葉は小形膜質で下面は灰白色を帯びて,脈上に密毛がある.花柱は中長で,腺体は小さくて卵形 (SHY、近畿以西、山地)(低木)【オクヤマヤナギ】 ◇E葉は大形で革質,九州産. ◇F成葉は無毛.花序は長い,雄穂の長さ4〜7.5cm.雌穂の長さ3〜5cm.花柱はやや長い (SOHY、九、山地)(低木、葉2広).腺体は線形【ナガポノヤマヤナギ=ハシカエリヤナギ】 ◇F成葉は下面に毛残る.花序は短く雄穂の長さ2.5〜4cm,雌穂の長さ2.5〜3cm,花柱は短い (SOHY、九、山地)(低木、葉2広)【ツクシヤマヤナギ】 ◇D葉は狭楕円形に近い形. ◇E葉裏は毛多く殊に中央部に褐色綿毛がある (S、宮崎・鹿児島)(低木)【サツマヤナギ】 ◇E葉裏は後無毛となるか中肋のみ毛が残る. ◇F苞は線状長楕円形.子房は狭披針形 (S、九、山地)(低木)【ホソバヤマヤナギ】 ◇F苞は卵形又は倒卵形で先は鈍円形.花穂は長く雄穂の長さ3〜3.5cm,有梗.雌穂の長さ約3cm位 【ヤマヤナギ】 ――――(参考;O検索表)―――――――――――――――――――――――― ◇C雄しべは1個、または同花序中に2個のものが混じる。苞は鈍頭。葉は長楕円 ◇D雄花穂は長さ40-70mm、巾4mm。雄しべは1-2個、腺体は円柱状に伸張し、苞は全体が濃色。雌花穂は長さ30-40mm 葉は菱状長楕円形または倒卵形(SOHY、九、山地)(低木、葉2広)【ハシカエリヤナギ=ナガボノヤマヤナギ】 ◇D雄花穂は長さ25-40mm、巾6-10mm。腺体は卵形、苞は上部のみが濃色。雌花穂は長さ20-25mm ◇E雄しべはただ1個、苞は短い密毛がある。子房は柄および腺体と同長である。葉は楕円形または狭倒卵形である (SOHY、九、山地)(低木、葉2広)【ツクシヤマヤナギ】 ◇E雄しべは1-2個、苞は長毛を著しく密生する。子房は非常に長い柄がある。葉は狭長楕円形【ヤマヤナギ】 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ―――――――――――――――――――――――――――――――――――p21 頁top (印刷用pdf葉21) |