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ツルスズメノカタビラ、スズメノカタビラ、アオスズメノカタビラの和名と学名の混乱を整理する〕(2009/8/29) (一部追加あり:2022/2/21)

《はじめに》
 イネ科イチゴツナギ属 (Poa) のスズメノカタビラ(広義) Poa annua L. については、これまで雑草研究など各方面での研究で多くの論議がされてきた。この中で、在来のものと外来のものに加えて、ツルスズメノカタビラ P. annua L. var. reptans Hausskn. がとりあげられてきた。混乱の主な要因は、外来のスズメノカタビラは稈の基部がややねて節から発根するとして、これをツルスズメノカタビラ P. annua var. reptans に当てたため、和名からくるニュアンスと実際植物との違いが生じたことである。
 その後、千葉県植物誌2003では、「ツルスズメノカタビラの学名は匍匐枝を長く引く P. annua var. reptans にされていて紛らわしいので、葉の色が青味がかった緑であることや、英名も Annual Blue-grass であることからアオスズメノカタビラとした(大場・木村2003)」として、主に水田の休耕期を生育期間としている在来種を従来のスズメノカタビラ
P. annua L. subsp. とし、外来であるとされる日本全土に最も普通に生える種類をアオスズメノカタビラ P. annua L. subsp. annua と称する提案がなされた。現時点では、筆者はこれがもっとも妥当だと考え、ここでは以下これに従う。
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アオスズメノカタビラ・スズメノカタビラの稈の基部検証

・アオスズメノカタビラの稈の基部について検証を試みた。
◇2007年3月、埼玉県和光市でアオスズメノカタビラの大株を堀りあげ(図1)、地下部を洗い丁寧にほぐすと、大小29個体が密集して一つの大株を形成していた(図2)。最も大きな1個体の基部は、短い根茎で8個の分けつ体がつながっていた(図3)。これが親株で自らも分けつを繰り返し、周囲に子株を育成させ、何年かを経て図1の大株が形成されてきたものと考えられる。最も長い根茎は約20mmのものがあった(図4)。これらのことからアオスズメノカタビラ P. annua subsp. annua は越年草ではなく多年草と考えられる。

◇2005年5月、東京都府中市の多摩川河畔のやや水に浸ることもある環境で、アオスズメノカタビラの稈が倒伏して節から発根している個体を採集した(図6、7)。この個体の地下部検証は次項の、ツルスズメノカタビラとは、に述べることとする。

・在来のスズメノカタビラ P. annua は下部の節から発根する性質がないとされるため、栃木産の黄色味の強い個体で発根しているものがないか再確認をしたところ、いくつかで発根が認められ、サンプル223栃木では下部2節から発根があり図8・9に示した。なお、在来スズメノカタビラも一つの株をほぐしてみると、小さな株でも2~3個体が、大きな株では10個体前後が集まって一株を形成しており、アオスズメノカタビラと同様であった。


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ツルスズメノカタビラとは

 白井(2003)によると、ツルスズメノカタビラについて、「
P. supine として、盛岡付近に産することが報告された(大井次三郎1937)のが最初で、後に本変種 P. annua var. reptans に訂正された(大井1941)」としている。筆者はこれらを読んでおらずツルスズメノカタビラについては一般文献の情報のみであるが、大井(至文)によると、「新鞘が伸長、倒伏して節から発根し、新苗を出すもの」とされ、これを基準に考えると、図3や図4の様な個体をツルスズメノカタビラとは呼べないと考える。植物の基部や下部節で発根することは特別なことではなく、節から発根している・稈が倒伏している、などをもって大井がツルスズメノカタビラを区別したとは考えられないし、「ツル」の呼称を用いたとは思えない。

 また図6の個体は一時的な環境的生態型と考えられ、これをもってツルスズメノカタビラとすることは出来ないと考える。もしこれをツルスズメノカタビラとするならば、継続した栽培観察による検証をへた上で、這う性質が固定されていることが確かめられることが必要である。 なお白井(2003)には、「ツルスズメノカタビラに顕著な、節から発根する性質は、外来と考えられるスズメノカタビラ
(本頁のアオスズメノカタビラの意)が元来もっているものであることも実験的に確かめられており、稈の基部が発根しながら匍匐するツルスズメノカタビラはその極端型とも考えられる」として、アオスズメノカタビラの一型をも示唆している。筆者はまだ得心できるツルスズメノカタビラと呼べる個体をみていないが、野外でみることがあれば近似種と紛れることは少ないと考えている。
 ここでは、新鞘が伸長して稈がはっきり倒伏し、節から発根して新苗を生じ、栄養繁殖をするタイプに対してのみツルスズメノカタビラ P. annua var. reptans としたい。
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《前段階としてスズメノカタビラ、在来・外来両種の判断区別点の確認》 (
一部追加:2022/2/21)

 在来のスズメノカタビラとアオスズメノカタビラとでは、走査電子顕微鏡での観察で護穎表面の模様に違いがあるとされるが
青木 1993)、一般的な同定には活用し難い。筆者は2007年、在来と思われる黄色味の強いスズメノカタビラに出会う機会を得て、この分野の研究をされている野口達也氏(栃木県宇都宮市)より、在来スズメノカタビラ生育地をご案内いただき、諸々のご教示をいただいた。在来種と帰化種との識別については明確な決め手がみつけられず難しいが、この時おこなった考察は同年発表した(山口、2007)。 なお青木(1993)は、護穎表面の構造に違いがあり区別できると報告したが、その後の館野ほか(2000)による検証調査では、水田を含めた各地で採集された総ての調査個体で護穎表面に構造体が確認され,護穎表面の違いで区別することは出来ないと報告している。本稿掲載後に知りえたため追記しておく。山口追加:2022/2/21

 2007年の考察から、両者を区別するにあたっての注目すべきポイントとして、植物体の色、第一小花の葯の長さ、護穎の中側脈の毛の量、などに一定の傾向がみられ、単独の決手にはならないものの総合的に組合わせると有効であると考え、以下表にまとめた。なお同考察(山口2007)では、これまで各方面で検討されてきた外形上の違いのうち、花序基部の稈の括れ(総苞の痕跡)・花序枝の刺・花序枝の基部が膨らんで枝が下垂するほど反る形質・止め葉の長さ・小穂の色・稈の太さ、などについてはいずれも同定の判断材料としては適切ではないと判断した。

(学名は千葉植誌03による) 植物体の色 第一小花の葯の長さ  護穎の中側脈の毛の量
 在来スズメノカタビラ
P. annua L. subsp.
 黄色味が強い  0.6mm以下はすべて本種
 0.7mm以下が76%を占める
 多毛~中くらいが92%
 (少毛~無毛の個体が8%)
 外来アオスズメノカタビラ
P. annua L. subsp. annua
 緑色で黄色味は少ない
 (日当りなどで稀に黄色味ある個体あり)
 0.6mm以下の個体はなかった
 全てが0.7mm以上であった
 無毛~中くらいが88%
 (多毛の個体が12%)
(数値は山口2007より、栃木産の黄色味が強い個体をスズメノカタビラ、東京・埼玉産の緑色の明確な個体をアオスズメノカタビラと仮定して算出した)

 上記内容に加え生育状況を考慮し、主要な文献における従来の記述に対し、コメントを加えて以下整理する方法を試みる。
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《主要文献記述、および筆者コメント》

・牧野(北隆):
【スズメノカタビラ P. annua L. 】◇「随所ニ生ズル越年生草本。秋日発芽シテ緑葉簇性シ冬ヲ越ヘテ春日穂を出ダセドモ早キハ二月頃既に開花ス。全草鮮緑色無毛平滑ニシテ軟弱・・。叢生シテ下部膝曲ス。分枝ハ平開シ・・平滑ナリ。外稃ハ広楕円形、中脈明瞭ニシテ・・」。
(生育状況の記述は在来・外来ともに該当する。全草鮮緑色はアオスズメノカタビラ。花序枝の平滑は在来・外来ともに該当する。外稃=護穎の中脈明瞭については、在来のスズメノカタビラも中脈は細く明瞭ではないが、毛量が比較的多いために明瞭としていることが考えられ、在来スズメノカタビラの可能性がある。)

・大井(至文):
【スズメノカタビラ P. annua L. 】◇検索「中脈は細く、時に不明、下部または側面の下部に伏軟毛がある、葯は長さ0.7-1mm」。◇本文「叢生する;中脈はときに無毛か、まれに側面の下部全体に白軟毛あり;1-2年草;人家の周囲、畑地等に最も普通にはえる」。
(毛は在来・外来ともに該当する。葯の長さ・生育状況はアオスズメノカタビラ)
【ツルスズメノカタビラ P. annua L. var. reptans Hausskn. 】◇「新鞘が伸長、倒伏して節から発根し、新苗を出すもの、本州(盛岡付近そのほか)にまれ」。
(これがツルスズメノカタビラの基本的な特徴であろう)

・小山(保育);
【スズメノカタビラ P. annua L. 】◇本文「護穎脈上に多少短い毛がある;到る処に生える1年草または多年草」。
(脈の毛や生育状況からアオスズメノカタビラ)

・奥山(誠文):
【スズメノカタビラ P. annua L. 】◇「東京付近では年内に芽を出して冬の間も緑を保ち、2月頃からぼつぼつ穂を出し、秋おそくまで花が見られる越年草又は1年草、人家の近くや畑などに株になって群生し」。
(明らかにアオスズメノカタビラ)

・杉本(井上);
【スズメノカタビラ P. annua L. 】◇検索「中脈は細いが不明瞭、側面下部に伏圧毛あり;叢生」。◇本文「低地の人家付近、路傍、畑、庭に最も普通」。
(中脈の状況は在来・外来ともに該当する。生育状況はアオスズメノカタビラ)
【ツルスズメノカタビラ P. annua L. var. reptans Hausskn. 】◇検索「中脈は細いが不明瞭、側面下部に伏圧毛あり;側枝が倒伏する」。◇本文「陸中、信濃霧峰、氷の山、まれ」
(側枝が倒伏するだけではツルスズメノカタビラとはできない。分布からはツルスズメノカタビラの可能性がある)

・大井(平凡);
【スズメノカタビラ P. annua L. 】◇「株立ち;鮮緑色;日本全土の平地、日当りのよい畑、人家の周辺に多く」。
(植物体の色・生育状況はアオスズメノカタビラ)

・森(神誌88):
【スズメノカタビラ P. annua L. 】◇検索「稈は倒伏せず、節より発根しない」。◇本文「県下ほぼ全域から採集された極めて普通の種」。(発根は在来・外来ともに該当する。分布はアオスズメノカタビラ)
【ツルスズメノカタビラ P. annua L. var. reptans Hausskn. 】◇検索「稈は倒伏し、節より発根」。◇本文「倒伏した稈の節から発根する」。◇図は根茎が少し伸びたもの;県分布図は19打点だが木場(神誌01)では3打点に変わる。
(大部分はアオスズメノカタビラ。ツルスズメノカタビラを含むとすれば3個体以下、図はアオスズメノカタビラの範囲内と考える)

・長田(平凡);
【スズメノカタビラ P. annua L. 】◇「稈は束生;中央脈と縁脈との間の脈は細くて生時にははっきりみえないことも多く、その下部にはわずかにねた毛があるかまたは無毛;葉身は鮮緑色;葯は0.8mm内外;農村にも市街地にもごくふつうにみられる1-2年草」。
(脈の毛・葉の色・葯長さ・生育状況など、すべてアオスズメノカタビラ)
【ツルスズメノカタビラ P. annua L. var. reptans Hausskn. 】◇「稈の下部がねて発根する型をツルスズメノカタビラと呼ぶ、帰化したものと思われる」。(引用のみのため判断せず)

木場(神誌01);
【スズメノカタビラ P. annua L. var. annua 】◇検索「護穎の中脈に毛が少ない;稈は倒伏しない」。◇本文「十分に発育すれば基部よりの数節から発根する;1年草から短命な多年草;県内で
は全域にふつう」。◇文中で基部よりの節から発根する型に対し、「神植誌88ではこの型もツルスズメノカタビラとして扱った、在来のスズメノカタビラはもっと基部からしか発根しないという説もある」としている。(中脈の毛生育状況などアオスズメノカタビラ。在来スズメノカタビラも含んでいる)
【ツルスズメノカタビラ P. annua L. var. reptans Hausskn. 】◇検索「護穎の中脈に毛が少ない;稈は倒伏し、長く匍匐する」。◇本文「葉身のある走出枝が数cmにわたって伸長し、栄養繁殖をおこなう、ヨーロッパ原産の帰化植物;1年草から短命な多年草;県内では刈り込みがおこなわれる芝生に混ざって稀に生える」。◇県分布図は3打点。
(中脈の毛はアオスズメノカタビラと同様だが、長く這い栄養繁殖する点はツルスズメノカタビラと考える)

・木村(千誌03):(この考え方が最も妥当だと思われ、ここではこの説に従っている)
【スズメノカタビラ P. annua L. subsp. 】◇検索「護穎の中脈の圧毛が多い、花序の枝に小刺はない」。◇本文「護穎の中側脈と、その中側脈と中央脈との間には圧毛がある;葯0.5-0.9mm;黄色味帯びた緑色;2年草;水田の休耕期を生育期間としている」。
(在来スズメノカタビラ)
【アオスズメノカタビラ P. annua L. subsp. annua 】◇検索「護穎の中脈の圧毛はふつうほとんどない、花序の枝にはまばらに小刺がある」。◇本文「稈の基部はややねて、発根する性質があり;護穎の中側脈上の圧毛はほとんどないことが多く、また中央脈と中側脈との間の面にも圧毛はほとんどない;葯0.6-1.0mm;青味を帯びた緑色が多い;1年草-短命な多年草。
(アオスズメノカタビラ)
【ツルスズメノカタビラ P. annua L. var. reptans Hausskn. 】◇本文「匍匐枝を長く引く」。
(木村2004によると、千葉県ではまだみていないとして植物誌で扱わなかったとする)

・白井(平凡):
【在来スズメノカタビラ P. annua L. 】◇本文「在来のスズメノカタビラは学名の上では同一に扱われているが、下部の節から発根する性質はなく、春先にいっせいに開花して枯れ死する;外花頴の脈上や脈間に軟毛が多いことなども特徴である」。
(記述は在来のスズメノカタビラを対象としてのものだが、護穎の毛は合致するが、発根は本種にもみられる。枯れ死にについては、下記おわりにを参照)
【外来スズメノカタビラ P. annua L. 】◇検索「稈は基部からほぼ゙直立し、匍匐しない」。◇本文「スズメノカタビラ(広義)は人里周辺にふつうにみられるが、多くのものはヨーロッパ原産のものと区別できず、明治以降に帰化した系統と考えられる」。
(アオスズメノカタビラ)
【ツルスズメノカタビラ P. annua L. var. reptans Hausskn. 】◇検索「稈の基部は節から根を出しながら匍匐する」。◇本文「基部は節から発根しながら地表を短く匍匐する;外花頴は脈上にふつう軟毛があるが、毛の量には変異があり、下半部だけにあるものや、ほとんどないものもある;葯は長さ0.7-1(-1.3)mm;路傍や荒地、畑地などに生える1年草、または短命な多年草」。(根部分の写真は本頁図3と同様でツルスズメノカタビラとはいい難い。葯の長さ・脈の毛などはいずれもアオスズメノカタビラと同様である)

《おわりに》
 水田の休耕期に生育し、イネ栽培前の耕される時期には掘り起こされてしまうため、在来のスズメノカタビラ P. annua subsp. が越年草であるのか多年草であるのかなどはわからない。また、開花後枯れ死するとされる性質を証明するには、実際に栽培して通年観察した検証記録を要すると考えるが、筆者は専門的文献を手軽に読める環境になく、一般情報が中心で未知の情報も多いと思われるが、今のところはまだ知らない。
 広義のP. annua に関しては外形的な違いがわかり難く、学名、別種や変種品種、あるいは変異の範囲内であるのかなども含めて、今後も更に研究され、走査電子顕微鏡などによる以外の方法での区別点が確立されることを期待する。本頁についてお気付きになった点など、ご指摘ご教示いただければ幸いです。
(2009/8/29 山口純一)(
取り消し線2022/2/21)  この頁top

《参考文献》
青木章彦 1993.スズメノカタビラとツルスズメノカタビラ.フロラ栃木,2, 23-25.(
追加:2022/2/21
木村陽子 2003.イネ科.千葉県の自然誌 別編4 千葉県植物誌,pp.711-787.千葉県.
木村陽子 2004.[naturplant:1736]Re:スズメノカタビラ類. 帰化植物メーリング・リスト.
木場英久 2001.イネ科 イチゴツナギ属.神奈川県植物誌2001,pp.272-278.神奈川県立生命の星・地球博物館.
小山鐡夫 1964.イネ科.原色日本植物図鑑 草本編Ⅲ,pp.301-388,pl.76-103.保育社.
桑原義晴 2008.桑原義晴 日本イネ科植物図譜,503pp.全国農村教育協会.
牧野富太郎 1940.牧野 日本植物図鑑,1070pp.北隆館.
森 茂弥 1988.イネ科.神奈川県植物誌1988,pp.226-317.神奈川県博物館.
奥山春季 1982.新訂増補 原色日本野外植物図譜1 春から初夏,518.誠文堂新光社.
大井次三郎 1982.イネ科.日本の野生植物Ⅰ単子葉類,pp.85-126.平凡社.
大井次三郎著 北川政夫改訂 1983.新日本植物誌 顕花篇,1716pp.至文堂.
長田武正 1993.増補 日本イネ科植物図譜,776pp.平凡社.
白井伸和 2003.イネ科 ナガハグサ属.日本の帰化植物,pp.247-250.平凡社.
杉本順一 1973.日本草本植物総検索誌 単子葉編,630pp.井上書店.

館野淳・今泉誠子・藤森嶺 2000.日本のスズメノカタビラ(Poa annua L.)の分類と防除.芝草研究,28 (2), 127-137. 追加
:2022/2/21

《参考サイト》
山口純一 2007.日本の野生植物検索表,考察:在来スズメノカタビラとアオスズメノカタビラの比較. http://homepage2.nifty.com/syokubutu-kensaku/topic11.html
(2009/8/29)

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