HPtop カヤツリグサ科top 広義カヤツリグサ属 kayaturigusaka13
《イガガヤツリ亜属Pycreus》<09/7/10-10/9/18更新>
◇鱗片2列◇花序は茎頂◇花被なし;柱基肥厚せず関節もない;鱗片多数、結実多数
◇果は両凸形、柱頭2◇果は左右に扁平、稜側が小軸に接する◇小穂は扁平、鱗片の背は鋭稜◇小穂は帯渇色〜帯赤、鱗片は多い◇小穂に関節はない(果・鱗片は小穂の小軸を残し個々に落下)
◆A鱗片は2-4(5)mm、(側面からみて)背側は縁側と同等以上に弧状にみえる
◆B果の表面に波状の横皺がある(表皮細胞は縦長楕円形)
(GOS、青森、小笠原) ◇外形はカワラスガナに似る;鱗片は3mm;果は1.5mm【タチガヤツリ】
(Hに、タチガヤツリ「カワラスガナに良く似て、外形だけでは区別し難い」)
◆B果の表面に細点がある(表皮細胞はほぼ正6角形)
◆C鱗片は黄褐色、3.5-4(5)mm;茎の基部は直立し節から発根することはない
(GOS、千葉、紀伊、四・外帯、九) ◇鱗片は尖り、中肋沿いに溝はない;枯葉がコイル状に強く螺旋する【ムギガラガヤツリ】
◆C鱗片は赤色を帯びる部分が通常あり、2-2.5mm;茎の基部は斜上またはやや横に倒れ、節から発根する
◇鱗片には中肋沿いに太く隆起する脈があり、脈間は縦溝となる(標本など乾燥時に特に明らか)
◆D小穂は長楕円形、巾2.5〜3.5mm◇鱗片は2-2.5mm;果は1-1.3mm
(GOSHKT、全国) ◆E花序に枝はなく、茎頂に頭状花序をなす【カワラスガナ*】
(GSKT、本以南) ◆E花序は少数の枝を出し、枝先に分花序をつくる【ナンゴクカワラスガナf】
(GS、土佐、肥後) ◆D小穂は卵楕円形、巾4mm以上 【シデガヤツリf】
(花序の枝の有無や長さは変化があり、ナンゴクカワラスガナなども連続してしまう;Y)
(小穂・鱗片の色などは赤味が強いものから薄いものまで変化があり、赤味のないものもみられる;Y)
(GSに小穂が黒色の変種クロカワラスガナがある)
◆A鱗片は1.5〜2mm、(側面からみて)背側はあまり湾曲せず、明らかに縁側の方が湾曲してみえる
◇茎は基部から直立する
◆B鱗片は背側弧状、円鈍頭、渇色帯び、巾1mm;小穂は円鈍頭;果は倒卵形、約0.7-0.8mm
(GOSHKT、関東以西) ◇花序に数本の枝軸を出し、小穂は掌状着-下部穂状着する【アゼガヤツリ】
(GOSに変品種クロアゼガヤツリあり;小穂が細く黒渇色;関東以西)
(コアゼガヤツリは掌状花序、多年草、柱頭3でカヤツリグサ亜属である)
◆B鱗片は鋭頭、赤味強い渇色、巾1.3mm;小穂は鋭頭;果は倒長卵形、1mm
(GOSHKT、関東以西) ◇花序に枝はなく頭状花序をなす(稀に枝が出ても短い)【イガガヤツリ】
(ユメノシマガヤツリに花序や鱗片色など似るが、鱗片に縦筋数本あり、柱頭3、また小穂基部に関節がある;本種は鱗片筋なく、柱頭2)
◆B鱗片は中肋が芒状に抽出し反曲する、淡緑色、巾0.7mm;果は楕円形、0.6mm前後◇丈小型、5〜7cm
(千葉1999、一時帰化) 【ヒメナンヨウガヤツリ新称】
(GSTにカズサガヤツリ(アゼガヤツリ*カワラスガナ)あり;全体カワラスガナ似で、小穂は紫褐色・茎は直立して横に長く這わずアゼガヤツリに似る)
参考文献追加
大場達之 2004. 53年ぶりに再発見された銚子のムギガラガヤツリ,千葉県植物誌資料20.千葉県植物誌資料編集同人.
木村陽子・他 2007. 船橋市に一時帰化したクルマバヒメクグ,ヒメナンヨウガヤツリ,ナガミイッスンガヤツリ(新称),千葉県植物誌資料23.千葉県植物誌資料編集同人.
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参考検索2003《イガガヤツリ亜属Pycreus》(『カヤツリグサ属』より、亜属相当を抜粋;Y)
◆A花穎は長さ2.5〜3.5mmあり、背面(竜骨)は上方が内側に曲る;茎の基部は斜上またはやや横に倒れ、節から根が出る
◆B花序の枝は伸びない【カワラスガナ】
◆B花序の枝は伸びる【ナンゴクカワラスガナ】
◆A花穎は長さ1.5〜2mmで、背面は直立していて内側に曲らない;茎は基部から直立する
◆B稈は細くて硬い;小穂は渇色で巾2〜2.5mm【アゼガヤツリ】
◆B稈はやや太い;小穂は1部赤渇色を帯び巾1.5mm【イガガヤツリ】
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参考検索2001《イガガヤツリ亜属Pycreus》(『カヤツリグサ属』を細分した場合)
◆A小穂は渇色で花序枝が伸びた先につく【アゼガヤツリ】
◆A小穂は赤渇色で頭状に集まってつき、時に花序枝を伸ばす
◆B小穂は線状被針形で、頭状に多数(100個以上になる)【イガガヤツリ】
◆B小穂は長楕円形で、頭状に数10個をつける【カワラスガナ】
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参考検索1982《イガガヤツリ亜属Pycreus》(『カヤツリグサ属』より、亜属相当を抜粋;Y)
◆D茎の基部は斜上またはやや横に倒れ、節から根が出る;鱗片は長さ2.5〜3.5mm、背面(竜骨)は上方が内側に曲がる【カワラスガナ】
◆D茎は基部から直立する;鱗片は長さ1.5〜2mmあって、背面は直立していて、内側に曲がらない
◆E多年草で、やや肥厚し、根茎は短い;小穂は一部赤血色を帯び、花穂の中軸にやや斜上または平行する【イガガヤツリ】
◆E1年草で、やや細く、根茎はない;小穂は帯褐色、花穂の中軸に対して開出する【アゼガヤツリ】
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参考検索1973《Pycreus亜属カワラスガナ亜属》《イガガヤツリ亜属》
◆D果は横皺ありて表皮細胞は縦長;外形カワラスガナ状花、枝1〜2序、小穂は少数穂状につき、8〜15mm、淡色に赤彩あり;穎は鈍頭、3mm【タチガヤツリ】
◆D果は小点あり、表皮細胞は正6角形
◆E穎長2〜5mm、中肋の上部内曲
◆F叢生し直立;穎は黄渇色、無溝、3.5〜5mm;シバシバ有梗花序枝1〜4【ムギカラカヤツリ】
◆F稈脚は伏して根茎状となる;穎の中肋に近い両側に溝あり、2〜2.5mm、1部帯赤色
◆G小穂は長楕円形、巾2.5〜3.5mm
◆H花序に有梗の枝つく【ナンゴクカワラスガナ】
◆H花序に有梗の枝なし【カワラスガナ】
◆G小穂は卵状楕円形、巾4mm余【シデガヤツリ】
◆E穎は長さ1.5〜2mm、背は真直で無溝
◆F稈は細くて硬い;小穂巾2〜2.5mm【アゼガヤツリ】
◆F稈はやや太い;小穂はやや直立し鋭頭、帯赤色、巾1.5mm【イガガヤツリ】
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参考検索1972《イガガヤツリ亜属Pycreus》(『カヤツリグサ属』より、亜属相当を抜粋;Y)
◆A果の表面の細胞は縦長楕円形で、両端は特に明瞭となり、その為に果の表面は横に細い波状の線ができる【タチガヤツリ】
◆A果の表面の細胞はほぼ正6角形で、従って果は細点をつける
◆B鱗片は長さ2〜5mm、背面の上方は内方に湾曲する
◆C稈の基部は通常斜上またはやや横臥し、節から根がでる;鱗片は両側が中肋に近く明らかな縦溝があり、長さ2〜2.5mm、1部は通常血赤色となる【カワラスガナ、シデガヤツリv】
◆C稈は基部から直立する;小穂はやや巾広く;鱗片は殆ど無溝で、長さ3.5〜5mm、帯渇色となる【ムギガラカヤツリ】
◆B鱗片は小形、通常長さ2mmに達せず、背面は直立する◆C稈はやや太い;小穂は1部が帯血赤色で、やや直立する【イガガヤツリ】
◆C稈は硬いが細い;小穂は帯渇色で、開出する【アゼガヤツリ】
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参考検索1964『カワラスガナ属Pycreus』《イガガヤツリ亜属》
◆1.果実は成熟すれば明らかに横皺ができる【タチガヤツリ】
◆1.果実は成熟しても平滑である
◆2.稈の基部は横に匍って節から根を出す
◆3.小穂は巾2.5〜3.5mm【カワラスガナ】
◆3.小穂は巾4mm以上【シデガヤツリ】
◆2.稈は基部から直立する
◆3.花序は散形で枝は伸びる
◆4.小穂は巾広いだ円形、巾は3.5mm位;鱗片は黄色またはわら色である【ムギガラガヤツリ】
◆4.小穂は線形で巾は2mm位;鱗片は紫渇色である【アゼガヤツリ】
◆3.花序はつまって1個の球状の頭花となる;時に1〜2個の非常に短い枝を出すがその長さは2cm以下である【イガガヤツリ】
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