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〔カヤツリグサ亜科Cyperoideae〕『ミカヅキグサ属Rhynchospora』<08/3/17-09/6/22更新>
◇鱗片は螺旋状◇花序は茎頂以外にも腋生し複数ある◇柱基肥厚し円錐形に残る;鱗片は少数;柱頭2(1)◇刺針状花被は3〜6個ある
◆A球頭状に密集した花序(分花序)が茎頂部に集まる;総苞は無鞘
◆B球頭状花序は1個のみ頂生;柱頭1
(S、小笠原) ◆C果は倒卵楕円形、2〜2.5mm;刺針状花被は下向に粗【シマイガクサ】
(GOSHT、千葉以西、T不明) ◆C果は広倒卵形、1.5〜1.8mm;刺針状花被は果より短い、上向きに粗;葉巾1.5〜3mm【イガクサ】
◆B球頭状花序は2〜5個が穂状につく;柱頭2;果は広倒卵形、2mm;刺針状花被は果と同長以上、平滑;葉巾5〜8mm
(GOSH、静岡以南)
【ミクリガヤ】
◆A花序(分花序)は散房状に茎頂と葉腋にまばらにつく
◆B小穂は白か淡渇色、光沢があり平滑;刺針状花被は8〜15個
(GOSH、本中部以北、九、高〜(低)地) 【ミカヅキグサ】
◆B小穂は渇〜濃渇色、艶がない;刺針状花被は6個以下
◆C小穂は7〜9mm;刺針状花被は果の2倍以上
(GOSHT、中部以西) ◆D刺針状花被は果の2〜3倍、上向き微歯あり粗造 ;鱗片に艶はない【イヌノハナヒゲ】
(GOSHT、全国) ◆D刺針状花被は果の3〜4倍、僅かに下向き粗かほぼ平滑;鱗片は少し艶がある【オオイヌノハナヒゲ】
◆C小穂は3〜6mm;刺針状花被は果より少し長いか僅かに短い
◆D葉は粉白でやや硬く、巾2〜2.5mm;小穂やや多数だが集合せず、疎らに集まり大型化序;枝は少し湾曲しやや長い
(GOSH、東海以西) ◇小穂狭卵楕円3〜4.5mm;果広倒卵、2mm、濃赤褐;刺針状花被は果より短、赤褐、順粗【トラノハナヒゲ】
◆D葉は緑色 、巾2mm以下 ;小穂は2〜数個が多少密に集まり、小形花序;枝は直立し短い
◆E小穂は5〜6mm、被針楕円形;葉巾1〜2mm ;果は2〜2.5mm、淡黄褐色で艶あり、狭長楕円形
(GOSH、亜高山) ◇刺針状花被は果より少し長く下向きに粗造【ミヤマイヌノハナヒゲ】
◆E小穂は5〜6mm、被針形 ;葉巾0.5〜1.5mm;果は2mm、褐色、狭倒卵形;花被は細い
(GOSHKT、低〜山地、TK稀少)
【広義コイヌノハナヒゲ】
◆F刺針状花被は平滑、果と同長か長い【狭義コイヌノハナヒゲ】
(S) ◆F刺針状花被は下向きに粗造【サカゲコイヌノハナヒゲf】
(S) ◆F刺針状花被上向きに粗造【ミカワコイヌノハナヒゲf】
◆E小穂は3〜5mm、狭卵形;葉巾0.5〜1mm ;果は1.5〜2mm、暗褐色、広倒卵形;花被はやや太く硬い
(GOSHT、全国)
【広義イトイヌノハナヒゲ】
◆F刺針状花被は下向きに粗造、果と同長か長い;鱗片鋭頭【狭義イトイヌノハナヒゲ*】
(S、道) ◆F刺針状花被は平滑◆G刺針状花被は果より少し長い【ネズミノハナヒゲf】
(S、本) ◆G刺針状花被は果より短い【チョウセンイヌノハナヒゲf】
(ST、全国) ◆F刺針状花被は上向きに粗造;鱗片先短芒【ヒメイヌノハナヒゲf】
(G;イトイヌノハナヒゲで、花被の状態で品種が有ることを示し「地理的、生態的にも住み分けておらず余り意味ない区別である」、と記す)
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参考検索2003『ミカヅキグサ属Rhynchospora』
◆A花序は稈の頂に密集する球形の1個の頭状花序;花穎は熟して黄渇色となる;刺針は果体よりも短い【イガクサ】
◆A花序は稈の頂と脇につける;花穎は渇〜暗渇色で光沢がない;刺針は果体と同長か、それより長い
◆B小穂は長さ7-9mm;刺針は果実の倍以上の長さ
◆C刺針は果体の3-4倍の長さで、平滑又は下向きに粗造【オオイヌノハナヒゲ】
◆C刺針は果体の2-3倍の長さで密に上向きに粗造【イヌノハナヒゲ】
◆B小穂は長さ3-6mm;刺針は果体より少し長いか少し短い
◆C果体は狭倒卵形;刺針は細く平滑【コイヌノハナヒゲ】
◆C果体は広倒卵形;刺針は太い
◆D刺針は下向き粗造【イトイヌノハナヒゲ】
◆D刺針は上向き粗造【ヒメイヌノハナヒゲ】
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参考検索1982『ミカヅキグサ属Rhynchospora』
◆A花序または分花序は球形の頭状花序となる
◆B頭状花序は1個で頂生し、葉は幅1.5-3mm【イガクサ】
◆B頭状花序は2-5個つき、葉は幅5-8mm【ミクリガヤ】
◆A花序または分花序は散房花序となる
◆B鱗片は濃褐色;果の刺針は6個
◆C小穂は長さ7-8mm;果の刺針(剛毛)は上向きにざらつく【イヌノハナヒゲ】
◆C小穂は長さ3-6mm;果の刺針は平滑、または上向きか下向きにざらつく
◆D果は狭倒卵形、刺針は細く、多くは果より長い【コイヌノハナヒゲ】
◆D果は幅広い倒卵形、刺針は太くて、やや硬く、果よりも長いかまたは短い【イトイヌノハナヒゲ】
◆B鱗片は白色または淡褐色、光沢があり、刺針は9-15個【ミカヅキグサ】
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参考検索1973『ミカヅキグサ属Rhynchospora』
◆A花序は稈頂に密集する球形の頭状花序
◆B頭状花序は1個;柱頭は分岐しない
◆C果は広倒卵形、1.5-1.8mm;刺針は上向き粗造【イガクサ】
◆C果は長楕円状倒卵形、2-2.5mm;刺針は下向き粗造【シマイガクサ】
◆B頭状花序は2-5個;果は広倒卵形、2mm;柱頭2岐;葉巾5-8mm【ミクリガヤ】
◆A散房花序を頂と腋につける
◆B穎は白色を帯び、光沢ありて平滑;刺針8-15本【ミカヅキグサ】
◆B穎は暗渇色で光沢がない;刺針6本
◆C小穂の長さ7-9mm;刺針は果の2倍以上の長さ
◆D刺針は果の3-4倍長、平滑又は逆粗造【オオイヌノハナヒゲ】
◆D刺針は果の2-3倍長、密に上向き粗造【イヌノハナヒゲ】
◆C小穂の長さ3-6mm;刺針は果体より少し長いか短い
◆D葉は剛くて粉白、巾2-2.5mm;花序の小穂はやや多数;果は広倒卵形、2mm;刺針は果より短く粗造【トラノハナヒゲ】
◆D葉は緑色で巾2mm以下;花序は少数の小穂つく
◆E果は狭長楕円形;刺針は果より少し長くて逆粗造;高層湿原産【ミヤマイヌノハナヒゲ】
◆E果は倒卵形;低山野の湿地生
◆F果は狭倒卵形;刺針は細い【広義コイヌノハナヒゲ】
◆G刺針は平滑【コイヌノハナヒゲ】
◆G刺針は逆粗造【サカゲコイヌノハナヒゲ】
◆G刺針は上向粗造【ミカワコイヌノハナヒゲ】
◆F果は広倒卵形;刺針は太い【広義イトイヌノハナヒゲ】
◆G刺針は逆粗造【イトイヌノハナヒゲ】
◆G刺針は平滑
◆H刺針は果より少し長い【ネズミノハナヒゲ】
◆H刺針は果より短い【チョウセンイヌノハナヒゲ】
◆G刺針は上向き粗造【ヒメイヌノハナヒゲ】
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参考検索1972『ミカヅキグサ属Rhynchospora』
◆A小穂は球形の頭状花序をなし;苞は鞘部がない;花柱は単純または短く2裂する
◆B頭状花序はただ1個を頂生する【イガクサ】
◆B頭状花序は2-5個で、頂生および腋生する【ミクリガヤ】
◆A小穂は疎らまたは密に散房状花序に並ぶ;花柱は上方が2裂して柱頭となる
◆B鱗片は暗渇色;果の刺針は6個ある
◆C小穂は長さ7-9mm;刺針は長さ果体の2-4倍ほど長い
◆D刺針は長さ痩果の2-3倍で、やや密に上向きする微歯があって粗渋【イヌノハナヒゲ】
◆D刺針は長さ痩果の3-4倍、僅かに逆粗渋となり、またはホボ平滑である【オオイヌノハナヒゲ】
◆C小穂は3-6mm;刺針は長さ果体より少し長いか、または僅かに短い
◆D散房花序は多数の小穂をつけ、やや大形で、枝は少し湾曲しやや伸長する【トラノハナヒゲ】
◆D散房花序は小形で、やや少数の小穂をつけ、枝は直立して短い
◆E痩果は狭長楕円形である【ミヤマイヌノハナヒゲ】
◆E痩果は倒卵形である
◆F痩果は狭倒卵形で;刺針は細い【コイヌノハナヒゲ】
◆F痩果は広倒卵形;刺針はやや太く硬い【イトイヌノハナヒゲ】
◆B鱗片は白色または淡渇色で、平滑、光沢があり;刺針は9-15個ある【ミカヅキグサ】
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参考検索1964『イヌノハナヒゲ属Rhynchospora』
◆1.花序は頭状である
◆2.頭花は数個で穂状にならぶ【ミクリガヤ】
◆2.頭花は唯1個で稈に頂生する【イガクサ】
◆1.花序は散房状である
◆2.小穂は褐色または濃い褐色で、果実下の刺針状花被片は6本またはそれより少ない
◆3.小穂の長さ7-9mm;高さ40-80cmの直立する草本
◆4.刺針状花被片は果実の2-3倍で、小穂の鱗片は全く光沢がない;関西以西の産である【イヌノハナヒゲ】
◆4.刺針状花被片は果実の3-4倍で、小穗の鱗片は少し光沢がある;関西以東の産である【オオイヌノハナヒゲ】
◆3.小穂の長さ4-6mm
◆5.小穂は2-数個多少密に集まつて、小形の花序を作る;稈の高さ20-70cm
◆6.小穂の長さ5-6mm;稈は細いが糸状でない
◆7.果実は巾狭い長だ円形である;主として裏日本寄りの高山にある【ミヤマイヌノハナヒゲ】
◆7.果実は倒卵形である;低地から山地の湿地に普通である【コイヌノハナヒゲ】
◆6.小穂の長さ4mm位;果実は広倒卵形;高さ30cm以下の糸状の植物である【イトイヌノハナヒゲ】
◆5.小穂は多数であるが、集合する事少なく、多少まばらに集まって大形の散房花序を作る;高さ80-120cm【トラノハナヒゲ】
◆2.小穂は白色である;果実の刺針状花被片は9-12本;高山の湿地に生える【ミカヅキグサ】
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〔カヤツリグサ亜科Cyperoideae〕『ハタガヤ属Bulbostylis』<09/7/15>
◇鱗片は螺旋生、多数◇花序は茎頂◇花被なし;柱基肥厚し球状に残る;柱頭3
◆A花序には枝があり、枝先や枝分岐に小穂をつける(枝は糸状で細く花序は花火を感じさせる)
◇小穂は栗褐色熟;鱗片はやや鋭頭だが無芒;果に小点があり、不明な波状横皺がある
(GOSHKT、全国) ◇ヒメヒラテンツキの茎細品に似るが、茎円い(ヒメヒラでは稜白縁)【イトハナビテンツキ】
◆A花序は枝がなく頭状花序となる
(GOSHKT、福島以西) ◆B鱗片は反曲しない、鋭頭で先は無芒、濃渇色◇果は小点があり不明の波状横皺がある【イトテンツキ】
◆B鱗片の先は反曲する、やや短芒
(GOSHKT、本四九) ◆C果は平滑、0.7mm◇鱗片淡黄渇、熟穂僅かに帯黄褐、2mm、縁毛あり◇葉巾0.3mm【ハタガヤ】
(T、千葉1999) ◆C果に横皺がある、0.75〜1mm◇鱗片緑〜渇、2mm、軟毛密◇葉巾1〜2mm以下【オオハタガヤ】
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参考検索2003『ハタガヤ属Bulbostylis』
◆A花穎の先は短芒となる
◆B果は平滑【ハタガヤ】
◆B果は明確な横皺がある【オオハタガヤ】
◆A花穎は無芒◇果に小点がある【イトハナビテンツキ】
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参考検索2001『ハタガヤ属Bulbostylis』
◆A花序は散形に枝を出す【イトハナビテンツキ】
◆A頭状花序
◆B果実のつく鱗片は濃渇色で鋭頭であるが先は芒と成らず反曲しない【イトテンツキ】
◆B果実のつく鱗片は黄渇色で先は短い芒となり反曲【ハタガヤ】
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参考検索1982『ハタガヤ属Bulbostylis』>
◆A小穂は汚れた錆色で、鱗片の先端が外に曲がって短い芒となる;果は平滑【ハタガヤ】
◆A小穂は栗渇色、鱗片の先端はやや鋭頭だが、芒にはならない;果は細点があって、はっきりしない波形をつくる【イトハナビテンツキ】
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参考検索1973『ハタガヤ属Bulbostylis』
◆A鱗片の先は短芒となる;果は平滑;頭状花序は多数の無柄小穂を密生する【ハタガヤ】
◆A鱗片は無芒;果に小点がある
◆B頭状花序を成し;小穂はみな無柄【イトテンツキ】
◆B花序は有梗小穂1-5個と無梗小穂を混生【イトハナビテンツキ】
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参考検索1972『ハタガヤ属Bulbostylis』
◆小穂および鱗片は汚錆色で;鱗片は先端に外曲する芒があり;痩果は平滑である【ハタガヤ】
◆小穂および鱗片は栗渇色で;鱗片は全縁;痩果は小点があって不明の波状をつくる【イトハナビテンツキ、イトテンツキ】
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参考検索1964『ハタガヤ属Bulbostylis』
◆1.花序は径0.7-1.5cmの半球形の頭状花で、10数個の小穂からなり、熟しても錆色を帯びた黄色である【ハタガヤ】
◆1.花序は散房花序で、時に頭状となるが、小穂は熟して栗色から濃い褐色を呈する
◆2.花序は散房状である【イトハナビテンツキ】
◆2.小穂は2-数個頭状に集まる【イトテンツキ】
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