検索の仕方1                    HPtop   イネ科top   属の検索  inekaKensakuHoho

◇T:植物名(和名)で調べる場合は、HPtopの最下の「サイト内検索」でお探しください
◇U:調べる植物の属やグループが判っている場合
・「科」クリック →(イネ科の場合)「50音順 全属一覧」にて「該当属」をクリック →「種の検索」で検索する (属中に種が1つだけなどの場合は 種検索はないので、「属の検索」にて属の特徴を確認する)
◇V:調べる植物の属も和名も判らない場合(イネ科の場合)
・「イネ科」クリック → 「属の検索」クリック →
・ ABCDと参照していき「花序の基本形状」と「小穂の基本形状」の組合せから「タイプ型」が決まる →
・「タイプ型」クリックし、リンク先で属を検索する →
・「属」が判明したなら「イネ科top」へ戻り、「U」の手順で「種の検索」をする
 
難しいとの声があり、検索の仕方2 を以下に設けました。上記検索の仕方と1とどちらが良いか、お使いわけ下さい。


検索の仕方2                     (種の検索の考え方は、この頁の下方に書きます)

 イネ科などは花が小さく地味な為、なかなか調べるのが億劫ですね。しかしお手元の植物の名前を知るには、最小限の作業はお願いします。できるだけ楽に簡単に調べることを考えてアドバイスしてみます。

topの《検索の仕方1》と、どちらがわかり易いかは、人によって異なるかと思いますので、お好みで使い分けてください。
しかしながら、世の中「わかりやすい」などと謳うほどそうではない場合が多いですね。本アドバイスもわかりやすさを求める為と、なるべく平易な表現を心掛けましたので、結局文章が長くなりました。けれども順を追ってゆっくり辿るのが一番簡単で、結局は早道だと考えています。一度理解するだけですから、どうかご辛抱いただけると幸いです。

 尚このサイトでは、ことさら目だつような大文字や、ボタン、カラフルな色使いなどは余り使用していませんので、よけい難しく見えるのかも知れませんが、「植物の名前を調べる」という目的の為には必要ないと考え、極力シンプルにをコンセプトとしております。


(この頁概要を表示しておきます)
◆T:調べる種類の属が判っている場合 ◇属がリンクされている場合(アンダーラインあり) ◇属がリンクされていない場合(黒文字でアンダーラインがない)
◆U:調べる種類の属が判らない場合
◆V:属のタイプ型を決定する ◇花序の形状や小穂の形状が独特で、著しい特徴がある場合 ◇特徴ふつうで、花序の形状や小穂の形状が一般的な場合
◆W:属の決定と種の検索 ◇[属の検索]頁の「タイプ型一覧表」から、各タイプ型のリンクに飛んで属を検索する ◇属名が判明したら、 「T:調べる種類の属が判っている場合」 、により種の検索に進む
◆X:種の検索のテクニックとヒント


手順1 (細かい字を読むのが面倒な方は、太文字だけを読んで進む)

◆T:調べる種類の属が判っている場合は、難しくないですね。 [イネ科top]に、属名が50音順に記載されております(下の白地枠参照)

 ◇調べる属がリンクされている場合(緑文字でアンダーラインがある) 該当「属」をクリックすると、その属の種の検索頁に飛びますので、順にみていってください。

  
:調べる植物が アイアシ属かも知れない場合 一覧の「アイアシ属」はリンクされているので(アンダーラインあり)、アイアシ属をクリック。
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 ◇属がリンクされていない場合(黒文字でアンダーラインがない)
この属は1種類だけなので検索の必要がありませんから、()内に茶色文字でタイプ型を記しましたので、「属の検索頁」からタイプ型を選び、検索頁へ飛び、周辺属との違いを確認する。

  
:調べる植物が アレチイネガヤ属の場合 一覧の「アレチイネガヤ属」はリンクされていないので(アンダーラインなし)、茶文字表記されている(7g)がタイプ型ですから、記憶して「属の検索頁」へ飛んで、タイプ型7gをクリックすると、「7g」頁の29行目に「アレチイネガヤ属」【アレチイネガヤ】があります。
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A 植物名(和名)で調べる場合 → HPtopの最下のサイト内検索で和名を入力し探す
B 属が判明している場合   →  下記の(50音順)該当「属」から種の検索に進む
C 属不明の場合は属を調べる →  属の検索
イネ科top  《イネ科の全属一覧》(50音順)                   ()内は属の検索でのタイプ型を小文字で表記;「特」は特徴のある花序)
  (リンク設定のない属は、1種だけの為で、()内のタイプを元に「
属の検索」で参照確認できます)

 アイアシ属(1ce 3ce 7ce)、 アシボソ属(1e 7e)、 アズマガヤ属(1d 6d 7d)、 アゼガヤ属(3f 6f)、
 アレチイネガヤ属(7g)、 アワガエリ属(7a)、      
(ここはアドバイス用の参考枠ですので、リンクはされていません)

◆U:調べる種類の属が判らない場合

  この場合は属から調べる必要があり、最もイネ科が敬遠される要因でもありますので、出来るだけ判りやすく簡単に的確に、を心掛け工夫をいたしました。

 その為にまず考えたのは、膨大な種数があり、しかも多様な形質を内包しているイネ科全体を、属として区別していく場合には少しでも小さなまとまりに区分けするのが最も有効かつ必須条件で、その為にはイネ科全体像をそれぞれの属の特徴から、なるべく細分することが第一と考えました。

 長田1993では「日本のイネ科図解検索表」として花序の形状を12群に分け、図を参照しながら検索を進行するという方式を取入れております。大変優れた画期的な方式であり、これを大いに参考にさせていただき、 当検索表サイトでは、花序の形状をA〜Gの7型に分け横軸に、更に小穂の形状を7タイプとし縦軸に、計42のブロックに区切りました。(これを「属の検索」頁に設け、42タイプ型のリンクを設定してあります)

 そこで、まず [イネ科top]頁の C から 「属の検索」頁へ進みます。 この頁top


手順2

◆V:属のタイプ型を決定する

 ◇花序の形状や小穂の形状が独特で、著しい特徴がある場合は外見だけで属が決定できます。もし以下の属や種の様に、特徴があると思える場合はまず絵合わせで調べてみる。その方が簡単ですから。
  そこで、[属の検索]頁の
(下の白地枠参照)の A「特徴のある花序」 B「特徴のある小穂」へ飛び絵合わせをします

属の検索 順序 A→B→C

 (花序の形が特徴のあるもの)   A 特徴のある花序
 『ジュズダマ属、クリノイガ属、メリケンカルカヤ属、メガルカヤ属、オガルカヤ属、ウシクサ属、ツキイゲ属、ウキシバ属』 図と比べれば判定が可能とおもわれるので、まずここを見て下さい。

 (小穂の形が特徴のあるもの)    B 特徴のある小穂
  『ツクシガヤ属、イネ属、サヤヌカグサ属、コバンソウ属、カズノコグサ属、スズメノテッポウ属、アワガエリ属、 ヒエガエリ属、シラミシバ属、オオムギ属、ウサギノオ属、オヒゲシバ属、スズメノヒエ属、カラスムギ属』   図と比べれば判定が可能とおもわれるので、まずここを見て下さい。

 (対象植物のタイプ型を判断する)  C 最初に上記 A B に該当しないことを確認後、下記表の「タイプ型」をクリックして下さい。

                    (タイプ型が不明の場合は、 D・E を参照してから型を決める。 D
花序の基本形状 、 E 小穂の基本形状  )

  絵合わせで該当するものがなければ、以下の本来のタイプ型を決める作業に進んで下さい。
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  ◇花序の形状や小穂の形状が一般的な場合(前項のような特徴著しくない場合)
  [属の検索]頁の
(上の白地枠参照) D 「花序の基本形」 E 「小穂の基本形」へ飛び絵合わせをして、タイプ型を決める。

花序のタイプは A〜G の7型で、どれかに該当するはずですが、もし良くわからない場合は近いものに仮に決めます。小穂の型は 1〜7タイプ。合わせると「1D 3B 7G」等と タイプ型 が決定されます。 この頁top

手順3

◆W:属の決定と種の検索

  ◇[属の検索]頁の「タイプ型一覧表」から各タイプ型のリンクに飛んで属を検索する。「タイプ型」の頁の、属検索表から属を割り出してください。

  ◇属名が判明した場合は、本頁先頭の 「◆T:調べる種類の属が判っている場合」 により種の検索に進んで下さい。

(※ここまでの作業で属がやや曖昧な場合は、Web画像検索を活用してください。昨今のWeb環境は大概の植物画像があふれていますので、次項の種名の幾つかでかなりヒットする場合があります。しかしイネ科やカヤツリグサ科植物などでは、近似の種の比較が出来るような画像は殆どありませんので、属の確認が出来た後、本検索サイトでの作業をお進めください。もし上手く同定が出来なかった場合は、今後の為にもご遠慮なくご一報ください。問題点がはっきりすれば速やかに検索表を修正して、次の方の為に備えたいと思います。)  この頁top

実際例

◆X:種の検索のテクニックとヒント
  ・左端の
ブルー文字は、情報元(参考文献にあり)と分布を記載
         (S杉本1973、O長田1993、K神奈川植誌01、T千葉植誌03、H帰は日本の帰化植物・平凡社03)
  ・
Oの情報は全国的に殆どの種を網羅している
  ・
Sのみの情報の場合は品種変種など特殊なものも多い傾向がある(何でもかんでも載せてある)
  ・
KTともに記載がなければ、関東には分布していないか、稀である場合が多い
  ・
KTの情報網は優れていて、新帰化植物などの情報が早い
  ・
H帰は殆どの帰化種を載せるが、帰化種には昔1度きり採集の場合もあり、必要に応じて年度を記した
  ・
SOKTの全部がある場合は、一般普通種の場合が多い
  ・種の分布が南方諸島だけなどの場合、関東での植物を検索するのであれば除外できる

(キーの使用例を文字で示す)
『カラスムギ属Avena』[2〜3小花+長苞]<Y06/05>                                 『属』[小穂略記]<作成年月>
(小穂大形下垂;1〜3小花;基盤有毛;苞穎・小穂と同長、7〜11脈、アミダ脈;護穎先2裂) 属としての特徴を記す

◆A護穎は膜質半透明で、脈は全体で見える(苞穎と同質)【チュウゴクカラスムギ】【ハダカエンバク】
    
(明快キー)        (明快キー)
◆A護穎は革質で不透明、脈は先端付近のみ明瞭
(SOKTH帰、全国)◆B小穂は無芒か1直芒◇護穎先2浅裂、背無毛;基盤無毛;2小花、宿存【マカラスムギ=オートムギ】
  H帰で帰化植物であることが読み取れる
              ◆B小穂に長曲芒2(1)本(+短芒1本)
                  ◆C護穎の先は2浅裂で芒にならず注意書きは茶色文字で記す
(SK)                   ◆D護穎の背無毛品
(連続するK)【コカラスムギ】  Sのみの場合は、特殊なものが多い
(SOKT、全国)            ◆D護穎の背有毛◆E小穂15〜30mm、芒2〜4cmで0〜3本  ;節は無毛   ;小花は個々に脱落【カラスムギ】
 SOKTは一般普通種を示す
           
(明快キー) (長さは明快キー)(明快キー)(難解キー)
(SOKH帰、道、群馬、神奈川、兵庫)          ◆E小穂35〜40mm、芒8cmで2本      ;節の上下に軟毛;小花は全部固まり脱落
            帰化植物の分布は変化があるので突然現れる場合もある                   【オニカラスムギ】
                  ◆C護穎の先は芒状、深2裂
(SOKH帰、神奈川、静岡、三重、兵庫、宮崎)◆D護穎は有毛 ;普通2小花 、 脱落性     ;果頂有毛;小穂18〜30mm;苞穎の先も鋭尖頭
                                     
(明快キー)(曖昧キー)(難解キー)        (ヤヤ明快キー)【ミナトカラスムギ】
(ST、栽培)                          ◆D護穎は無毛;1〜3小花 、宿存する;果頂有毛;小穂約15mm【セイヨウチャヒキ】
    栽培逸出を現す
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参考検索2005『カラスムギ属Avena』 参考文献での検索表をブルー文字で示す
参考検索1973『カラスムギ属Avena』

◆上でキーを示したが、「
明快キー」とした物でも、実際に判断するときは迷う物である。ゆえに少々繁雑に成ってもキーは多いほど検索時には参考になる。

 
◇調べようとする種の小穂を、PCの前に置いて、本検索表サイトをご利用ください。
  小穂を分解する場合は、ポストイットなどの弱粘テープなどに貼り付けるのが有効です。
  総じて、珍しい種や特殊な種である場合の方が少ないので、そのつもりで検索するほうが労少なくすむようです。
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