HPtop イネ科top 属の検索 ineka20
『ササクサ属Lophatherum』[1小花+3〜6頴+短苞]<Y;06/10>
(総多段、枝の片側に小穂;4〜6小花;苞穎不同;護穎5〜多脈、有芒;葉ササ形、アミダ脈、円脚、葉柄有り)
◆A枝に間隔置き小穂並ぶ
(OKT、越後、茨城以西、四九、林下) ◆B小穂円棒状、被針〜狭被針形、背膨らまず◆C葉鞘と葉身無毛【ササクサ*】
(ST、関東、東海)
◆C葉鞘や葉は有毛【ムサシノササクサf】
(Tで、「毛は葉表だけや鞘縁だけのものなどあり、分けられるか検討課題」と記す)
(S) ◆B小穂線形、苞穎有毛品【ケササクサf】
◆A枝に隙間無く小穂並ぶ◇小穂扁平、狭卵形、背膨らむ
(SO、北陸・近畿以西)
◆B葉鞘や葉は有毛【トウササクサ*】
(S、北陸・三河以西) ◆B葉鞘や葉は無毛【ケナシトウササクサf】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
参考検索1973『ササクサ属Lophatherum』
◆A小穂は円棒状、被針〜狭被針形、背は膨らまない◆B葉鞘と葉身は無毛【ササクサ】
◆B同所に毛あり【ムサシノササクサ】
◆A小穂は扁平;狭卵形;脊セキの片方が膨らんでせむし形となる◆B葉鞘と葉は有毛【トウササクサ】
◆B同所は無毛【ケナシトウササクサ】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
参考検索1964『ササクサ属Lophatherum』1964<保p329>
◆小穂は被針形、円柱状で余り扁平でない【ササクサ】
◆小穂は長楕円卵形、扁平、片側が膨らんでヤヤ背虫状である【トウササクサ】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
参考検索1982『ササクサ属Lophatherum』1982<Hp108>
◆小穂は被針形で、扁平ではない;穎果は狭長楕円形【ササクサ】
◆小穂は狭卵形で、扁平となり明らかに背面が膨らむ;穎果は長楕円形【トウササクサ】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
『ダンチク属Arundo』[(2)3小花+長苞]<Y;06/10>
(3小花;基盤長毛;苞穎と小穂同長;苞穎同形、鋭頭、3脈、背丸;護穎多脈合生、2裂間芒、背長毛;葉耳)
◆A大型円錐花序;葉耳は半月形で茎抱き(O、「花無くとも判る」と記す)
◆B稈太く径20〜40mm◇葉巾2〜5cm ;花序30〜70cm;苞穎8〜10mm;基盤に長毛束
(SOKT、千葉以西、海岸砂丘、河岸、乾燥地) ◆C葉鞘は無毛◆D苞穎は無毛 【ダンチク*】
(SK、栽培)
◆葉に白条品【フイリダンチク=セイヨウダンチクcv】
(S、石垣西表) ◆D苞穎は有毛 【ムラサキダンチクv】
(S、沖縄諸島)
◆C若い葉鞘に密毛 【タカサゴチクv】
(S、石垣西表、栽培) ◆B稈細く径 2〜5mm ◇葉巾6〜15mm、粉白;花序10〜30cm;苞穎3〜6mm ;基盤は無〜微毛【ヒナヨシ】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
参考検索1973『ダンチク属Arundo』
◆A稈は細くて径2〜5mm;葉は粉白、巾6〜15mm、花序長さ10〜30cm、苞穎3〜6mm、基盤は無毛か微毛がある【ヒナヨシ】
◆A稈は太くて径2〜4cm、葉巾2〜5cm、花序長さ30〜70cm、苞穎8〜10mm、基盤に長毛を束生する
◆葉鞘は無毛◆苞穎は無毛【ダンチク】
◆苞穎は有毛【ムラサキダンチク】
◆葉鞘は若い時に密毛がある【タカサゴソウ】
――――――――――――――――――――――――――――――――――― この頁top
『ウラハグサ属Hakonechloa』[5〜10小花+短苞]<Y;06/10>
(円錐花序開出;5〜10小花;小柄長毛;苞穎不同;護穎2歯間芒;基盤長毛;舌微小毛列)
◆A円錐花序(花序枝の分岐は明瞭)、花序は散開し下垂する;葉舌は毛の列
;小穂10〜20mm;第1苞穎は3脈;護穎3脈、縁付近に長毛、芒は護穎の先の2歯間から出る
(SOK、神奈川〜和歌山・外帯、山地) ;小花の基部に中〜長毛がある【ウラハグサ*】
(S、栽培) ◆葉に黄条あり品 【キンウラハグサcv】
(S、栽培) ◆葉に白条あり品 【ギンウラハグサcv】
(S、栽培) ◆葉に淡黄条あり品【シラキンウラハグサcv】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
『ヌマガヤ属Moliniopsis』[2〜6小花+短苞]<06/10;追記2010/1>(3〜多小花、無芒;基盤有毛;苞穎不同、残;小穂円筒)
◆A円錐花序(花序枝の分岐は明瞭);葉は基部の方で束生;護穎は(1〜)3脈、芒なし;小花基盤に短毛あり
(SOT、全国、高地〜低山、湿地) ◆B葉鞘は無毛 【ヌマガヤ*】
(S、羽前吾妻山、飯豊山、高山帯湿地) ◆B葉鞘は有毛;丈矮小【コヌマガヤf】
(大井1982は、『ヌマガヤ属Moliniopsis』とし、「欧州産のMolinia属に合一することもある」と記す)
(SOTでは、『ヌマガヤ属Molinia』とする) (S検索で、[Moliniopsis]にヌマガヤ;[Molinia]にヨウシュヌマガヤを配する) (H帰では、ヨウシュヌマガヤを『ヨウシュヌマガヤ属Molinia』としている)
(米倉2009は『ヌマガヤ属Moliniopsis』とし、大場2009は 『ヌマガヤ属Molinia』としている)
(上記をふまえた上で、本検索では一応両属に分けて記する)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
『ヨウシュヌマガヤ属Molinia』(基盤無毛)
(SH帰、1971東京) ◆ヌマガヤに比し、小花基盤に基毛が無い【ヨウシュヌマガヤ】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
参考検索1973『ヌマガヤ属Molinia』
◆A護穎の基部に毛叢(1mm)がある[Moliniopsis]
◆B湿原に生える;大形、鞘部無毛【ヌマガヤ】
◆B高山に生じ矮小、鞘部有毛【コヌマガヤf】
◆A護穎の基に毛叢がない[Molinia]【ヨウシュヌマガヤ】
――――――――――――――――――――――――――――――――――― この頁top
『シロガネヨシ属Cortaderia』[2〜5小花+長苞]<Y;06/10>
◆A密集円錐花序;ススキ似で、依り壮大な雌雄別の大株、白い綿飴状の花序、長芒や長毛目立つ
;護穎の背に絹毛多数、無芒;苞穎膜質透明、長線形、1脈、小穂とほぼ同長かやや短;小花基盤伸び短線形
(ST、栽培) ◆B 【シロガネヨシ=パンパスグラス】
(植栽) ◆B 【ムラサキバンパスグラス】(f?)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
『ヨシ属アシ属Phragmites』[2〜5小花+短苞]<Y;06/10>
(多小花、小穂大、有柄;苞穎不同;護穎無芒無毛;護穎より長い基毛)
◆A地上走出枝あり◇稈の節は有毛
◇花序は傾き25〜35cm、枝の基部近くから小穂つく
◇葉先は下垂傾向;葉鞘口部の耳は出ず ◇葉舌は微毛列 ;葉鞘の上部が赤紫帯ること多い
◇第1苞穎は最下小花の1/2以上(平均2/3);小穂7〜12mm
(SOKT、本州以西、川岸、水辺)
【ツルヨシ】
(ヨシやツルヨシでは、頴の寸法や小穂の寸法などは成長段階で異なり、成長途中ではキーになり難い)
(Tに、「ヨシも地盤の固い所では地上匐枝あり、節も伏毛出ること有り、同定には小穂長さを確認したい」とある)
◆A地上走出枝なし◇稈の節は無毛(時に伏毛)
◆B花序は傾き15〜40cm、枝の基部には小穂つかず;稈節から分枝頻度低い;冬枯れる
◇葉先は下垂傾向;葉鞘口部はヤヤ耳状、長毛◇葉舌1.5mm、縁は毛の列、背有毛;葉鞘の上部は普通緑色
◇第1苞穎は最下小花の1/2以下で短い;小穂12〜17mm;最下小花は10mmで、他の小花と同長か長い
(SOKT、全国、川岸、水辺)
【ヨシ=アシ】
◆B花序は直立し30〜70cm、枝の基部の小穂つかない部分は極長い;稈節から分枝頻度が高い;暖地で冬緑
◇葉は剛質で斜上する、ヨシ依り淡緑でヤヤ艶あり、先は糸状に細く硬い
;葉鞘口部の耳は出ず◇葉舌は微毛列
◇第1苞穎は最下小花の1/2以下で短い;小穂5〜10mm;最下小花は5〜7mm、他の小花より1〜5mm程短い
(SOKT、本州以南、湿地、水辺、減少) 【セイタカヨシ】
(Sに以下あり、「キタヨシ;小穂11〜13o;関東以北」 「ミドリキタヨシf;穂黄緑」 「ハコネヨシ;葉縁平滑;本・中部、稀」)
――――――――――――――――――――――――――――――――――― この頁top
参考検索2003『ヨシ属アシ属Phragmites』
◆A長い地上匍匐茎がある【ツルヨシ】
◆A匍匐茎は普通地下にある
◆B暖冬では、地上部は枯れず、緑色;葉身の基部は耳状に張出さない
;葉舌は高さ0.5mmの毛状となる ;小穂の長さ5〜8mmで 、苞穎の先端は鈍い【セイタカヨシ】
◆B冬に地上部は枯れる ;葉身の基部は少し耳状に張出し、長毛が生える
;葉舌は高さ1.5mmでへりに短毛がある;小穂の長さ12〜17mmで苞穎の先端は鋭くとがる【ヨシ】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
参考検索2001『ヨシ属アシ属Phragmites』
◆A長い地上走出枝がある;第1苞穎は第1小花の護穎の半分以上の長さ(平均2/3)がある【ツルヨシ】
◆A地上に走出枝はなく ;第1苞穎は第1小花の護穎の半分以下の長さ(平均2/5)である
◆B最下の小花は1cm以上;稈の節から殆ど分枝しない;冬に稈は枯れる【ヨシ=アシ】
◆B最下の小花は1cm以内;稈は越年し、節から分枝する【セイコノヨシ】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
参考検索1973『ヨシ属アシ属Phragmites』
◆A地上に長い匍枝を出す;稈節は有毛;葉舌に短毛列生;花序は傾く;小穂8〜12mm、第1苞穎は最下護穎の1/2依り長い
;川原に生える【ツルヨシ】
◆A地上に長匍枝がない;第1苞穎は最下護穎の1/2より短い
◆B葉は剛く先は垂れない;花序は直立し、30〜70cm;小穂は5〜8mm【セイタカヨシ】
◆B葉は斜上し先は垂れる;花序は傾き、15〜40cm;小穂は12〜17mm【ヨシ=アシ】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
参考検索1964『ヨシ属アシ属Phragmites』
◆A護穎の縁に長毛がある;中型の草本でで山地の岩場に生える【ウラハグサ】(『ウラハグサ属』;Y)
◆A護穎には縁毛がない;大型の草本で平地の湿地に生える
◆B地上走出枝がある;第1苞穎は長さ最下の小花の1/2以上ある【ツルヨシ】
◆B地下走出枝がある;第1苞穎は長さ最下の小花の1/2以下である
◆C最下の小花は長さ5〜7mm、他の小花より1〜5mm短い【セイタカヨシ】
◆C最下の小花は長さ10mm、他の小花と同長またはそれより長い【ヨシ=アシ】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
参考検索1982『ヨシ属アシ属Phragmites』
◆A長い地上匍枝(つる)があって、その節には開出毛が生える
;第1苞穎は長さが最下の護穎の半分か、それより少し長く、第2苞穎と共に次第に先が尖り、
上方の葉鞘の上部は普通多少汚紫色を帯びる;小穂は長さ8〜12mm【ツルヨシ】
◆A長い地上匍枝がなく、節に開出毛が生えない;第1苞穎は普通最下の護穎の半分よりも短い
◆B小穂は長さ12〜17mm、花序は長さ15〜40cm【ヨシ】
◆B小穂は長さ10mm以内、花序は長さ30〜70cm【セイタカヨシ】
――――――――――――――――――――――――――――――――――― この頁top
◆『マツバシバ属Aristida』[1小花+短苞]<Y;06/10>(1小花、護穎の先3芒)
◆A芒は捩れ屈曲する
(S、奄美沖縄) ◆B第1苞穎は6〜10mm、3脈;芒太く開出し捩れる ;多年草【オオマツバシバ】
(SH帰、1973盛岡) ◆B第1苞穎は4〜6mm、1脈 ;芒細く、中央が屈曲、5〜8mm;1年草【ヒメマツバシバ】
◆A芒は屈曲しない
(KH帰、神奈川、畑地) ◇第1苞穎は5mm・不同長 ;芒捩れず、10〜15mm ;1年草【ノゲエノコロ=ミツノゲソウ】
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
参考検索1973『マツバシバ属Aristida』
◆第1苞穎6〜10mm、3脈、芒は太くて開出し捩れる;多年草【オオマツバシバ】
◆第1苞穎4〜6mm、1脈;芒は細くて中央が膝曲し5〜8mm;1年草【ヒメマツバシバ】
――――――――――――――――――――――――――――――――――― この頁top
syokubutu kensaku