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《コムギ連の一部の属の区別》<Y;06/10>
◆A花軸の節間は短く、護穎の半長以下;小穂は密続して並ぶ;多くは長芒が有る(芒無短もある)
◆B小穂より短い苞穎がある (柄は判り難い;オオムギそのものは3小穂とも無柄)
◆C各節に3小穂が横並びにつく;(1小穂は1小花、2〜3芒);[1小花+短苞]『オオムギ属Hordeum』
◆C各節に1小穂
◆D小穂は2(3)小花が横に並ぶ、2長芒
◇苞穎は線形で1脈、鋭尖頭、背竜骨あり;護穎は竜骨があり、3脈、2倍長の芒がある
◇頴の脈は頂部先で合一する;[2小花+短苞]『ライムギ属Secale』【ライムギ】(属の検索(6d)を参照)
◆D小穂は2〜5小花
◆E頴の脈は頂部先で合一する;花序は小穂が櫛の歯状に並ぶ;苞穎に竜骨あり、鋭尖頭
;[〜5〜小花+短苞]『コムギダマシ属Agropyron』
◆E頴の脈は平行的で上の縁で合一せず
;苞穎は竜骨なし、鈍頭、多脈;護穎の背は竜骨あり、7脈以上、多くは2倍長芒(無芒もある)
;[3〜9小花+短苞]『コムギ属Triticum』
◆B小穂より短い頴はない◇各節に1小穂;小穂は2〜8小花
(小花?・芒?)◇頴の脈は平行的で上の縁で合一せず;苞穎は竜骨なし、切頭で歯か1〜5芒◇護穎に竜骨無し
;[2〜8小花+長苞]『タルホコムギ属Aegilops(ヤギムギ属)』
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参考検索2003[イチゴツナギ亜科]《コムギ連》(一部を抜粋;Y)
◆A小穂は各節に2つ以上つく(Y?)
◆B小穂は有柄(Y?)、少なくとも側生小穂には柄がある『オオムギ属』
◆B小穂は各節に単生する◆C苞穎は竜骨がある◆D苞穎は鋭尖形で脈は先端で1つに集る『コムギダマシ属』(新称)
◆D苞穎は鈍頭で、2歯となる;外側の脈は先端部でも離れてる『コムギ属』
◆C苞穎の背は丸い『ヤギムギ属』(=タルホコムギ属Y)
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参考検索2001《全属検索》(一部を抜粋;Y)
◆Aすくなくとも一部の小穂には柄がない
◆B各節に3小穂がある『オオムギ属』
◆B各節に1〜2小穂がある
◆C小穂は卵形『コムギ属』
◆C小穂は長だ円形◇苞穎は針形、1脈◇護穎の竜骨は明瞭;小穂は密につき、花序の中軸は外から見えない『ライムギ属』
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参考検索《栽培麦類》
◆A長芒、熟期淡白黄・無艶 ◆B穂断面に穀粒6個 【6条オオムギ】『オオムギ属』
◆B穂扁平・断面に穀粒2個【2条オオムギ】『オオムギ属』
◆A短芒、熟期濃黄褐・艶(コムギ色)◇穂の断面丸4角
『コムギ属』(薄力粉用)
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『コムギ属Triticum』[3〜9小花+短苞]<Y;06/10>
(各節1小穂;2〜5小花、4〜5長芒;護穎背竜骨、側脈否合;苞穎鈍頭、竜骨無し、側脈否合;小穂無毛)
(SKT、栽培) 【コムギ】
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参考検索1973『コムギ属Triticum』
◆A小穂は2小花で、1は長芒有る登実花;他は短穎有る不実花;熟すと穎に包まれたまま果は脱落し、護穎は2裂する【ヒトツブコムギ】
◆A小穂の登実小花は2以上ある;熟しても穎は2裂しない
◆B花穂が熟すと中軸は関節から脱落する◆C小穂は密集して重なりつく;小穂の内側は扁平で縦直【エンマーコムギ】
◆C小穂は疎につく;小穂の内側は内曲して縦溝状となる【スペルトコムギ】
◆B花穂が熟しても中軸の関節は離脱しない
◆C苞穎は膜質又は紙質、長さ3〜3.5cm;広被針形、護穎よりも長い【ポーランドコムギ】
◆C苞穎は厚くて革質、護穎よりも長くない
◆D苞穎に竜骨がない;小穂は無芒又は有芒【コムギ】(日本では本種だけ栽培されるといわれる;Y)
◆D苞穎に鶏冠状の著しい竜骨があって無芒;護穎に長芒がある
◆E花穂の断面は4角形で巾が広い;苞穎は護穎と同長、果硬質、先は長く尖る【マカロニコムギ】
◆E花穂は細くて側扁、苞穎は護穎の2/3長;穎果は短くて厚く先は鈍円形、余り硬くない【リベットコムギ】
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『オオムギ属Hordeum』[1小花+短苞]<Y;06/10>(総1本;密集花序;各節3小穂;1小穂は1小花、2〜3芒)
★帰化;熟すと花序の中軸が折れる
◆A側小穂は不稔◇中央護穎の芒は基部扁平でなく針状
◆B中央小穂の苞穎に縁毛がある ◇葉耳尖る;側穂は短柄あり;側穂の護穎は被針形、無柄、芒は苞穎より長い
(SOKTH帰、本以南)
◆C中央小穂は側穂より大か同大【ムギクサ】
(SH帰、1977福島)
◆C側小穂が中央小穂より長いもの【オオムギクサ】
◆B中央小穂の苞穎は平滑か粗渋で縁毛なし◇葉耳尖らず
◆C(側小穂で;小花ヤヤ無芒、2苞穎は異形で、被針形芒頂と、基部まで芒とがある);葉耳は極小
(SOKH帰、各地、港付近)
【ミナトムギクサ】
◆C(側小穂で;小花は芒頂、苞穎は被針形のものが無い)
◆D(側小穂で;小花は被針形 、2苞穎は基部迄芒と基部扁平芒);1年草;下方葉鞘は無毛か短毛;葉耳は明瞭
(SH帰、静岡、福岡)
【ハマムギクサ】
◆D(側小穂で;小花は被針形 、2苞穎は基部まで芒) ;1年草;基部鞘密長毛;葉耳無し
(SOH帰、宮城、静岡、滋賀、岡山、愛媛、長崎)
【ヒメムギクサ】
◆D(側小穂で;小花鱗片状退化、2苞穎は基部まで芒);小穂3〜10cm;多年草 ;小軸突起あり4mm
(SOKTH帰、道、群馬、千葉、神奈川、岡山、大分)
【ホソノゲムギ】
◆D(側小穂で;小花は被針4mm 、2苞穎は針形) ;小穂2cm未満;多年草 ;葉耳無し
(SH帰、宮城、静岡、兵庫)
【チシマムギクサ】
◆A側小穂不稔
◇中央護穎の芒は基部扁平で巾1mm、1脈◇中央小穂は2列に規則的に並び、護穎の長芒が斜上し矢羽根状
(KTH帰、道、宮城〜岡山、徳島、栽培) ◇側穂護穎は円頭、無芒;葉耳あり【ヤバネムギ=ヤバネオオムギ】
(S)
◆果は内穎と離生する変種【ハダカヤバネムギv】
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★栽培種;熟しても花序の中軸は折れない
◆A3小穂結実◇中央護穎の芒は基部扁平、巾1mm、1脈
◆B小穂登実6列(穂断面に穀粒6個)◆C果は内穎に密に固着
(麦茶等に利用)
【オオムギ=6列オオムギ=6条オオムギ】
◆C果は内穎と遊離 【6列ハダカムギ】
◆B小穂登実4列(中央不実) ◆C果は内穎と密に固着【4列オオムギ】
◆C果は内穎と離生 【4列ハダカムギ】
◆B小穂登実2列◇穂断面に穀粒2個、穂扁平
(農協マークの麦・ビール麦) ◆C果は内穎と密に固着【2条オオムギ=ヤバネオオムギ=2列オオムギ】
◆C果は内穎と離生【ハダカヤバネムギ】
(Sに、「サカムギcv;花穂点頭」あり)
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参考検索2003『オオムギ属Hordeum』
◆A多年草
◆B苞穎や芒は長く3〜10cm;花序は長さ3〜8cm【ホソノゲムギ】
◆B苞穎や芒は短く2cm未満;花序は長さ5〜10cm【チシマムギクサ】
◆A1年草
◆B熟しても花序の中軸は折れない
◆C花序には捻性小穂が4列か6列に並ぶ【オオムギ】
◆C花序には捻性小穂が2列に並ぶ【ヤバネオオムギ】
◆B熟すと花序の中軸が折れる(外花頴・内花頴とは「イネ科の用語」参照)
◆C中央小穂(各節に3個ある小穂の中央の小穂)の苞穎に縁毛がある;側小穂の外花穎の芒は長く、長さ15mm以上;葉耳は尖る
◆D中央小穂は側小穂より大きいか同大;中央小穂の柄はないか0.6mmより短い【ムギクサ】
◆D中央小穂は側小穂より小さい;中央小穂の柄は0.9〜1.8mm【オオムギクサ】
◆C中央小穂の苞穎は平滑か粗渋で、毛は生えない;側小穂の外花穎の芒は短いか(長さ5mm未満)無い;葉耳は尖らない
◆D側小穂の苞穎は異型で、外側は芒状、内側は被針形か翼状;側小穂の外花穎には長さ約1mmの明瞭な柄がある【ミナトムギクサ】
◆D側小穂の苞穎は同型で、基部まで芒状か、ヤヤ基部が扁平になる;側小穂の外花穎は無柄か短柄がある
◆E下方の葉鞘は平滑、または短毛が生える【ハマムギクサ】
◆E下方の葉鞘は0.5mmを超す毛が生える【ヒメムギクサ】
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参考検索2003『オオムギ属』
◆A1〜2年草◆B護穎の芒は基部が扁平になり、1中肋がある◆C中央小穂のみが結実する【ヤバネムギ】
◆C3小穂とも結実する【オオムギ】
◆B護穎の芒は針状【ムギクサ】
◆A多年草【ホソノゲムギ】
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参考検索2001『オオムギ属』
◆A多年草;側生小穂の苞穎はいずれも芒状【ホソノゲムギ】
◆A1〜越年草;側生小穂の苞穎の少なくとも片方は下部が僅かに広まる
◆B3小穂とも結実する【オオムギ】
◆B中央の小穂だけが結実する◆C結実した小穂は節間と共に散り落ちる◆D3小穂とも護穎に芒がある【ムギクサ】
◆D側生小穂の護穎は芒がない【ミナトムギクサ】
◆C結実した小穂は節間と共に散り落ちることはない【ヤバネオオムギ】
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参考検索1973『オオムギ属Hordeum』
◆A一二年草;根茎がない
◆B護穎の芒は基部扁平となって1中肋をもち巾1mm[Crithe]
◆C中央小穂は登実し有芒;両側の小穂は不実で無芒【ヤバネムギ】
◆C小穂は4列又は6列登実;両側小穂に常に登実する
◆D小穂は中央と両側みな登実6列を成す◆E果は内穎に密に固着する【オオムギ】
◆E果は内穎と離生【ロクレツハダカムギ】
◆D小穂は中央のものも不実、両側のもの登実;登実4列◆E果は内穎と密に固着【ヨレツオオムギ】
◆E果は内穎と離生【ヨレツハダカムギ】
◆B護穎の芒は針形[Hordeum]
◆C苞穎は全く針形;護穎長5〜6mm、その芒10mm、葉鞘と葉身は短毛あり;葉耳がない【ヒメムギクサ】
◆C苞穎は下部が少し扁平で少し広がる
◆D苞穎の辺に辺毛がない;側小穂の芒は苞穎より長くない
◆E側小穂の護穎は短柄がある;苞穎長12〜15mm;芒は護穎と同長;葉は無毛、葉耳は極小【ミナトムギクサ】
◆E側小穂の護穎は無柄;中央小穂の芒は護穎の1.5〜2倍長;葉耳は明か【ハマムギクサ】
◆D苞穎に辺毛がある;芒は護穎よりも長い◆E側小穂の護穎12〜14mm;中央小穂の護穎9mm、その芒4cm【オオムギクサ】
◆E小穂は同大、護穎長さ8〜10mm;その芒20〜35mm【ムギクサ】
◆A多年草◆B苞穎は長毛状で3.5〜7.5mm;基まで広くない;正花の護穎5mm;芒長5〜9cm[Critesion]【ホソノゲムギ】
◆B苞穎は針形、護穎の芒も穎身より少し長いのみ[Stenastachys]【チシマムギクサ】
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参考検索1964『オオムギ属Hordeum』
◆A小穂は皆同型で実ができる【オオムギ】
◆A小穂は1節に3個つき中央のものだけ実ができるが、両側のものは退化する
◆B葉身の基部に耳状の付属物がある
◆C稈は高さ60〜100cm、花軸は関節で折れず連続する;芒は皆同高、即ち下部のものは上部のものより長い【ヤバネムギ】
◆C稈は高さ30〜60cm、花軸は関節で折れる;芒は皆同長、即ち下部のものは上部のものより下で終る【ムギクサ】
◆B葉身の基部に耳状付属物がない【ヒメムギクサ】
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参考検索1982『オオムギ属Hordeum』
◆苞穎は長さ12mm位で、縁毛がない;護穎は長さ約5mm位【ヒメムギクサ】
◆苞穎は長さ約2.5mm、一部に開出する縁毛がある;護穎は長さ8〜10mm【ムギクサ】
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『コムギダマシ属Agropyron』[〜5〜小花+短苞]<Y;06/10>
(T に、「新称Agropyron;此処で本属としたものは、苞穎に竜骨があり総状花序がクシの歯状になった狭義の物をいう」と記す)
(T に、「以前使われたAgropyronはElymisの大部分を含む大きな属だった;Leymusでも苞穎に竜骨があるが、通常小穂は対になり花序は櫛の歯状にはならない;カモジグサ類は以前、Agropyton(カモジグサ属)にされていたが、T03ではElymisエゾムギ属に含めたので、Agropyronはなくなった、しかし県内で狭義のAgropyronに含まれる帰化種、ニセコムギダマシが採集されたので、属の代表コムギダマシの和名をとって、コムギダマシ属と称する」と記す)
(T) 【ニセコムギダマシ】
【コムギダマシ】 (クレステッドホイートグラス=牧草ユルフッグ;逸出しているのか未確認)
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『タルホコムギ属(ヤギムギ属)Aegilops』[2〜8小花+長苞]<06/10;10/1属名修正>
(密集花序;各節1小穂、長芒有;苞穎、護穎背丸く竜骨無)
◆A花序は棒状;花軸は節間ごとに上部が太く、左右交互に深く窪む
◇苞穎長楕円〜卵形、上端は切形で歯になるか1〜5個の芒、脈は先まで平行
(OTH帰、宮城、群馬、兵庫、岡山、開港地) ◆B花序先端の小穂で、苞穎の歯が芒状、護穎先の芒と合計3長芒【ヤギムギ】
(S、栽培) (実物未確認)◆B花序先端の小穂で、苞穎に2〜3本の芒あり、合計芒多数【タルホコムギ】
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『アズマガヤ属Hystrix』[1〜2小花+短苞]<Y;06/10>
(総1本;各節に1〜2小穂;小穂無柄;1〜2小花;長1(2)芒;苞穎針状;護穎背丸)
◆A苞穎は針形か退化で、2〜6mm ◇稈の上部と花軸は有毛;下部の葉は多毛
;各節に小穂は2(1)個つく;小穂は小花1〜2小花
(SOKT、全国、山地林)
◆B節に下向毛あり【アズマガヤ】
(S、道・北見)
◆B節は無毛【キタミアズマガヤf】
◆A苞穎は針形か退化で、0〜2〜3(5)mm◇稈や花軸は無毛(肉眼) ;各節に小穂は1個つく;小穂は1小花
(SO、長野、埼玉、三重、長野、山口、四九、深山)
【イワタケソウ】
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参考検索1973『アズマガヤ属Asperella』
◆A稈上部と花軸は有毛;下葉は多毛でその葉鞘に鈎状物がある;小穂は2つづつ着く;小花1又2◆B稈節は有毛【アズマガヤ】
◆B稈節は無毛【キタミアズマガヤ】
◆A稈と花軸は無毛;小穂は1つづつ着く;小花1【イワタケソウ】
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参考検索1964『アズマガヤ属Asperella』
◆小穂は花軸の1節に2個つき、1〜2小花からなる;稈の上部と花軸に短軟毛がある【アズマガヤ】
◆小穂は花軸の1節に1個つき、1小花からなる;稈と花軸は無毛【イワタケソウ】
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