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『ノガリヤス属Calamagrostis』[1小花+長苞]<06/09掲載;2010/2追記>(1小花;基毛は護穎より短い;普通小軸突起あり)
(Calamagrostisは、S・米倉2009はヤマアワ属としたが、他は殆どノガリヤス属を称す)
(ノガリヤス属は以下の様に分けた)
◇T苞穎は線形、芒は小穂より出ない
◇U苞穎は被針〜狭卵形、芒は小穂より抽出する
◇V苞穎は被針〜狭卵形、芒は小穂より出ない
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◇T苞穎は線形、芒は小穂より出ない
★平地〜低山、群生
◆A苞穎は線被針形;小軸突起はない;芒は真っ直ぐで小穂よりでない;(Calamagrostis節)
◆B苞穎は長さが異なる;護穎の先は2裂し間から芒でる;花序は枝直立し円筒状、少し傾き垂れ、紫帯びる
(SOKT、河川敷) ◇護穎は3脈;基毛は小花の倍長で短い苞穎より長い(開くと白毛集団に見える【ホッスガヤ】
◆B苞穎はヤヤ同長;護穎の背から芒でる;花序は花期以外は枝直立し円筒状、枝短く閉圧する
(SOKT、山地草原、河岸)◆C護穎は3脈;基毛は小花の1.5倍長で苞穎より短い
◇花序黄緑色、小穂は密集;葯2mm【ヤマアワ】
◆C護穎3〜5脈;基毛は小花より短く、護穎側も内穎側も、共に苞穎の半長(ノガリヤスは偏る)
(SK、箱根など)(Kに分布打点なし) ◇花序は小穂疎ら ;葯0.6mm程【ヤマアワモドキ(ヤマアワ × ノガリヤス)】
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◇U苞穎は被針〜狭卵形、芒は小穂より抽出する
◆A苞穎は被針〜狭卵形、芒は小穂より抽出する
◆B護穎の先に側脈頂が芒になり出る◇小軸は小穂外に出る
◇芒は背上部から出て屈曲し15〜20mm◇基毛は小花の4/1長◇直芒と曲芒の2本有り
(SO、東北〜福井、内帯、山地、岩場)
【カニツリノガリヤス】
(白井は、「オオヒゲガリヤスを雑種(カニツリノガリヤス × ヒゲノガリヤス)」とし;また、「カニツリノガリヤス→シロウマノガリヤス→オオヒゲガリヤス→ヒゲノガリヤスと、形態変異が連続する」、という)
◆B護穎の先は細く5〜(3)歯になる
◆C密集花序になる;芒は長く屈曲する
◇芒は背下部から出る;第2苞穎の先は短芒◇基毛は偏る(護穎側が短い);小穂5〜10mm
(SO、中部以北、高山、荒原)
【ミヤマノガリヤス】
◆C花序は散開する
◆D稈は太く基部径4mm以上;芒は短く真直ぐ
◇芒は背中部から出る
◇基毛は小花の3/2長◇鞘口の背は密毛
(SO、兵庫以北、山地、内帯) ◆E稈上部と鞘上端以外は無毛◆F1〜2小花、芒は5mm以上【オニノガリヤス】
(S、道、山地草原) ◆F1小花 、芒は3〜5mm【ユウバリノガリヤスf】
(S、岩木山、羽後焼山) ◆E稈、葉鞘、葉、など極粗造 【イワキノガリヤスv】
◆D稈の基部は径1〜2mm;芒は長く屈曲する
◆E芒は背中上部から出て7〜8mm◇基毛は小花の3/2長;小穂4〜5mm ◇葉鞘は節より短い;葉巾2〜4mm
(SO、近畿以西は稀、低〜山地、林地、草原)
【ヒゲノガリヤス】
(S、至仏山) ◆E芒は背中上部から出て5〜6mm◇基毛は小花の3/2長 ◇葉鞘は節より短い【シブツノガリヤスf】
◆E芒は背中下部から出て10〜11◇基毛は小花の半分長;小穂5〜6mm◇葉鞘は節より短い
(SO、本・中部以北、高山)
【オオヒゲガリヤスv】
◆E芒は背下部から出る ◇基毛は小花の半分長;小穂4mm ◇葉鞘は節より長い;葉巾1〜2mm
(SO、森林限界、屋久) (Sは、「ヒゲノガリヤスの痩せ形1形ともいう」、と記す)【ヤクシマノガリヤス】
◆B護穎の先は2浅裂する◇芒は背下部から出て屈曲し長い◇基毛は偏る(護穎側が短い)
◆C花序は小型、7cm以下 ;小穂は少なく10〜25個、5〜6mm;葉は被針形;葉舌1.5mm;護穎は3脈、側脈は縁迄出ず
(SO、九、1200m以上ブナ帯、陰地)
【タシロノガリヤス】
◆C花序は大型、枝は閉圧;小穂は極多い 、3〜3.5mm ;葉は線形 ;葉舌2mm ;護穎は5脈、側脈は縁迄出ず
(SO、大分熊本、山地、草原)
【コバナノガリヤス】
◆C花序枝は多く少し斜開;小穂は多数 、4〜5(6)mm ;葉は線形 ;葉舌2〜5mm;護穎は5脈、側脈は縁に届く
(全国、陽地) ◆D苞穎は同長、第1苞穎は鋭尖頭;花粉無し【ノガリヤス】
(S)
◆葉鞘有毛品【ケノガリヤスf】
(S、九) ◆D苞穎は異長、第1苞穎は尾状鋭尖頭【サイシュウノガリヤスv】
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◇V苞穎は被針〜狭卵形、芒は小穂より出ない
◆A苞穎は全面粗造;根茎は這う;根生葉は無葉身か短葉身、普通の葉は稈上にある
◆B花序は直立、小穂は密集する
◇苞穎の上部に細剛毛、下部に細突起;苞穎は花後は閉じ小花包む;葉淡緑色、巾2〜5mm;葉舌淡白、2〜4mm
◇芒は背ヤヤ中央から出て、先は小花とヤヤ同高◇葉鞘無毛
(SO、道、蔵王、尾瀬、霧ケ峰、蓼科山、高山、北地、高層湿原) 【チシマガリヤス】
◆B花序傾くか点頭、小穂ヤヤ疎ら
◆C苞穎は微細な毛状突起密生;苞穎は花後に閉じず;葉は粉灰緑色、3〜10mm巾;葉舌淡錆色、4〜10
◆D芒は背ヤヤ中部から出て、先は小花よりヤヤ高い
(SO、四以北、高山・亜高山、湿地、陽地草原) ◆E節、葉鞘は無毛 【イワノガリヤス*】
(S、道)
◆E節、稈下部、葉鞘上部など有毛【ケイワノガリヤスf】
(S、道) ◆D芒は背上部から出て、先は小花より低い【アカンイワガリヤスv】
◆C苞穎は点状細(毛)突起 ;苞穎は花後閉じず ;葉粉灰緑、3〜10mm巾
(S、下北、早池峰、八ケ岳、西駒岳、南ア、高地・亜高山) 【コイワガリヤス=アオイワノガリヤスv】
(Sには他に、「ゴヨウザンガリヤス(イワノガリヤス × オノエガリヤス)、五葉山」;「ムラマツノガリヤス(イワノガリヤス × ムツノガリヤス)、羽後森吉山」;「(ヤマアワ
× イワノガリヤス)」;「(イワノガリヤス × チシマノガリヤス)」、などあり)
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◆A苞穎は竜骨以外は無毛平滑、又はルーペで見える細点僅かにあり
◆B葉表の脈太く隆起し目立つ、厚質;全草剛質(キリシマノガリヤス;密集円錐花序;葉巾3〜8(10)mm)
(SO、火山砂礫地、阿蘇、霧島山) ◆C葉の基部はヤヤ広がり耳状;葉舌1〜2mm;枝は平滑【キリシマノガリヤス】
(SO、伊豆七島、火山荒原)
(フォッサマグナ要素;キリシマノガリヤス近縁)【シマノガリヤス*】
(SO、大分黒岳) ◆C葉の基部は耳不明 、葉舌ヤヤ長い;花序の枝はザラ付く【クジュウノガリヤスv】
(Sは、「クジュウノガリヤス=ホソボノガリヤス」とし、「間種(キリシマノガリヤス × ノガリヤス)?」、と記す)
◆B葉表脈は細く少隆起
◆C長い葉は稈基部に集り、稈上葉短い ;根茎は長く這う、外鞘性匍匐枝で殖える
(SO、本・北中部、高山、乾地草原) ◆D花序の枝は平滑【ヒナガリヤス=ヒナノガリヤス】
(SO、早池峰、北岳、浅間山、甲斐白峰、高山) ◆D花序枝粗 【ザラツキヒナガリヤス=ザラツキヒナノガリヤスs】
◆C長い葉は稈上にヤヤ平均し、根生葉は殆ど無し;根茎短く、束生
◆D稈基部は革質で艶のある鱗片に包まれる;葉鞘は無毛
(SO、東北、北地、高山、山地) ◆E稈基部はヤヤ膨れる;護穎は3脈、無芒【ムツノガリヤス】
◆E稈基部は細く膨れず;護穎は5脈、芒は背基部からでる
(SO、道、本・中北部、四、深山、高山、荒原)
【タカネノガリヤス】
◆D稈基部に硬質鱗片は無し(膜質で脈のみ残る);通常葉鞘上端に短毛叢ある
◆E葉鞘口部は耳状に広がり、背面短毛あり;基毛は護穎より少し短い;葉は線形◇花序の小穂多数
(SOKT、全国、山地、丘陵地) ◆F小穂3〜6mm、苞穎は漸尖頭◆G芒は護穎よりヤヤ長い【ヒメノガリヤス*】
(S) ◆G芒は護穎より著しく短い【ヒメムツノガリヤスf】
(S、甲斐) ◆F小穂2.5mm、苞穎は鈍頭で護穎と同長【コゴメノガリヤスv】
◆E葉鞘口部は耳状でない、多少短毛あり;基毛は護穎の半長;葉は被針形◇花序の小穂は少数(20個内外)
(SO、四・石槌山、陰地岩上) (Sは、「(イワノガリヤス × ヒメノガリヤス)」と記す) ;芒小花より短い【シコクノガリヤス】
(Sに、「ヒメノガリヤスの変種コイズミノガリヤス=エゾムツノガリヤス、道、羽後羽前、山地」、あり)
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参考検索2003『ノガリヤス属Calamagrostis』
◆A苞穎は線状被針形;護穎は3脈;基盤の毛は護穎の1/2以上、時に護穎より長くなる
◆B花序は直立し黄緑色;苞穎は同長;護穎の芒は背生【ヤマアワ】
◆B花序は垂れ紫帯びる;第1苞穎の方が長い;護穎の芒は頂生【ホッスガヤ】
◆A苞穎は被針〜狭卵形;護穎は5脈;基盤の毛は護穎を越すことはない
◆B芒は小穂の外に出ない【ヒメノガリヤス】
◆B芒は小穂の外に出て膝折れする【ノガリヤス】
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参考検索2001『ノガリヤス属Calamagrostis』
◆A苞穎は被針形;小花の基毛は小花より短い◆B芒は小穂外に出る【ノガリヤス】
◆B芒は小穂外に出ない【ヒメノガリヤス】
◆A苞穎はほぼ線形;小花の基毛は小花より長いかほぼ同長
◆B苞穎はかなり不同長;花序は少し傾く【ホッスガヤ】
◆B苞穎は同長にヤヤ近い;花序は直立◆C花序は密;小花の基毛は小花よりかなり長い;葯は2mm【ヤマアワ】
◆C花序は疎;小花の基毛は小花より短い;葯は0.6mm前後【ヤマアワモドキ】
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参考検索1993『ノガリヤス属Calamagrostis』
◆A苞穎は目だって細くほとんど線形;護穎は3脈;基盤に生える毛(基毛)は苞穎より短いが、護穎よりはるかに長く;小軸突起はない;平地から低山地の産で、しばしば大群落を作る(Calamagrostis節)
◆B円錐花序は直立;苞穎は同長で;基毛は長さが護穎の1.5倍ほど【ヤマアワ】(山地草原や河岸)
◆B円錐花序は先が垂れる;苞穎は目だって不同長;基毛は護穎の長さの2倍以上にもなり、小穂が開くと花穂全体が純白色の毛の集団に見える【ホッスガヤ】
◆A苞穎は被針形または狭被針形;護穎はふつう5(ときに3)脈、苞穎とほとんど同長;基毛は護穎より短い;普通は小軸突起がある(Deyeuxia節)
◆B芒は小穂外につき出さず、直立またはほぼ直立、ときにない
◆C苞穎は全面に著しい小突起があってざらつき、または微細な毛が散らばる
◆D苞穎は花後も開いたままである;葉舌は淡い錆色;葉は平らで両面ともひどくざらつき、粉灰緑色【イワノガリヤス】
◆D苞穎は花後に閉じて小花を包む;葉舌は淡色;葉の下面は少しざらつき、上面は少し内側に巻いて、淡緑色【チシマガリヤス】
◆C苞穎は竜骨部以外は平滑、又はルーペで細点が僅かに見える
◆D葉は厚く、脈は太く、上面に目だって隆起する【キリシマノガリヤス】
◆D葉は上の様に厚くはなく、脈は細くて少し隆起する
◆E葉身のある葉はヤヤ平均して稈上につく;根生葉は殆どない
◆F稈の基部は光沢のある革質の鱗片葉に包まれる
◆G稈の基部はヤヤ膨れる;護穎は芒がない【ムツノガリヤス】
◆G稈の基部は膨れない;芒は護穎の背面基部近くから出る【タカネノガリヤス】
◆F稈の基部には鱗片がないか、または鱗片は膜質で早く腐り、脈の部分だけが残る
◆G円錐花序は少数(多くは20個内外)の小穂からなり;葉は狭被針形【シコクノガリヤス】
◆G円錐花序は多くの小穂からなり;葉は線形で内側に巻く【ヒメノガリヤス】
◆E葉身のある葉は稈の基部に集り、根生葉とともに束生する;外鞘性の匍匐枝を伸ばしてふえる【ヒナガリヤス】
◆B芒は小穂外につき出し、捩れて曲る;すべて高山〜深山生
◆C護穎の先は細い5(時に3)歯にわかれ、歯の中に側脈が入りこむ
◆D小軸突起はすこぶる長く、小穂外まで伸出し;小穂には直立したものと曲がったものと2本の芒があるようにみえる【カニツリノガリヤス】
◆D小軸突起が小穂の外まで伸び出すことはない
◆E小穂はすこぶる密集して、花期以外は隙間がなく、円筒状の密集円錐花序にみえる【ミヤマノガリヤス】
◆E小穂は散開し、円筒状にならない
◆F稈は高さ50〜200cm、基部の太さは径4mm以上にもなる大型の種類【オニノガリヤス】
◆F稈は基部の太さ1〜2mm◆G芒は護穎の上半部よりでる【ヒゲノガリヤス】
◆G芒は護穎の下半〜基部近くより出る【オオヒゲガリヤス】
【ヤクシマノガリヤス】
◆C護穎の先は浅く2裂
◆D円錐花序は僅か10〜25個ほどの小穂からなる;小型の草本で葉は被針形;護穎は3脈で、側脈は短く頂に届かない【タシロノガリヤス】
◆D円錐花序は多数の小穂からなり、小穂はやや疎らにまたは密につく;ヤヤ大型の草本で;葉は線形;護穎は5脈ときに3脈で、少なくも1対の側脈は頂に届く
◆E小穂は長さ4〜6.5mm、疎らにまたはやや密につき;普通花粉を作らない【ノガリヤス】
◆E小穂は多くは長さ4mm未満;すこぶる密につき;よく花粉を作る【コバナノガリヤス】
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参考検索1973『ヤマアワ属Calamagrostis』(ノガリヤス属;Y)
◆A苞穎は線状被針形、護穎は苞穎の1/2〜1/3長;常に3脈;基毛は小花よりも著しく長くない;小軸突起0(Calamagrostis)
◆B花序は直立し密花;枝は短くて閉圧;苞穎は同長、無光沢;護穎の芒は背生【ヤマアワ】
◆B円錐花序は点頭し粗花;苞穎は不同長;護穎の芒は頂生【ホッスガヤ】
◆A苞穎は被針〜狭卵形;護穎は通常5脈(ムツノガリは3脈)又は不明5脈;小軸突起は明か(Deyeuxia)
◆B芒は花外へ出ない;芒直;基毛は護穎より少し短い
◆C苞穎は花後も開いている;葉は剛質、白緑色、両辺は粗造、巾4〜10mm
◆D苞穎に細毛がある
◆E護穎の芒は背の中央につきその先端と同高◆F稈の節と鞘は無毛【イワノガリヤス】
◆F稈の節の下部分と鞘の上部に毛あり【ケイワノガリヤス】
◆E護穎の芒は背の中央より上につき先端より少し短い【アカンイワガリヤス】
◆D苞穎に小点散布し毛はない【コイワガリヤス】
◆C苞穎は花後に閉じて小花を包む
◆D苞穎は全面粗造;葉緑色で剛く表面ザラ付く;花序は直生、小穂3〜4mm;護穎の芒は背の中央につきて同高【チシマガリヤス】
◆D苞穎は脈以外の部分は無毛
◆E葉の表面の脈は太く隆起;全草剛質で全高20〜60cm
◆F葉脚の両側は耳状、葉舌1〜2mm【キリシマノガリヤス】
◆F葉脚の両側の耳状物は不明、葉舌はヤヤ長い【クジュウノガリヤス】
◆E葉の表面の脈は細くて余り隆起しない
◆F葉身のついた葉は稈の基脚に集りつく◆G花序枝は平滑【ヒナノガリヤス=ヒナガリヤス】
◆G花序枝は粗造【ザラツキヒナノガリヤス=ザラツキヒナガリヤス】
◆F葉身のついた葉は稈に平均に列びつく;根葉は著しくない
◆G稈脚の鱗片は硬質;葉鞘は無毛◆H稈脚はヤヤ膨らみ、護穎は無芒【ムツノガリヤス】
◆H稈脚は膨らまない;護穎の背の中央より下に芒がつく【タカネノガリヤス】
◆G稈脚に硬質の鱗片がない;通常鞘部上端に短毛叢がある
◆H葉は扁平、巾4〜10mm、基毛は護穎の半長【タシロノガリヤス】
◆H葉は扁平又は内巻し、巾3〜8mm、表面粉白;基毛は護穎より少し短いだけ
◆I小穂長さ3〜6mm、苞穎は漸次尖る◆J芒は護穎よりヤヤ長い【ヒメノガリヤス】
◆J芒は護穎より著しく短い【ヒメムツノガリヤス】
◆I小穂長さ2.5mm、苞穎は鈍頭で護穎と同長【コゴメノガリヤス】
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◆B芒は著しく花外へ抽出し、膝曲し捩れる;基毛は通常護穎より甚だ短い
◆C芒は護穎の背基部近く付く;基毛は不同長、側面の毛は短く、背面の毛は護穎の1/5〜1/2長
◆D葉は狭被針形、軟弱、全く扁平、巾4〜10mm、小穂の長さ5〜6mm、芒は僅か超出【タシロノガリヤス】
◆D葉は長線形、辺はシハ゛シハ゛内曲する
◆E高山に生じ、全高10〜40cm、花序は密生し枝は短い;小穂長さ5〜10mm【ミヤマノガリヤス】
◆E非高山生;全高60〜150cm、花序疎、枝は長い;小穂3〜5(6)mm
◆F小穂長さ3〜3.5mm;花序は大きく、枝は閉圧し、著しく多数の小穂あり【コバナノガリヤス】
◆F小穂長さ4〜5(6)mm;花序の枝は多少斜開◆G苞穎2片は同長;第1苞穎は鋭尖頭【ノガリヤス】
◆G苞穎2片は不同長;第1苞穎は尾状鋭尖頭【サイシュウノガリヤス】
◆C護穎の芒は背面1/3につく;基毛は側面の毛と背面の毛と大差がない;護穎の1/4〜3/4長
◆D護穎の先に側脈頂が芒出し、背の芒は護穎の先下につき15〜20mm【カニツリノガリヤス】
◆D護穎の先は全辺又は微歯、背の芒は護穎の中央付近につき5〜15mm
◆E全高80〜200cm;稈は太く、5〜7節、葉巾4〜12mm、小穂4〜6mm
◆F稈の上部と葉鞘の上端の外は無毛◆G小穂は1〜2小花、芒5mm以上【オニノガリヤス】
◆G小穂は1小花、芒3〜5mm【ユウバリノガリヤス】
◆F稈、葉鞘、葉は著しく粗造【イワキノガリヤス】
◆E全高20〜80cm;稈は細く、1〜3節、葉鞘は無毛
◆F葉鞘は節間より長い;護穎の芒は中央下につく;基毛は護穎の1/3〜2/3長【ヤクシマノガリヤス】
◆F葉鞘は節間より短い;護穎の芒は中央につく;基毛は護穎の2/3〜3/4長
◆G小穂長さ4〜5mm、芒長7〜8mm【ヒゲノガリヤス】
◆G芒は長さ5〜6mm【シブツノガリヤス】
◆G小穂長さ5〜6mm、芒長10〜11mm【オオヒゲガリヤス】
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参考検索1964『ノガリヤス属Calamagrostis』
◆A小花の基部の毛そう(基毛)は小花より長く、苞穎より少し短いため花序は綿毛が著しい;苞穎は巾狭くヤヤ線形である
◆B花序は上部傾く;苞穎は不同長【ホッスガヤ】
◆B花序は直立、苞穎は同長【ヤマアワ】
◆A小花の基部の毛そうは小花より短くまたは同長、従って苞穎より著しく短い;苞穎は被針形または長楕円状卵形
◆B芒は苞穎より長い
◆C護穎の側脈4本は頴の先から突出して短い芒状となる【カニツリノガリヤス】
◆C護穎の側脈は頴から突出しない
◆D花序は円錐状、枝は分明
◆E葉の巾は2〜4mm;芒は小穂の2倍以上に達する【ヒゲノガリヤサス】
◆E葉の巾は5〜12mm;芒は小穂の2倍以下である
◆F芒は護穎の基部から1/3位の所に付着する;稈は6〜7節【オニノガリヤス】
◆F芒は護穎の殆ど基部に付着する;稈は4〜5節◆G葉は柔軟、稈は高さ20〜50cm【タシロノガリヤス】
◆G葉は硬く、稈は高さ50〜120cm【ノガリヤス】
◆D花序は詰まって殆ど柱状となり、枝は極めて短く明らかでない;高山生【ミヤマノガリヤス】
◆B芒は苞穎より短い
◆C地下走出枝があるか、または稈の基部は長く横に這う
◆D根生葉は無葉身または短い葉身がある;普通の葉は稈上生
◆E花序は傾きまたは点頭しヤヤ疎ら、苞穎は開花後も閉じない【イワノガリヤス】
◆E花序は直立、密、苞穎は閉花後閉じて小花を包む【チシマガリヤス】
◆D根生葉は長い葉身を具え、稈上生の葉は根葉より短い◆E葉は巾1〜2mm、花序は疎ら【ヒナガリヤス】
◆E葉は巾3〜8mm、花序は密【キリシマノガリヤス】
◆C走出枝がなく叢生する
◆D小花に芒がない【ムツノガリヤス】
◆D小花に芒がある◆E稈の基部に革質で光沢のある鱗葉がある;小花の毛そうは護穎の2/3以下【タカネノガリヤス】
◆E稈の基部に上記のような鱗葉がない;小花の毛そうは護穎より少し短い【ヒメノガリヤス】
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参考検索1982『ノガリヤス属Calamagrostis』
◆A苞穎はヤヤ線形;護穎は薄膜質、3脈あり、長さは苞穎の半分位;基盤の毛束は護穎よりも長い【ヤマアワ】
◆A苞穎は被針形、護穎よりも少し長いか、または同長;護穎は5脈(稀に3脈)がある;基盤には護穎よりも短いか、または同長の毛束がある
◆B護穎の芒は小穂の外に出ない
◆C苞穎は全体に小突起があってザラ付く;葉は灰緑色;葉舌は淡いサヒ゛色で、外面に細点があり、長さ4〜10mm【イワノガリヤス】
◆C苞穎は平滑または竜骨部のみザラ付く;葉は緑色;葉舌は淡色で、外面は平滑、長さ1〜5mm
◆D茎の基部にある数個の鱗片葉は硬く、光沢がある;葉鞘は無毛
◆D茎の基部は鱗片葉が重なって、ヤヤ膨れる;護穎は3脈があって、芒はない【ムツノガリヤス】
◆E茎の基部は殆ど膨れない;護穎は背面に短い芒がある【タカネノガリヤス】
◆E茎の基部の鱗片葉は1〜2個、膜質で、容易に腐って落ちる;葉鞘の上端に多くは短毛の環がある【ヒメノガリヤス】
◆B護穎の芒は小穂の外に突き出し、膝折れする
◆C芒は護穎の背面中央部または少し下部につく【ヒゲノガリヤス】
◆C芒は護穎の基部の直上につく【ノガリヤス】
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