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イグサ属概要 ( イグサ亜属 クサイ亜属 タカネイ亜属 コウガイゼキショウ亜属 )
『イグサ属Juncus』の〔イグサ亜属〕<08/1/27;11/7/13更新>
◆A根茎は長く這い、茎は疎生する ◇雄しべ6個;果は赤褐〜黒褐色
(GSH、道、海岸) ◆B茎は円く捻れない;葯は花糸と同長;果は倒卵状長楕円形、鈍頭凸端、5〜7mm【ハマイ】
◆B茎は少し扁平で、数回捻れる;葯は花糸の3倍長;果は長卵形、鋭頭、4〜5mm
◆C花はやや密生、小柄はごく短い;小柄につく花基部の苞(小苞)は硬質;果の先は急凸尖形、花被より少し長い
(GSHKT、全国、海岸) 【イヌイ*】
(S、九、山麓) ◆C花は疎生、小柄は明か;小柄につく花基部の苞(小苞)は薄質;果の先は漸尖形、花被と同長【ツクシイヌイv】
◆A根茎は短く這い、接近して生育
◆B雄しべ6個;果は緑渇〜濃褐〜黒褐色;高地生
◆C高さ15〜40cm;雄しべは花被よりやや短い、葯は2〜3mm、花糸は極短い;花と果長さは5〜7mm;果は花被より長い
(GSH、中部以北、高山)
◇種子の両端に尾状物あり【ミヤマイ】
◆C高さ30〜90cm;雄しべは花被の約1/2;葯は花糸の1/2〜1/3;花と果長さは3〜5mm;果は花被と同長
(GSH、中部以北、亜高山高山)
◇種子に尾状物がない【エゾホソイ】
◆B雄しべ通常3個;果は緑褐〜艶ある褐色(熟期により色は変化)
◆C茎は太く径6mm以上、植物体は巨大◇種子の両端に白い尾状物が目立つ
◇生時は茎はやや艶があり緑色◇縦脈は極多数あり断面円形、髄は隙間がありハシゴ状
◇花序枝は極短い枝が多く、著しく下曲する枝はない、小花は極密につく
(東京都清瀬市) ◇種子は0.5〜0.6mm、短辺方向に走る短線状凹凸紋が、長辺方向に規則的に並び目立つ【仮称キヨセイ】
◆C茎は細く径5mm以下◇種子の両端の尾状物は目立たない◇
◆D生時は茎に艶がなく粉白青緑色◇縦脈は太く数は少ないため脈間が広く溝となり断面歯車形、髄は充填し中実
(GSHKT、本〜九) ◇花序枝は弧状に外曲する長い枝がある、小花はやや疎らにつく◇種子は0.45〜0.5mm、楕円形【ホソイ】
◆D生時は茎に艶がなく青緑色◇縦脈は多数あり断面円形、髄は隙間がありハシゴ状
(KT、帰化) ◇花序枝は斜上直立し著しく長い枝がある、小花は密につく◇種子は約0.3mm、長楕円形【コゴメイ】
◆D生時は茎はやや艶があり緑色◇縦脈は極多数あり断面円形、髄は充填し中実
◇花序枝はやや短く、著しく下曲する枝がある、小花はやや密につく
◇種子は0.5〜0.6mm、長楕円形、長い方向に隆起条が目立つ;(雄しべ稀に6個)【イ=イグサ(広義)】
(基本種セイヨウイグサJuncus effusus L.は奈良大阪に帰化の記録があるという)(GSにも学名あり)
(SH、道、本) ◆E花は球状に密集【タマイf】
(GSH、畳用栽培) ◆E花は疎生◆F花序は少数花、茎は細く長さ1m以上;疊用栽培【コヒゲcv】
(SHT、道、本、四) ◆F花序は多数花◆G高さ25cm以下、茎径1/2mm【ヒメイf】(Gは、中間形があり区別できないとする)
(GSHKT、全国)
◆G高さ25〜60cm、茎径1〜2mm【イ=イグサv】
(S、道、本) ◆G高さ70〜100cm、茎径3〜5mm【タカイf】
(SH、栽培)
◆G高さ小形、茎はらせん状に巻く【ラセンイcv】
(Sに、オキナワイ f あり)(オオタチイ愛知に帰化との情報あり)(コゴメイにも株中にらせん状の茎が混ざることがある;Y)
(果の長さと花被の長さの比は、時期にもよって変異があり、余り重視しない方が紛れない)
(種子は完熟に至るまでの段階では色形に変化があり、種によっては連続性に欠ける場合もあり、種子は自然落下する時期のもので研究する必要がある)
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参考検索2003『イグサ属Juncus』〔イグサ亜属〕(該当部を抜粋)
◆A根茎の節間は長い;茎は扁平で捩れる【イヌイ】
◆A根茎の節間は短い;茎は円筒形捩れることはない
◆B茎内部は髄の発達が不完全でハシゴ状の隙間がある【コゴメイ】
◆B茎内部は髄がスポンジ状に充満している
◆C生品では茎は緑色、光沢があり、縦溝は不明瞭;花序枝は短く密;刮ハは3稜状卵形、2〜2.5mm【イ】
◆C生品で茎は白粉緑色、光沢はなく、縦溝は明瞭;花序枝は長短混在してまばら;刮ハは卵形、3mm前後【ホソイ】
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参考検索2001『イグサ属Juncus』〔イグサ亜属〕(該当部を抜粋)
◆A根茎は長く匍匐し、節間は長い;茎は扁平で数回捩れる【イヌイ】
◆A根茎は短く匍匐し、節間は極めて短い;茎は円筒状でほぼ直立
◆B茎内部の髄は未発達で梯子状に隙間がある【コゴメイ】
◆B茎内部の髄は中実
◆C葉耳は殆ど発達しない;刮ハの長さは花被片とほぼ同長かやや長く2〜2.5mm、3稜状の卵形で、鈍頭または微凸頭【イ】
◆C葉耳は発達して半透明の薄膜になる;刮ハの長さは花被片よりも明らかに長く3mm前後、卵形で鈍頭【ホソイ】
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参考検索1982『イグサ属Juncus』〔イグサ亜属〕(該当部を抜粋)
◆C種子はおがくず状;花序は少数花からなり;最下苞は花序と同長またはやや長い【ミヤマイ】
◆C種子はおがくず状でない;花序は多数花からなり;最下苞は花序よりいちじるしく長い
◆D刮ハは3室;雄蕊は3個(まれに6個)【イグサ】
◆D刮ハは3隔室◆E刮ハは緑渇色で;雄蕊は3個【ホソイ】
◆E刮ハは緑渇色または赤渇色か黒渇色で;雄蕊は6個
◆F根茎は細く、節間は短い;刮ハは緑渇色または渇色;葯は花糸の1/2〜1/3【エゾホソイ】
◆F根茎は太く、節間は長い;刮ハは赤渇色または黒渇色;葯は花糸と同長か、より長い
◆G茎はねじれる;刮ハは長卵形で、鋭頭、長さ4〜5mm;葯は花糸よりいちじるしく長い【イヌイ】
◆G茎はねじれない;刮ハは倒卵状長楕円形で、鈍頭、凸端、6〜7mm;葯は花糸と同長【ハマイ】
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参考検索1973『イ属Juncus』〔イ亜属〕(亜属部分を抜粋)
◆C花序は2〜6花つく;果は濃褐色又は黒褐色;根茎は短くはい、茎は接してつく;雄芯6;高湿地
◆D高さ15〜40cm;茎頂の伸長部(包葉)は2〜4cm;花と果長さ5〜7mm、果は花被より長い;花糸はごく短い;種子の両端に尾状物あり【ミヤマイ】
◆D高さ30〜90cmm;茎頂の伸長部1〜3cm;花と果長さ3〜5mm;花糸は葯より長い;果は花被と同長;種子は無付属物【エゾホンイ】
◆C花序は多花;茎頂の伸長部は長い;種子は無尾
◆D根茎長くはい、茎を疎生する;果は赤褐〜黒褐色;葯は花糸と同長又は長い;雄芯6;海岸の水湿地
◆E茎は少し扁平、捻れる;果は長卵形、鋭頭、4〜5mm;葯は花糸の3倍長
◆F花はやや密生、小柄はごく短い;小包は硬質;果の先は急凸尖形、花被より少し長い【イヌイ】
◆F花は疎生、小柄は明か;小包は薄質;果の先は漸尖形、花被と同長【ツクシイヌイ】
◆E茎は円棒形、捻れない;果は倒卵状長楕円形、鈍頭、6〜7mm;葯は花糸と同長【ハマイ】
◆D根茎は短くはい、茎は接して列びつく;果は緑褐色又は光沢ある褐色;雄芯は通常3本、花被より多少短い;葯は花糸より短い
◆E茎は明かに細縦溝が多い;花と果の長さ約3mm;花被片は卵状皮針形;果は卵状球形で鈍頭;3隔室【ホンイ】
◆E茎は円棒状、上部を除き縦溝は不明;花と果の長さ約2mm;花被片は皮針形;果は三稜の卵形〜楕円形、鈍頭、完全3室【イ(広義)】
◆F花は疎生◆G花序は少数花、茎は細く長さ1m以上【コヒゲ】
◆G花序は多花◆H桿高25cm以下、径1/2mm【ヒメイ】
◆H桿高25〜60cm、径1〜2mm【イ】
◆H稈高70〜100cm、径3〜5mm【タカイ】
◆H稈は小形、らせん状に回曲【ラセンイ】
◆F花は密集Lて球状に団集【タマイ】
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参考検索1964『イグサ属Juncus』〔イグサ亜属〕(該当部分を抜粋)
◆3;花は2〜5個、暗茶褐色;最下の苞は花序と同長またはわずかに長い【ミヤマイ】
◆3;花序には多数の花がつき、最下の苞は花序よりはるかに長い
◆4;果実は3室に分かれ、緑褐色;雄ずいは3個またはまれに6個【イ】
◆4;果実は1室で3隔膜がある
◆5;雄ずいは3個;果実は緑褐色【ホソイ】
◆5;雄ずいは6個;果実は褐色〜黒褐色
◆6;地下茎は細く、節間は短い;果実は褐色;葯は花糸の1/2〜1/3【エゾホソイ】
◆6;地下茎は太く、節間は長い;果実は茶褐色〜黒褐色;葯は花糸より長い
◆7;果実は長卵形で長さ約4mm;葯は長さ花糸の3倍;茎はやや扁平でねじれる【イヌイ】
◆7;果実は倒卵状長だ円形で長さ5〜6mm;葯は花糸と同長;茎は円くねじれない【ハマイ】
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『イグサ属Juncus』〔クサイ亜属〕<08/1/28-2010/619更新>
◆A1頭花は2〜12花からなる;花被の中心部に褐縞が入り、周辺部は広く膜質
(T、愛知、三重、宮崎、帰化) 【ニセコウガイゼキショウ=タカナベイ=マツカサコウガイゼキショウ】
◆A枝先に花は単生する
◆B花序は草丈に比し大きく、花茎と同長以上;葉耳は不明;果は3室に分かれる;1年草
(GSHKT、全国、砂地、在来・帰化)
【ヒメコウガイゼキショウ】
(ヒメコウガイゼキショウの在来種は地域により絶滅危惧種とされる場合もあり、また帰化によるものもあるとされる)
(本種は本来雄しべ6本であるが、筆者は東京都葛飾区の個体群を2009年に調査したところ、雄しべ3本の個体群であった。この場所のものは環境から判断して筆者は帰化と考えている)
◆B花序は花茎より短い;葉耳がある;果は1室で3隔膜がある;多年草
◆C花被片は鈍頭、長楕円形〜卵状被針形;果は花被より長い;雄しべは花被片の約2/3;葯は花糸とやや同長
(GSHKT、全国)
【ドロイ=ミズイ】
◆C花被片は鋭頭、被針形;果は花被より短いか同長
◆D葉耳は発達し薄膜質
◆E葉耳は長楕円形、1〜3.5mm;花被は果と同長か長い;果は倒卵3稜形、凸頂、花被と同長か短い
(GSHKT、全国) ◆F花序はやや密生;雄しべは花被片の1/2;葯は花糸の1/2【クサイ】
(S、摂津、帰化) ◆F花序は著しく疎生【オオタチクサイ】
◆E葉耳は広楕円形又は卵形;花被は果より著しく長い;果は球卵形、鈍頭〜円頂、花被より著しく短い
(S、摂津、千葉、帰化) (Tに、「クサイとの明確な区別難しく再検討必要」) 【タチクサイ】
◆D葉耳は余り発達せず、0.5〜1mm、軟骨質〜紙質
(GKTH帰、本九、帰化) ◆E葉耳は発達せず、あっても軟骨質;花被は果より長く、開出する;葯は花糸の1/2【アメリカクサイ】
(T、一時帰化) ◆E葉耳は紙質 ;花被は果とほぼ同長で果に圧着する傾向【トミサトクサイ】
(H帰に、「オオタチクサイやナギナタクサイ J.tenuis var.williamsii Fernard(大村敏郎1957)の帰化報告があるが、クサイとの区別は困難と考える」)
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参考検索2003『イグサ属Juncus』〔クサイ亜属〕(該当部分を抜粋)
◆A花は頭状集散花序となる【マツカサコウガイゼキショウ】
◆A花は集散花序に単生する
◆B1年草;花序は花茎と同長かやや長い;最下の苞は花序より短い;葉耳は不明【ヒメコウガイゼキショウ】
◆B多年草;花序は花茎より短い;最下の苞は花序より長い;葉耳をもつ
◆C花被片は卵形で鈍頭、刮ハより短い【ドロイ】
◆C花被片は被針形で鋭頭、刮ハより長いか又は同長
◆D葉耳は長く1〜3.5mm、薄膜質【クサイ】
◆D葉耳は0.5〜1mm、軟骨質、又は紙質
◆E葉耳は軟骨質;花被片は刮ハより長く、開出する【アメリカクサイ】
◆E葉耳は紙質;花被片は刮ハとほぼ同長で果実に圧着する【トミサトクサイ】
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参考検索2001『イグサ属Juncus』〔クサイ亜属〕(該当部分を抜粋)
◆A1年草;花穂は花茎と同長か、または長い【ヒメコウガイゼキショウ】
◆A多年草;花穂は花茎よりも短い
◆B花被片は長楕円形、または卵状被針形で、鈍頭【ドロイ】
◆B花被片は被針形で、鋭頭
◆C葉耳は発達して、薄膜状【クサイ】
◆C葉耳は発達せず、軟骨状【アメリカクサイ】
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参考検索1982『イグサ属Juncus』〔クサイ亜属〕(該当部分を抜粋)
◆A1年草で;刮ハは3室【ヒメコウガイゼキショウ】
◆A多年草で;刮ハは3隔室(不完全な3室)
◆B花被片は卵形で鈍頭、刮ハより短い;雄蕊は花被片の約2/3;葯は花糸とやや同長【ドロイ】
◆B花被片は被針形で鋭頭;刮ハと同長またはやや長い;雄蕊は花被片の1/2;葯は花糸の1/2【クサイ】
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参考検索1973『イ属Juncus』〔クサイ亜属〕(亜属部分を抜粋)
◆C一年草;稈は叢生する;花序は犬形、ごく疎花で本茎と同長又はより長い;果は3室【ヒメコウガイゼキショウ】
◆C多年草;花序は本茎より短い;果は1室、3隔膜あり
◆D花被片は卵形、鈍頭、果より短い;葯は花糸とやや同長;葉耳は小形;水湿地【ミズイ】
◆D花被片は皮針形、鋭尖頭、果より長い;帰化
◆E葉耳は長楕円形;果は倒卵三稜形、凸頂、内花被と同長又は短い
◆F花序はやや密生【クサイ】
◆F花序は著しく疎生【オオタチクサイ】
◆E葉耳は広楕円形又は卵形;果は球卵形、鈍又円頂、内花被より著しく短い【タチクサイ】
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参考検索1964『イグサ属Juncus』〔クサイ亜属〕(該当部分を抜粋)
◆3;1年草;果実は3室に分かれる【ヒメコウガイゼキショウ】
◆3;多年草;果実は1室で3隔膜がある
◆4;花被片は鈍頭で果実より短い;葯は花糸とほぼ同長【ドロイ】
◆4;花被片は鋭尖頭で果実より長い;葯は長さ花糸の約1/2
◆5;葉耳は薄い乾膜質で大きい【クサイ】
◆5;葉耳は軟骨質で小さい【アメリカクサイ】
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『イグサ属Juncus』の〔タカネイ亜属〕<08/1/28;Y>
◆A丈20〜40cm;匐枝が有る;花序下の最下の苞は頭花より長い;雄しべは花被よりやや短いか、同長;葉耳を欠く
(GSH、道大雪) ◇花被片は被針形、濃赤褐色;果は花被の倍長6〜9mm;種子3〜4mm【クロコウガイゼキショウ】
◆A丈15cm以下;匐枝はない;花序下の最下の苞は花序より短い;雄しべは花被より長いか、同長
◆B高山砂礫地生で直立し全体剛直;葉は針状で茎よりはるかに短い、みな基部につく;葉耳大型
(GSH、道、本中部) ◇花被片は卵被針形、厚質、赤渇・濃渇・黒渇色;果の裂片は厚く、果は花被よりも長く6mm;種子2mm【タカネイ】
◆B深山岩壁生で崖から下垂し全体軟弱;葉は糸状で扁平、基部と茎の途中に1〜2葉つく
◇花被片は薄質で、青白〜緑白色;果の裂片は極薄い
◆C花被片は線形;花糸が花被より長く、雄しべは抽出する;果は花被より明かに長く約7mm;種子2mm;葉耳白色小型
(GSH、本中部)
【イトイ】
(Sに、ナガミイトイf.rostratus Satake、果に長嘴、富士山、あり)
◆C花被片は狭被針形;花糸は花被よりやや短く、雄しべは花被と同長か僅かに長い;果は花被より少し長い;種子1mm
(GSH、道、本中部)
【エゾイトイ】
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参考検索1982『イグサ属Juncus』〔タカネイ亜属〕(該当部を抜粋)
◆D匐枝がある;頭花は大型で2〜3個つき;最下苞は頭花より長い;雄蕊は花被片よりやや短いか、同長【クロコウガイゼキショウ】
◆D匐枝がない;頭花は小型で1(または2)個つき;最下苞は花序より短い;雄蕊は花被片より長く突き出る
◆E花被片は卵状被針形、赤渇色、濃渇色または黒渇色で厚い;刮ハは3隔室;刮ハの裂片は厚い;植物体は剛直で直立する【タカネイ】
◆E花被片は線形または狭被針形、青白色または緑白色で薄い;刮ハは1室;刮ハの裂片はごく薄い;植物体は軟弱で崖から垂れ下がる
◆F花被片は線形;花糸は花被片より長い【イトイ】
◆F花被片は狭被針形;花糸は花被片よりやや短い【エゾイトイ】
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参考検索1973『イグサ属Juncus』〔タカネイ亜属〕(亜属部分を抜粋)
◆D匍枝あり;稈高25〜40cm;葉耳を欠く;頭花2(1)、各3〜6花;花被片は皮針形、濃赤褐色、5〜6mm;雄芯は花披と同長【クロコウガイゼキショウ】
◆D匍枝がない;桿高6〜16cm;葉耳がある;頭花は単1、1〜4花
◆E葉はみな基部につく;花3個;花被片は卵状皮針形、赤褐色、4mm;雄芯は花被と同長;果は花被よりも長くて6mm【タカネイ】
◆E葉は基部と茎の途中1〜2葉つく;花1〜4、淡緑褐色
◆F花被片は線形、5〜7mm;雄芯は抽出;果は花被より明か1こ長い【イトイ】
◆F花被片は皮針形、4〜5mm;雄芯は花被と同長か僅か長いのみ;果は花被より少し長い【エゾイトイ】
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参考検索1964『イグサ属Juncus』〔タカネイ亜属〕(該当部分を抜粋)
◆2;花序は単一の頭花からなる;葉は糸状または針状で巾1mm以下、茎の下部だけにあり、走出枝はなく、高さ15cm以下の小型草本
◆3;高山の砂礫地に生え、全体やや硬くて直立;花は濃褐色〜黒褐色;葉は針状で茎よりはるかに短い【タカネイ】
◆3;深山の岩壁に生え全体軟弱;花は淡緑色;葉は糸状で扁平、茎と同長またはやや長い
◆4;花被片は線形;花糸は花被片より長くて超出する【イトイ】
◆4;花被片は狭披針形;花糸は花被片より少し短い【エゾイトイ】
◆2;花序は分枝し数個〜多数の頭花からなる複生花序を作る
◇葉は前後に扁平で明らかな葉耳がない;地下に長い走出枝を出す;頭花は2〜3個
◇花被片は長さ5〜7mm;果実は長だ円形、急に細くなって凸頭、長さ6〜9mm、全体平滑;種子は両端に尾状凸起があって長さ2;5〜4mm【クロコウガイゼキショウ】
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『イグサ属Juncus』〔コウガイゼキショウ亜属〕 <08/1/31-12/11/26一部更新>
◆A茎は扁平で、葉も左右から扁平(内部は多管質:隔壁ににより隔てられた気室が数列に並ぶ)
◆B頭花は少なく2〜6(10)個
◆C茎に翼はなく、葉巾1mm◇茎は密接してつく
(S、肥前) ◇頭花3〜6個◇茎径0.5〜1mm◇雄しべ3個【ヒゼンコウガイゼキショウ】
◆C茎にやや広い翼があり、葉巾1〜2mm◇花に短い柄がある◇茎は密接してつく
◇花被片は被針形、先は芒状、外片がやや長いか同長◇雄しべ6個、花被外片の2/3(本亜属の雄しべ数は不安定で注意要す)
(SH、東北、高湿原) ◇果は3稜状卵形、鋭頭◇頭花は普通2(3〜4)個、暗褐色◇葉耳は大形で白色【ミヤマゼキショウ】
◆C茎にやや広い翼があり、葉巾2〜5mm◇頭花は球形
◆D根茎の節間が長く茎は疎につく◇花被は黒褐〜濃褐色◇果は黒褐色
◇花被片は被針形、外片がやや長い◇雄しべ3個、花被外片の2/3
(GSH、中部以北、高湿原) ◇果は3稜状楕円形、鈍頭凸端、花被と同長◇頭花は普通2(〜5)個◇葉巾4〜6mm【ミクリゼキショウ】
◆D根茎の節間はごく短く、茎は密接してつく◇花被は淡緑〜褐色◇果は褐色
◇花被片は線形、内外片ほぼ同長◇雄しべ3個
(GSH、近畿以北) ◇果は漸尖頭微凸端、花被より少し長い◇頭花は3〜4個(稀に8〜10)【タマコウガイゼキショウ】
◆B頭花は多数あり、花序全体に疎らに点在する◇茎は密接してつく
◆C茎に狭い翼があり、葉巾1.5〜3mm
◇花被片は被針〜線状被針形、内外片は同長◇雄しべは3個、花被片の1/2〜1/3
(GSHKT、全国) ◇果は3稜状長卵形、急鋭頭短凸端、花被より長いが1.5倍以下、4〜5mm【コウガイゼキショウ】
◆C茎にやや広い翼があり、葉巾2〜5mm
◆D花被片は被針形、内外片はほぼ同長◇雄しべは6個、花被片の約2/3(本亜属の雄しべ数は不安定で注意要す)
(GSHKT、本四九、低湿原) ◇果は3稜状長卵形、急鋭頭長凸端、渇・赤渇、強い艶がある、花被より常に長い【ハナビゼキショウ】
◆D花被片は線形、内片がやや長いか同長◇雄しべは3個、花被片の約半長
(GSHKT、全国) ◇果は3稜状被針形、漸尖頭微凸端、最長では花被の2倍になる【ヒロハノコウガイゼキショウ】
(無性芽をつけるものに、ヒロハノコモチゼキショウ、コモチタマコウガイゼキショウなどの名ある。コウガイゼキショウやハナビゼキショウにも無性芽をつけるものがみられる)
◆A茎に翼はなく円柱か楕円柱状;葉も円柱か楕円柱状(茎・葉の内部は単管質:隔壁により隔てられた気室が1列に並ぶ)
◆B種子は両端に長い尾状凸起(外種皮)がある
◆C雄しべ6個(本亜属の雄しべ数は不安定で注意要す);頭花は通常2〜3個、濃褐色、3〜6小花
(GSH、本中部以北) 【ミヤマホソコウガイゼキショウ】
◆C雄しべ3個;頭花は多数
◆D花被の両側は赤褐色;花被外片は鋭頭、花被内片はやや鈍頭
(GSH、中部以北、高湿原) ◆E葉は茎より低い;葯は長楕円形、花糸と同長【ホソコウガイゼキショウ】
(S、中部以北、高湿原) ◆E葉は茎より高い;葯は卵形、花糸の半長【イワテホソコウガイゼキショウ】
(GSH、道) ◆D花被は緑色;花被外片は卵状被針形で鈍頭、花被内片はやや鋭頭【ホロムイコウガイ】
◆B種子に尾状凸起はない
◆C球状に多数の花を密生する頭花をつける
◆D雄しべ6個(本亜属の雄しべ数は不安定で注意要す)
◆E頭花は通常1個、黒褐〜栗色;雄しべは花被の2/3;小花に明瞭な柄がある
(GSH、道・大雪、本・焼石岳)
【エゾミクリゼキショウ】
◆E頭花は多数、緑色;雄しべは内花被の半長;頭花は果時径12mm
◇花被外片は約4mm、先は針状に尖り先端が少し反曲する、内片はやや短く3〜3.5mm
(SH帰、栃木) ◇果は漸尖頭、約4mm、花被片と同長か少し長い;種子卵形、0.3〜0.4mm【オテダマゼキショウ】
(大阪、岡山) ◆D雄しべ3個◇果は約5mm、花被片より長い;種子広楕円、0.5〜0.6mm【オニコウガイゼキショウ】
(球状に多数の花が密集する頭花をつける種類が、他にも北米などより幾つか帰化しているという)
◆C頭花は特に球状ではない
◆D雄しべ6個(本亜属の雄しべ数は不安定で注意要す);果は3稜状楕円形で鈍頭、先端は急に細くなって凸出する
◆E根茎から走出枝を出さずやや密に叢生、茎径1-2mm、倒伏して節から発根することはない;(参考)雄しべは花被片の3/4
;果は長さ約3〜4mm
(GSHKT、全国) ;花序枝は45度以内に斜上傾向、分岐多く枝長さは揃う;コウガイゼキショウ類で最大【タチコウガイゼキショウ】
(アオコウガイゼキショウと比べ花期早い;花序枝は直立斜上的;葉は透かしても隔壁不明;粉緑色)
(Kに、「稀に雄しべ3個の減数型見られるが刮ハの形態が特徴的で、他の単管質グループの種と間違えることは無い」)
(Tに、「雄しべは通常6個だが、減数して3個、また欠落して4-5個である場合が少なくない」)
◆E根茎から長い走出枝を出す;(参考)雄しべは花被片の1/2〜2/3
(KTH帰、千葉、神奈川、大阪) ;果は長さ約2mm;花被膜質部が広い;葉耳は発達する【カラフトハナビゼキショウ=コバナノハイゼキショウ】
◆D雄しべ3個
◆E雄しべは花被片の半長;花序は大形で、枝は開出し頭花は全体に散生する;葉耳大型;葉は円筒
◇果は楕円・3稜状楕円・3稜状被針・3稜柱状と多形、鋭頭、花被よりやや長く1.5倍長以下、約5mm
(GSHKT、全国) ◇花被片は内外ほぼ同長で3〜4mmか、内片がやや長い;外側の花は開出する【ハリコウガイゼキショウ】
(SHKT)
◆頭花から盛んに無性芽を出すタイプ【コモチゼキショウ】
(Hに、「一種の生態型と思われる」)(Kに、「一概に生活型だけではないように思える」)(Tに、「再検討の必要ある」)
◆E雄しべは花被片よりやや短いか同長;花序は大形、枝は45度以内に斜上する傾向、枝は長短あり分岐少ない;葉耳小型;葉は扁円筒
◇果は3稜状広被針形、先端は嘴状に尖る、花被より明らかに長く最長で2倍長、3.5〜4mm
(GSHKT、全国) ◇花被外片は約2mmで、内片がやや長い;外側の花は半開程度;茎径1mm、密に叢生しない【アオコウガイゼキショウ】
(タチコウガイゼキショウと比べて花期遅い;葉は縦筋溝あり、透かすと隔壁明瞭;花序が大きく枝が斜上し広がる;緑〜黄緑色)
◆E雄しべは花被片よりやや長いか同長;花序は小形、枝は直立、又は斜上する
◇果は3稜状長楕円、鋭頭、花被より長くしばしば2倍長になる
(GSHK、山地生) ◆F花被外片より内片が長い;山地生で全草小型が多;果はアオコウガイゼキショウより太い【ニッコウコウガイゼキショウ*】
(S、九) ◆F花被片は内外同長;葉は甚だ細い;果は嘴あり【マツバコウガイv】
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参考検索2003『イグサ属Juncus』〔コウガイゼキショウ亜属〕(該当部を抜粋)
◆A葉は円柱〜扁円柱形で、内部は単管質;茎は翼をもたない
◆B雄蕊は6本、刮ハは花被片と同長かやや長い
◆C1頭花は3〜10小花からなる;根茎から走出枝出さない【タチコウガイゼキショウ】
◆C1頭花は5〜15小花からなる;根茎から走出枝を出す【カラフトハナビゼキショウ】
◆B雄蕊は3本;刮ハは花被片より長く、花被片の1.5〜2倍
◆C開花は8月以降、花は半開程度で平開しない;雄蕊は花被片と同長かやや短い;刮ハは花被片の2倍に達する;頭花は無性芽出すことはない【アオコウガイゼキショウ】
◆C開花は6〜8月、花はほぼ平開する;雄蕊は花被片の半長;刮ハは花被片の1.5倍以下;頭花や花茎の節から無性芽を出すことがある【ハリコウガイゼキショウ】
◆A葉は剣状線形、気室は数列に並ぶ多管質;茎には翼がある
◆B雄蕊は6本;花茎の両翼は著しく広く、それぞれ茎と同じ巾を持つ【ハナビゼキショウ】
◆B雄蕊は3本;花茎の両翼は狭い
◆C葉巾は1.5〜3mm;頭状集散花序は広く展開する;開花のピークは5月;刮ハは花被片と同長か伸長しても1.5倍以下【コウガイゼキショウ】
◆C葉巾は3〜5mm;頭状集散花序は狭く展開する;開花のピークは6月下旬〜7月上旬;刮ハは花被片より明らかに長く、時に2倍に達する【ヒロハノコウガイゼキショウ】
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参考検索2001『イグサ属Juncus』〔コウガイゼキショウ亜属〕(該当部を抜粋)
◆A葉は円筒状、又は楕円状で内部は単管質;茎には翼がない
◆B雄蕊は6個;刮ハは鈍頭で先端は急に細くなって凸出
◆C走出枝はない;刮ハは長さ約3mm【タチコウガイゼキショウ】
◆C走出枝を出す;刮ハは長さ約2mm【コバナノハイゼキショウ】
◆B雄蕊は3個;刮ハは鋭頭で先端は緩やかに細くなる
◆C雄蕊の長さは花被片の半分;頭花や花茎の節から芽生するものがある;根茎は地下に走出枝を出さない 【ハリコウガイゼキショウ】
◆C雄蕊の長さは花被片の半分以上;頭花や茎の節から芽生することはない;夏〜秋季、根茎は地下に走出枝を出して先端に越冬芽をつける
◆D雄蕊の長さは花被片とほぼ同長かやや長い;花穂の枝は直立、又は斜上する;花穂は3〜10個の頭花がつき、各頭花は3〜12花からなる;刮ハは3稜状の被針形で先端は鋭頭;山地性【ニッコウコウガイゼキショウ】
◆D雄蕊の長さは花被片とほぼ同長かやや短い;花穂の枝は開出する
;花穂は15〜数10頭花がつき、各頭花は2〜6花からなる;刮ハは3稜状の被針形で先端は嘴状に尖る;平地〜山地性【アオコウガイゼキショウ】
◆A葉は扁平の2稜形で内部は多管質;茎には多少なりとも翼がある
◆B雄蕊は6個;茎には広い翼がある【ハナビゼキショウ】
◆B雄蕊は3個;茎には狭い翼がある
◆C刮ハは3稜状の楕円〜被針形で、花被片よりもやや長い;花期は5〜7月のものが多い【コウガイゼキショウ】
◆C刮ハは3稜状の被針形又は柱形で、花被片よりも明らかに長く、しばしば2倍に達する ;花期は7〜10月のものが多い【ヒロハノコウガイゼキショウ】
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参考検索1982『イグサ属Juncus』〔コウガイゼキショウ亜属〕(該当部を抜粋)
◆D種子はおがくず状である
◆E頭花は少数;雄蕊は6個;刮ハはやや大型【ミヤマホソコウガイゼキショウ】
◆E頭花は多数つく;雄蕊は3個;刮ハは小型
◆F花被内片は鈍頭;外片は鋭頭【ホソコウガイゼキショウ】
◆F花被内片は鋭頭;外片は鈍頭【ホロムイコウガイゼキショウ】
◆D種子はおがくず状でない
◆E茎は円筒状で翼がない;葉は円筒状で単管質
◆F頭花は1個、花に明瞭な柄がある;花被片は黒渇色で;雄蕊は6個【エゾノミクリゼキショウ】
◆F頭花は多数つく、花に柄がなく;花被片は緑色
◆G雄蕊は6個;刮ハは鈍頭で、凸端、花被片よりやや長い【タチコウガイゼキショウ】
◆G雄蕊は3個;刮ハは鋭尖頭、花被片よりいちじるしく長い
◆H頭花は2〜3花からなる;刮ハは3稜状狭被針形で花被片の2倍長い【アオコウガイゼキショウ】
◆H頭花は3〜6花からなる;刮ハは3稜状長楕円形で、花被片の2倍には達しない【ハリコウガイゼキショウ】
◆E茎は圧扁の2稜形で翼がある;葉は扁平で多管質
◆F根茎の節間が長い;花被片は暗渇色;刮ハは黒渇色、鈍頭で花被片と同長【ミクリゼキショウ】
◆F根茎の節間はごく短い;花被片は緑色;刮ハは渇色、鋭頭で外花被片よりやや長いか、またはいちじるしく長い
◆G葉耳は大型;頭花は普通2個;花に短い柄がある;雄蕊は3個【ミヤマゼキショウ】
◆G葉耳は小型;頭花は少数から多数つく;花に柄がない
◆H茎にやや広い翼がある;雄蕊は6個【ハナビゼキショウ】
◆H茎に狭い翼があるか、またはない;雄蕊は3個
◆I花被片は内外片ともほとんど同長;刮ハは3稜状被針形で花被片と同長か、やや長い【コウガイゼキショウ】
◆I花被内片は外片より長い;刮ハは3稜状柱形で、花被片の約2倍長い【ヒロハノコウガイゼキショウ】
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参考検索1973『イ属Juncus』〔コウガイゼキショウ亜属〕(亜属部分を抜粋)
◆D茎は円筒状又は僅か扁平の円筒状;葉も同様
◆E頭花1〜6;花は褐色〜黒褐色;雄芯6
◆F頭花1、花10〜25、長さ4mm;種子は無尾【エゾミクリゼキショウ】
◆F頭花3〜6、各4〜5花づつ、長さ5mm;種子は有尾【ミヤマホソコウガイゼキショウ】
◆E頭花多数が集散花序(分岐)につく
◆F種子は長尾あり;雄芯3;果は1室、3〜4mm
◆G花被は両側赤褐色;内片は鈍頭;外片は鋭頭;雄芯3
◆H葉は茎より低い;葯は長楕円形、花糸と同長【ホソコウガイゼキショウ】
◆H葉は茎より高い;葯は卵形、花糸の半長【イワテホソコウガイゼキショウ】
◆G花被は緑色、内片は鋭頭、外片は鈍頭【ホロムイコウガイ】
◆F種子は無尾;花被は緑色
◆G雄芯6;果は鈍頭で微凸端、花被よりやや長い、3〜4mm;茎は太くて径1〜3mm【タチコウガイゼキショウ】
◆G雄芯3;花序は3〜6花;果は鋭尖頭、花被より明かに長い、4〜5mm
◆H頭花に有葉胎芽をつげる【コモチゼキショウ】
◆H頭花に胎芽がない
◆I花序は小形、枝は斜上;雄芯は花被と同長;頭花は各3〜6花づつ
◆J花被内片は外片より長い【ニッコウコウガイゼキショウ】
◆J花被片は内外同長;葉は甚だ細い;果は嘴あり【マツバコウガイ】
◆I花序は大形、枝は開出する;雄芯は花被より短い
◆J頭花は2〜3花づつ;果は細長く花被の約倍長【アオコウガイゼキショウ】
◆J頭花は3〜6花づつ;果は長楕円形で花被よりいくらか長い【ハリコウガイゼキショウ】
◆G雄芯3;花序は多花を密生;花被片は2.5〜3mm;果は皮針形、漸尖頭、花被と同長又は少し長い【オテダマゼキショウ】
◆D茎は扁平で2稜又は2翼あり;葉は側扁する;種子は無尾
◆E茎は疎につく;頭花2〜3、各多花を密集;花は黒褐色;雄芯3;果は黒褐色【ミクリゼキショウ】
◆E茎は密接してつく
◆F茎は広翼あり
◆G葉耳は大形白色;頭花2、花は多数、小梗あり、暗褐色;雄芯6;高湿原【ミヤマゼキショウ】
◆G葉耳は小;頭花多数;花は背緑色で先端赤褐色、小柄なく;雄芯6;低湿原【ハナビゼキショウ】
◆F茎は無翼又は挾翼あり;葉耳は小;花は緑色
◆G茎は狭翼あり;雄芯3
◆H頭花3〜4(稀に8〜10)個、花は密生し褐色;花被片線形;花と果の長さ5〜6mm【タマコウガイゼキショウ】
◆H頭花は多数;雄芯3
◆I葉巾2〜3mm;花被片は皮針形〜線状皮針形、4〜5mm;果は花被と同長又は少し長い【コウガイゼキショウ】
◆I葉巾3〜5mm;花被片は線形;果は柱状で花被よりはるかに長い【ヒロハコウガイゼキショウ】
◆G茎は無翼、径0;5〜1mm;葉巾1mm;頭花3〜6;花長さ5mm;雄芯3【ヒゼンコウガイゼキショウ】
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参考検索1964『イグサ属Juncus』〔コウガイゼキショウ亜属〕(該当部分を抜粋)
◆4;種子は両端に長い尾状凸起があり、長さ2mm内外
◆5;雄ずいは6個;頭花は通常2〜3個からなり、やや大型【ミヤマホソコウガイゼキショウ】
◆5;雄ずいは3個;頭花はやや小型で3〜多数
◆6;外花被片は披針形で鋭頭、内花被片はやや鈍頭【ホソコウガイゼキショウ】
◆6;外花被片は卵状披針形で鈍頭、内花被片はやや鋭頭【ホロムイコウガイ】
◆4;種子には尾状凸起はない
◆5;頭花は黒褐色または濃褐色
◆6;茎は円筒形で翼はない;頭花は通常1個【エゾノミクリゼキショウ】
◆6;茎は扁平で少し翼がある;頭花は2〜5個【ミクリゼキショウ】
◆5;頭花は淡緑色〜黄褐色
◆6;茎は円筒形で翼はない;頭花は多数
◆7;葉は円くて単管質、隔壁は明瞭;茎は直立し;果実は花被片より少し長い;頭花は多数の花からなる
◆8;雄ずいは6個;地下茎は横走し、茎はまばらに直立;頭花の中の各花は上向きにつき、あまり開出しない【タチコウガイゼキショウ】
◆8;雄ずいは3個;地下茎はごく短く、茎は株立ちとなる;頭花の周辺の花は開出して横〜やや下向きになる【ハリコウガイゼキショウ】
◆7;葉は扁円形で単管質;茎はそう生し;果実は花被片よりいちじるしく長く;頭花は2〜3個の花からなる【アオコウガイゼキショウ】
◆6;茎は扁平;葉も左右から扁平で多管質
◆7;雄ずいは6個;茎には広い翼がある;葉は巾2〜5mm【ハナビゼキショウ】
◆7;雄ずいは3個;茎にはごく狭い翼がある
◆8;葉は巾2〜5mm;花は果実と共に長さ5〜6mm;果実の先は漸尖する
◆9;頭花は多数あって星状に花を粗生する【ヒロハノコウガイゼキショウ】
◆9;頭花は少数(通常数個)、球状に花を密生する【タマコウガイゼキショウ】
◆8;葉は巾1;5〜2;5mm;花は果実と共に長さ4〜5mm;果実の先は急に細くなって嘴となる【コウガイゼキショウ】
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