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 連想語呂合わせ、「イヌホオズキ、オオイヌホオズキ、アメリカイヌホオズキ」 
(検索図別途あり)

  『
2mmない、低いお鼻のアメリカ犬  2mmある、種も大きな日本犬』 (Y;08/1/19)

解説:
イヌホオズキ類の中では、イヌホオズキとオオイヌホオズキの2種は花が大きいことで他種と区別が出来ます。葯は1.9〜3mm。アメリカイヌホオズキやテリミノイヌホオズキなどは葯が1〜1.5mmです。種子はイヌホオズキだけが大きくて長径2mmほど。他の種類では1.5mm以下。(検索表の図参照)

オオイヌホオズキが認識されたのが2000年ですので、それ以前の情報は注意が必要です。花のないオオイヌホオズキとアメリカイヌホオズキは区別が出来ません。果実のないテリミノイヌホオズキとカンザシイヌホオズキも区別ができないようです。この類は果実中に球状顆粒を持つことが知られていますが、検索には必要ありません。(検索表の解説参照)
テリミノイヌホオズキは幾つかの種類が混在しているようで、まだ解明が済んでいないとのことです。新たな区別法が発表されるまでは現状のまま、果時に果序が上向きしているものをカンザシイヌホオズキ、花序が下向きする垂れ実型をテリミノイヌホオズキとしておきましょう。(検索表の解説参照)

(花の中央に5個の葯が接した状態で筒状に突き出ており、犬の鼻にみたてました。人ではアメリカ人の方が日本人より鼻が高いようですが、この種類では逆の様です)
(野外で果実をつぶして球状顆粒を見つけようとしたのですが、結構面倒なので最後まで追及せず、なんとなく難しい仲間と思い込んでいました。きちんと取り組めば難しくはないですね)

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 連想語呂合わせ、「メドハギ類」 
(検索図別途あり)

  『
メドハギの、細脈空(から)なら カラ や シベリア』 (Y;07/10/19)

解説:
従来から報告されていたメドハギ類のうち、オオバメドハギやカラメドハギの学名や和名の間違いが指摘され、多少混乱していましたが2003年以後は落ち着いてきているようです。
(検索表の解説参照)
現在メドハギ類は、葉の細脈の透視状態で2グループに分けられます。在来種で古くから知られるメドハギ・ハイメドハギでは、側脈は透視できるが細脈は鮮明ではありません。近年和名が知られるようになった、カラメドハギ、オオバメドハギ、サガミメドハギ、シベリアメドハギなどでは、側脈に加えて細脈までもがはっきり透視されます。
カラメドハギ、オオバメドハギ、サガミメドハギ、などは報告事例が極少なく、なかなか出会えないと思われますが、シベリアメドハギは稀ですが各地から報告があり、出会える可能性のある種類です。

(透視される状態を「空(から)」と捉え、古いグループと新しいグループとに、葉の脈の状態で大別する連語呂です。葉の細脈が透視できる個体に出会いましたら、そこから先は図入り検索表でお調べください)
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 連想語呂合わせ、「カワラケツメイ、クサネム、ネムノキ幼苗

  『
カワラケツメイ種子瓦形で角尖り(4角)、小葉先も尖る。種子は4角で花は5弁。』 
  『
クサネム種子円く眠ってる、小葉先も円く眠ってる。花は夢見て蝶々花。』 
  『
ネムノキ木の柄の出刃包丁。』 (Y;10/09/17改定)

解説:
花をみれば、カワラケツメイはジャケツイバラ亜科で5弁花、クサネムはマメ亜科で蝶形花ですので全く違いますが、広線形の小葉が並ぶ葉は良く似ています。カワラケツメイの小葉先は尖り、クサネムは円頭です。またカワラケツメイの種子は平行四辺形で特徴的です(クサネムの種子は楕円形)。実生のネムノキも葉が似ていますが、小葉は出刃包丁形で特徴的です。尚、クサネムの葉全形はネクタイの形を思わせるのと、葉柄基部の上面に蜜腺がひとつありますので、決め手になります。

(種子から先にみる訳ではありませんが、河原決明の音から瓦を連想し、瓦から尖るを連想、葉先の形を導きます。クサネムの丸から蝶形花を連想。クサネムの方がやや湿地を好みます)
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 連想語呂合わせ、「オニドコロ、ヒメドコロ

 (雄花) 『
花穂立て花糸反らせ、強い鬼(オニドコロ)。花穂下げ花糸反らず、優しい姫(ヒメドコロ)』 (Y;07/8/20)
 (雌花) 『
花被巾が太くしっかり鬼ドコロ。花被巾長く細く、優しい姫ドコロ』 (出典Y;07/8/20) 

解説:
オニドコロの雄花穂は立上がりますが、ヒメドコロの雄花穂は下垂します。ヒメドコロの雄しべは中央部に束状に直立し、オニドコロでは外側に雄しべが反りかえります。
雌花の花被は、オニドコロでは巾が広く(0.6mm以上)ですが、ヒメドコロの雌花の花被は巾が細く(0.4mm以下)、その分長くなります。

ヒメドコロの葉形は中央部が細く括れて葉脚が耳状に張り出す特徴がありますが、オニドコロにもこの形状が出ますので確定は出来ません。
そこで花時は花被片の先が、オニドコロでは1個おきに花被片先端が膨れて鋸歯が出ます。ヒメドコロでは全縁となります。
ところが、これが紛れます。どっちがどっちだったか?と、ヒメドコロの花被先も1個おきに膨れてみえることがありました。
また、ヒメドコロの雌花は花柱がなく、いきなり柱頭になっていて、対するオニドコロでは花柱があり、その上に柱頭が続くのですが、これも解り難いので実用的ではないように思います。

尚、タチドコロの葉は縁に波状の細鋸歯がでますので葉があれば紛れません。
種と果の形は、
鬼は果縦長で種子片翼(共に縦長)、姫は果横長種子全周翼(縦横やや同巾)、立ち(タチドコロ)は果縦長種子全周翼です。

(現場で迷うと連語呂の題材になります。「鬼=強い」「姫=優しい」イメージを連想に使用しました)    連語呂top
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 連想語呂合わせ、「キシュウスズメノヒエ、チクゴスズメノヒエ

  『
筑後・邪馬台・熊襲・勾玉、紀州は鯨』 (Y;07/8/11)

解説:
チクゴスズメノヒエの第一苞穎は特徴的な三日月形をしており、良く似たキシュウスズメノヒエの第一苞穎は微小3角形なので、区別点としては良く知られています。
しかし第一苞穎は退化していて無い場合もあるので、現場では結構判別に時間が掛かります。そこで簡単に見分ける方法として、植物体の毛があります。チクゴスズメノヒエには全草白毛が多く、特に節には長毛が目立ちます。キシュウスズメノヒエは稈や葉や葉鞘(口部や縁以外)や節などほぼ無毛です。

スズメノヒエ属の中では、小穂が長楕円形で花序総が2本、小形で這う為に密生する特徴をもつ種類としては、上記両種が比較的普通にみられます。

(筑後は現在の福岡県で、邪馬台国を連想し、続いて熊襲の顔の髭から毛を連想、三日月形の第一苞穎を勾玉に連想。紀州の和歌山から無毛の鯨を連想)
(第一苞穎は頭に叩き込まれておりましたが、節などの毛はどっちがどっちだか、すぐ忘れるので・・・・)
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 連想語呂合わせ、「ガマ、コガマ、ヒメガマ

  『
親子のガマは肩車』 (Y;07/7/8)

解説:
ガマ・コガマは雄雌の花穂の隙間が無く、ヒメガマ・モウコガマ・チャボガマなど他の種では雄雌の花穂の間が離れています。
ガマは葉巾が10〜20mmで、他は皆ほぼ半分以下(コガマ5〜12、アイノコガマ5〜10、ヒメガマ5〜12、モウコガマ2〜4、チャボガマ1〜2)。
雄雌離れる種では、雌花穂の長さが、ヒメガマが長くて6〜20cm、モウコガマ3〜5cm、チャボガマ5cm以下。

ガマ科はガマ1属で、上部に雄花穂、下部に雌花穂をつけ独特な花序構成で科属は紛れません。
モウコガマ・チャボガマは帰化種、アイノコガマは雑種ですので、これらはマニュアにお任せして、在来種のみで考えましょう。

( 師匠とヒメガマが花粉を出すのを見て、「離れているのは何だっけ・・・」。というわけで急遽こしらえました。姫は肩車し難いですものね。)
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 連想語呂合わせ、「葉舌の長いPoa(身近な種で)」(オオスズメノカタビラ、イチゴツナギ)

  『
大きな雀は舌長い、苺をつなぐにゃ長いがええっ』 (Y;07/5/7)

解説:
身近なイチゴツナギ属の中で、葉舌の長い種類は オオスズメノカタビラ と イチゴツナギ ですので、もし葉舌が長かったらならこの両種に絞られます。(両種の区別方法はトピックをご覧下さい)

(イネ科の連語呂がありませんでしたので創りました)       連語呂top
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 連想語呂合わせ、「チョウセンレンギョウ、シナレンギョウ

  『
朝鮮レン強のお葉なし(チョウセンレンギョウのお話し)』 (Y;07/4/15)

解説:
レンギョウ属のうちで、普通に人家や公園などの植栽で見られるのは、シナレンギョウと、チョウセンレンギョウです。
両種の特徴を対比してみると、
 チョウセンレンギョウは、花色が濃く(強)、葉幅広く(強)、鋸歯多く(強)、節部に髄があり(強)、いずれもシナレンギョウより強い調子と成っています。
唯一葉の出方だけはチョウセンレンギョウの方が遅くて、花時に出葉していない場合が多いようです。

◇レンギョウ属は雌雄異株で、雌しべより雄しべの長い雄株と、雄しべの方が短い雌株とあるのですが、挿し木で殖やされる事から周辺では同型タイプが多くなり、雄しべの長さでチョウセンレンギョウとシナレンギョウを区別する、間違った検索方法が流布されている場合がありますが、チョウセンレンギョウにも雄しべが短いタイプが見られますし、シナレンギョウにも雄しべが長いタイプが見られますので、実用にはならず使用すべきではありません。
◇枝の髄の状態が検索のキーとして使われる例がありますが、実際に確認して見ると合致しない箇所があったりして、1〜2箇所での判断では間違う場合が有りますし、何箇所もの枝を割って確認する方法はお勧めしかねます。
◇萼片の状態をキーとする検索も見られます。シナレンギョウでは萼片が小さくて花弁をしっかり押さえていて、先端は紫を帯びる。チョウセンレンギョウでは萼片が長楕円形で大きく、ゆるく花弁を押さえる。というものですが、確かにこの傾向は有るのですが、チョウセンレンギョウでも萼片が小さく先端が紫を帯びる個体は見られますし、シナレンギョウでも萼片がゆるそうに見えるものがありますので、今一つ曖昧さが残ります。

◆そこで一番有効なのは花の色だと思います。シナレンギョウはレモンイエロー、チョウセンレンギョウは濃黄色で同時期なら葉が無いことが多いと思います。慣れれば遠目で区別が可能です。
(葉がある時は、シナレンギョウでは細長楕円形で鋸歯は上半部にあり、チョウセンレンギョウでは葉巾が広く、菱楕円形で鋸歯も多く2/3上半歯と成っていて、葉1枚だけではなく全体を見渡せば同定には有効です。)
(個人的には北朝鮮の強腰外交も連想材料と成りました。)
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 連想語呂合わせ、「ノミノツヅリ、ノミノフスマ

  『
花びらも葉巾も広いツヅリ巾(続き巾)、葉に毛なく濡れちゃいけないフスマ巾』 (Y;07/1/28)

解説:
ノミノフスマは葉被針形で無毛、対するノミノツヅリは倍巾で広卵円形、短毛が密生しています。また花弁は共に5枚なのですが、ノミノフスマは深裂していて10枚に見えます。生育環境もノミノフスマの湿地と、ノミノツヅリの乾地との違いがあります。

(語感が似ていて植物体も良く似ている入門種で、区別は難しくなくすぐ覚えられるのですが、少し時間が経つと、どっちがどっちか紛れる経験がありました。)
(葉巾と花弁巾が連動しているのと、紙が主材質である襖と水に弱い紙の性質からの連想です)
(尚、類似のミミナグサ属は花弁はノミノフスマと同様に2深裂しますが、全体有毛です。)

この表題ではniftyFFIELDフォーラムでも作品があるのですが、現在作者と連絡がとれずにいます。もし掲載許可が出た時にはUPいたします
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 連想語呂合せ、「ヨツバムグラの仲間
(葉4枚が中心の種に於いて)

 (ヨツバムグラ
(普通)、ヒメヨツバムグラ(普通)、ヤブムグラ(丘陵に稀)、キクムグラ(山地にやや稀)、ヤマムグラ(丘陵山地に普通)
  ミヤマムグラ
(深山やや稀)、オオバノヨツバムグラ(亜高山極々稀)、キヌタソウ(深山やや稀)、ホソバノヨツバムグラ(湿地に稀))
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 A『
基本のヨツバは瘤高く、やさしい瘤はヒメヨツバ』 (Y;07/1)
        番外編『
(ヨツバ)酔っ払い、どこでぶつけた頭に瘤(凸起)』   (Y;07/5/20)

解説:
ヨツバムグラとヒメヨツバムグラは果実に凸起があり、ヒメヨツバムグラの方が凸起が低いので。

(佐々木あや子さんの種子詳細図を見ると、両種とも突起は低い刺状に描かれているので、顕鏡拡大すると凸起ではなく刺なのかも知れません)

(ヨツバムグラ;普通に産する、ヒメヨツバムグラ;普通に産する)
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 B『
ヤブムグラ茎にも果にも藪(刺も毛も凸も)は無し』 (出典niftyFFIELDフォーラム、Y)

解説:
茎も果も無毛なのはヤブムグラのみ。
(関東南部の丘陵に稀)
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 C『
果実に片耳キク(聞く)ムグラ』 (出典niftyFFIELDフォーラム、Y)
       番外編『
頭毛(トゲ=刺=峠)は山(ヤマ、ミヤマ)に聞く(キク)』  (Y;07/5/20)

解説:
キクムグラの果柄には苞葉が1枚有って目立ち特徴です。苞葉を耳に連想。
(山地生でやや稀)
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 D『
ヤマ(ムグラ)とミヤマ(ムグラ)は大山小山(葉に大小あり)、その絵(柄)見たけりゃ高い所へ』(Y;07/5改変)
       番外編『
頭毛(トゲ=刺=峠)は山(ヤマ、ミヤマ)に聞く(キク)』  (Y;07/5/20)

解説:
ヤマムグラとミヤマムグラは2枚の本葉がはっきり大きく托葉に当たる他の2枚と大きさが異なります。ミヤマムグラは4〜12mmの葉柄がはっきりあるのが特徴です。
(ヤマムグラ;丘陵・山地に普通、ミヤマムグラ;深山にやや稀)
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 E『
大葉絹子(オオバノヨツバムグラ、キヌタソウ)は皺3本』 (Y;07/5修正)

解説:
オオバノヨツバムグラとキヌタソウは葉巾1cm以上で3脈あります。他種は皆1脈で葉巾1cm以下です。
(ひどいですね。連想も何もない無理やり創ったしょうもないダジャ連語呂、外しても良かったのですが枯れ木も枝のにぎわいで、お許しください)

(キヌタソウ;深山にやや稀、オオバノヨツバムグラ;亜高山に極稀、Kで絶滅種)
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 F『
ホソバノヨツバ(ムグラ)は変わり者、果実も葉先もまる頭、なのに茎刺 湿地生』 (Y;07/5改変)

解説:
四枚葉の類の内、ホソバノヨツバムグラのみは茎に少し逆刺がありますが、果実は無毛で、葉先が円頭(他種は皆尖ります)、更に花冠に3裂するものが混じり(普通は4裂)ます。
(ホソバノヨツバムグラは湿地生で稀)
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(タイプミスをご指摘戴き、見直し修正を試みていたところ、番外編が出来ました。こっちの方が出来が良いかも知れません。)

(この類はなかなか難しくて、以前にも創っていたのですがひどいものでしたので、再度兆戦してみました)
(ヤエムグラ属のうち、4枚葉の仲間は種類も多く、後回しにしていてなかなか識別できなかったので、頑張ってみました)
(なんとなく生育地順に並べましたので、生育地ごとで考えるのも有効かも知れません)
(6個まとめて覚えないと効果が出ませんので、覚えるだけでも大変ですが。「ホソバと茎刺・湿地生、大葉絹子」だけは記憶しておいて、基本、ヤブ、キク、ヤマ、などは連想できると思います)

参考資料;
(葉4枚が中心の種に於いて)
◇果実は無毛  ;ホソバノヨツバムグラ、ヤブムグラ、
◇果実に刺あり ;ヤマムグラ、ミヤマムグラ、キクムグラ、番外編『
頭毛(トゲ=刺=峠)は山(ヤマ、ミヤマ)に聞く(キク)』 (Y;07/5/20)
◇果実に凸起あり;ヨツバムグラ、ヒメヨツバムグラ 、   番外編『(ヨツバ)酔っ払い、どこでぶつけた頭に瘤(凸起)』 (Y;07/5/20)
◇茎に逆刺あり ;ホソバノヨツバムグラ         のみ、他はみな茎に刺なしです
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