当サイトの検索表の仕様                  HPtop

検索の段は◆を使用。項目毎の句点は半角「;」読店は半角「、」を使用する。指示の無い寸法は長さを表す。単位のない数値は個数を表す。K:神奈川での情報。T:千葉での情報。S:杉本での情報。O:長田1993での情報。H帰:2003での情報。「^」改行マークですので無視してください。・・・・・・・・。
(検索の枠では文字列を揃えたい為にプロポーショナルフォントは使用しておりませんが、ブラウザーによっては空白サイズが一定しない場合があり、多少左右にずれることがあるようです。閲覧の文字のサイズを変えることで回避できる場合もあるようです。)

この植物検索表サイトについて
 これまで、イネ科・カヤツリグサ科・羊歯植物・帰化植物などの分類困難な植物を好んで取り扱ってきた。2008年頃よりヤナギ属分類の専門家である長谷川義人先生、吉山寛先生からのご指導を得てヤナギ属の研究を始めた。ヤナギ属樹種の花や葉の各部位は文献記述通りではない変異があり、身近な樹種においても未解明な形態や未知の特徴が存在する。それらの解明は面白くもあるが、次々と課題が生じて追及作業に追われている。そのため他の植物を同時に研究することは力量不足もあり棚上げせざるを得なかった。また、研究結果を今後に残すためには査読のある学術誌への掲載が必須であると考え、アマチュアの立場ではあるが2015年より投稿を開始した。
 以上のことからサイト内の「ヤナギ属へのいざない」以外は、このところ更新をしていない。しかし掲載内容に関しては問題ないと考えており、間違いや不備な部分は気付いた時点で修正・削除を今後も行う。質問や不明な点のご指摘には可能な限り対応したい。

                               
< 以上 2020/1/23追加 >   HPtop

◆個人が作成した検索表に加え、参考として下段に過去の各図鑑の検索表を並記する。これにより複数の検索表を参照することが出来るため、より的確な同定がはかれると共に、各検索表を比較することで検索表の良否もわかり、従って今後作成される検索表のレベルUPに寄与できると考える。
◆キーの並びは、簡単に判断できる部分から、詳しく見る部分へ。常時観察できる部分から時期的に観察できる部分へと、順に使用するよう配置されるのが理想だが、実際はなかなか難しいので、出来るだけ配慮するという考えを基本とする。
◆近似種が多い難しい検索では、後述する「部分比較検索」の考えを取入れ、複数の視点を合わせて植物を検索していく。属の検索でも、なるべく複数のキーを並べて、ヒット率を上げる工夫をした。
◆区切り記号は半角の「;」「、」を使用し、「部分比較検索」をより有効に働かせるためにも、各部分毎に正確に使用する(各部分とは、花全体を対象とする場合と、花の中の 花弁・萼片・雌蘂・雄蘂・柱頭 など細かく比較ずる場合とがあり、特にイネ科カヤツリグサ科などでは細かく区分される)。
◆検索表作成者と作成(修正)年月を表記する。
◆優れた検索キーを発見された場合も同様に記述掲載し、発見者など出処を明確にしておきたい。
◆狭い地域の植物や、特殊な分布は選択範囲を絞る意味で産地など青色表記する。これにより、稀なものなのか普通に見られるものなのか、特にSのみ記載の種は特殊なものか他では区別しない場合などが考えられる。KT記載のものは関東には見られる種であり記載なくば関東では無いか稀な場合が多い。
◆参考説明は青色表示、重要考察点は茶色表示する。
<追加09/4/12>文中の和名後尾の「v・f」等は直前の「*」の付いた種の変種(v)、品種(f)に該当し、多少の形質の違いがあるものと判断できる。(変種品種の関係は図鑑によっても異なる場合があり、組換えなどでも変動する。その場合、新しい考えが必ずしも正しいとは限らない。参考;「シダ各図鑑の科属の対比.オシダ科のB.ヌリワラビ属」においてヌリワラビは、最新の遺伝子分析による研究で古い分類方式が正しいとされた事例がある)

《日本の検索表の現状》

 
1973年に「日本草本植物総検索誌」(杉本順一)が出版され、豊富な取扱い種数とそ の優れた内容で、多くの方々に活用されて来た。しかしながらすでに30年以上がたつにもかかわらず、最近出版の図鑑においても丸写しに近い内容の部分も見受けられる。
 また、執筆者によっては記述に工夫をされている例も見られないわけではないが、全体の構成、語句の使い方、区切りの仕方なども含め、残念ながら旧態依然の部分が多く、余り進歩が見られていない。検索表に関しては学問的にも遅れている分野といっても過言ではないと思う。

 極論すると、検索キーの並びや使用語句を工夫するだけでも、使い勝手の良い検索表に変わる例も多くある。過去に記載されている優れたキーを上手に取り入れることも可能であり、実際に検索表を活用する我々が、使用者の立場になって作るのが一番ではないかと考え、この植物検索サイトを立ち上げた。「誰もが参加できる植物検索表サイト」を目指して、多くの方のご参加をお待ちする。
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《良い検索表とは》
◆キーが適切である。いきなり細胞学的判断がキーになったり、掘り起こさねば判定できない部分から始まったり、稀にしか出現しない部分の比較から始まるなどは最悪である。例えば木本 の場合なら、普段見られない花の部分を対象としなければならない場合、そのキーはなるべく後方に持ってくるのが良く、実際には難しい場合もあるが、出来るだけ配慮するという基本的考えが必要である。
◆曖昧な部分をキーにしない。 どちらとも取れる形状や寸法をキーにしている場合はなるべく避け、この部分を取扱う場合は、部分比較検索にすべき。
◆語句の使い方はスペースを考慮し、なるべく簡便な語句を使用する。
例えば、「葉の長さは10mmから20mm」よりも、「葉は1〜2cm長」の方が良い。語句が短すぎて理解し難い表現は論外である。
◆近似種が多く同定が困難な植物に対し、従来のような二者択一的なキーでは同定が出来ない場合が多くある。これをクリアーするために、この検索サイトでは「部分比較検索」を取り入れる。これは植物体の同じ部分を比較していき、複数のキーで同定を進めていく方法で、カヤツリグサ科やシダ植物などの一部難解な属の検索では「部分比較検索」などを取り入れ工夫しなければ実用にならない場合があると思う。比較部分を縦の同位置に置く工夫で、更に判りやすくなり、今後の図鑑検索表にはとりいれて戴きたい方式である。(「部分比較検索」は田中一雄氏からヒントをいただいた)
◆区切りを正しく用いる。例えば一般的文書での「。」「、」で例にとると、
「茎には白長毛が疎らで、葉の両面に刺が散在し、短毛が密生し、花弁には腺毛がある。」等の記述は作文的で感心せず。
「茎に白長毛が疎らに生える。葉の両面に刺が散在し、短毛が密生する。花弁には腺毛がある。」 のように、部分ごとに区切るべき。現在これを考慮して書かれている執筆者もおられるが、配慮がなされていない図鑑検索表も多く見受けられる。
◆区切り文字。各図鑑での検索表での区切り文字は記述本文と同じであるが、「,」「.」を使用している場合は良く似た形なので紛れることも多く、誤植の場合の判断も難しい。杉本図鑑などでは「,」「.」を使用し、誤植と思われる箇所が非常に多い。これに比べ「。」「,」を使用している検索表の方が格段に読みやすいことは一目瞭然である。本文使用の区切り文字はそれぞれ方針があると思うが、検索表の区切り文字は本文にこだわらず、判断がつきやすい文字を使用することを提案する。
 このような考えに加え「,」はデーターベースソフトでの使用のため避け、「.」は数字の小数点と紛れるので使用せず、本サイトでは、従来の使用例にはほとんど見られないが、区切り記号は半角の「;」「、」を使用することにした。この頁top

《おことわり》
 私自身はフィールドが南関東であり、余り地方へ出向かないこと、植物の専門家ではないこと、植物と関連がない仕事にたずさわること、まだ多くの植物を見知らぬ事、などより検索表の作成に当たってはほとんど文献情報が中心になり、その為、判断違いや不十分な植物知識からの間違いなどが多いと思いますので、掲示板にて、ご注意ご指摘くださることを望みます。なるべくすみやかに修正などに対応し、より正しく使いやすい検索表を目指し、利用者の利便を計ろうと考えます。<Y;06/11> 
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